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爽やかな理系ミステリー「すべてがFになる」by森博嗣

2015年12月15日 | 小説レビュー
なかなか読むのに時間がかかりました(^_^;)

密室殺人事件のトリックの種明かしが、最後にドーンとくるんですが、難しい数学用語や、16進法など、読んでいて「わかったような?わからんような?」雰囲気でした。

そして、最後の最後で鮮やかに、そして爽やかに、もう一回どんでん返しをしかけるところに、森博嗣さんの天才ぶりをうかがい知ることができます。

あとがき解説を読んで、この「すべてがFになる」は、「S&Mシリーズ(主人公の犀川と萌絵のイニシャルをとったもの)」と、いわれており、『有限と微小のパン』までの、合計10作品で完結する、第1作だそうです。

シリーズ全編を読破する気力はいまのところないですが(^_^;)
また気が向いたら読んでみたいと思います。

まぁ、スゴいトリックと、常人では考え付かないような論理的思考には脱帽します。
しかしながら、小説としては、主人公をはじめとして、登場人物に感情移入できなかったので、評価としては

★★★3つですね。