素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

大阪府の天然記念物に指定されている「日下の原始蓮」

2024年07月15日 | 日記
 妻は1泊2日でクラブツーリズムのツアーに山草会の仲間と出かけた。かねてから行きたいと言っていた高知県の牧野植物園が入っているものである。ようやく念願がかなった。天気の方が心配だが、これは運に任せるしかない。

 新大阪駅に7時10分集合なので、寝屋川公園駅発6時55分の列車に乗るため車で駅まで送った。放出で大阪東線に乗り換えれば6時37分には新大阪に着く。

 4時30分に起きたので妻が家を出るまでに大方の朝の用事は済ませることができた。そこで、寝屋川公園駅で妻を降ろした後大阪府の天然記念物に指定されている「日下の原始蓮」を見に行くことにした。蓮の花は午前中早めに行かないといけないのでこれまでチャンスを逃していた。

 東大阪市日下町にあるので、寝屋川公園駅からJRの線路に沿って四條畷方面に走ればよい。外環状(今の国道170号)よりも東高野街道と呼ばれた以前の国道170号線の方が分かりやすい。少々狭い道だが祝日の早朝なので車も少なく走りやすかった。
 日下4丁目の交差点を左折して村中のさらに狭い道を300mほど行くと目的地の井上家である。30分足らずで着くことができた。井上家の裏手にまわると2つの人工池があり原始蓮が淡いピンクの花を咲かせていた。花の大きさに驚いた。
   

 東大阪市の広報の説明には
 【原始ハスは、「古事記」のなかで歌人・引田部赤猪子が「日下江の入江のハチス花ハチス 身の盛り人羨しきろかも」と詠んだハスと言われ、約1600年前の5世紀ごろから咲き誇っていたとされています。
 原始ハスの葉の直径は大きいもので30cm程度、花の直径は最大で15cmほどで一般のハスより全体的に小さめです。花の命は短く、わずか3日間。早朝、日の出とともに咲き始め、1日目は三分ほど咲き、2日目は八~九分咲き、3日目に満開となり、午後になると咲いたままの状態で花びらが一枚ずつ散ってゆきます
】とあった。

 原始ハスは、昭和11年に善根寺七軒家にある大井路(いわゆる用水路)に自生しているハスを植物学者の大賀一郎博士が鑑定し、原始的なハスとして名付けたのが由来。その後、枚岡市文化財審議員の堀勝さんが研究のため自宅に植えたものが昭和40年に開花。昭和42年に井上家の水田に株分けされ開花し今に至る。 

 「早起きは三文の得」ではないが、妻のツアーのおかげで早朝からいいものをみることができた。相変わらず雨が降ったり止んだりの不安定な天気だが、心は晴れ晴れ。

 
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