湯ノ丸山(ゆのまるやま、標高2101m)といってもご存じない方が多いことだろう。長野県と群馬県の県境に位置する山の一つだ。
浅間山(あさまやま、同2568m)から西に連なる峰々を浅間連峰(または浅間烏帽子火山群)と呼ぶが、その中の2000m峰の一つでもある。
しかし高さの割に登るのは容易で、標高1732mの地蔵峠までは車で行けるし、さらにスキー場のリフトを使うと1845mまで行ける。この山に登るのは5年ぶりで、今回はスキー場トップから歩き出した。
500円を払ってリフト券を購入。係のおじさんがリフトを降りる際に補助してくれた。お礼を言って8時45分にスキー場トップを出発した。
歩き出しからすぐに目指す山が見えるのは嬉しいものだ。先行者のトレースに従ってゆっくり歩いて行く。アイゼンはザックに入れたまま、ワカンはザックに付けたままで問題ない。
右に見えるのが湯ノ丸山の本峰で右が北峰だ。なだらかな稜線で繋がっている。
湯ノ丸山に向かう道で、1つめの分岐には四阿(あずまや)があり、2つめの分岐には鐘がある。2つめの分岐から先は勾配が増すので、ここでアイゼンを付けた。
山頂までは登り一辺倒だ。標高を上げていくと徐々に景色も変わっていく。
暖かいのでハードシェルを脱いでザックにしまった。爽やかな風が汗を浚っていく。
いつの間にか遠くの山が見えてきて、富士山もきれいに見えてきた。
もうすぐ山頂だと思ったら、落とし穴に落ちてしまい、股下まですっぽり埋まってしまった。
怪我なく抜け出して一息つき、歩いてきた道を振り返る。外輪山の山陰に隠れていた浅間山の本体が見えてきていた。
八ヶ岳もよく見えていた。左奥の頂が赤岳だろう。右端が蓼科山だと思う。
ここで湯ノ丸山と他の山々との位置関係を見ておこう。
湯ノ丸山から見て、真南にあるのが八ヶ岳である。富士山は八ヶ岳の東に見えるが、南アルプスは八ヶ岳の陰になるようだ。
10時10分、湯ノ丸山に到着。この山の魅力は、何といっても北アルプスの展望だ。
誰もが北アルプスと言えば槍穂を思うだろう。私も真っ先にそこへ目が行った。先ずは穂高連峰をご覧いただこう。正面が奥穂高岳だ。その左は手前の前穂高岳、さらに左が西穂高岳のようだ。ちなみに湯ノ丸山から奥穂高岳までは69kmある。奥穂高岳の右は涸沢岳で。その右が北穂高岳だ。そしてその右に見える峰は手前の常念岳のようだ。
続いて槍ヶ岳だ。急峻な槍の穂先には雪が付かず黒く見える。
穂高連峰から槍ヶ岳までを眺めてみる。常念岳の陰に入って大キレットは見えない。大天井岳が槍ヶ岳の右になる。
槍ヶ岳の右を見ていく。槍ヶ岳の右に見えるなだらかな峰は大天井岳のようだ。
さらに右を見ていく。
長くなったので、続きは明日にしたい。それになんだかエディターの調子が悪い。私が慣れていないからかもしれない。