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描写がしつこい『池袋ウエストゲートパーク』by石田衣良

2018年04月17日 | 小説レビュー
〜池袋西口公園(おれたちはカッコつけるときはいつも「ウエストゲートパーク」と呼んでいた)の本当の顔は週末の真夜中。
噴水のまわりの円形広場はナンパコロシアムになる。ベンチに女たちが座り、男たちはぐるぐると円を描きながら順番に声をかけていく――。
ミステリーの「いま」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団……命がけのストリートを軽やかに疾走する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ、第一作!
青春小説の爽快さとクライムノヴェルの危険さ。クセになります。「BOOK」データベースより


評価が高い、石田衣良氏の作品を初読でした。

垣根涼介氏の作品が好きなので良く読むのですが、amazonなんかで検索していると、「(〇〇))をご覧になったお客様は、こんな商品もご覧になっています」ってな表示が出ますよね。
それで、どうも石田衣良氏もオススメな感じやったんで、「読んでみようかな?」と思い、借りてきました。

この『池袋ウエストゲートパーク』は、石田衣良氏のデビュー作で、とても評価が高いんですが・・・、僕はダメでしたね(-_-;) 

よく小説のレビューや評価をする中で「描写が」と書いていますが、この作品はその「描写」が細かすぎるというか、悪く言うと「装飾しすぎ」なんですよね。

「まるで○○のようだ」みたいな感じのたとえも多く、そのたとえも、文章を格好良く、センスよく見せるために着飾ったような言葉だらけで、実像を想い描く時に、リアルに浮びすぎて、とてもチープに感じられました。

例えば、「白のテニスシューズが毛布の端からのぞいていた。」でいいところを、「白のテニスシューズ、アディダスのスタン・スミスが毛布の端からのぞいていた」ってな感じで、細かすぎるんですよ。いります?『アディダスのスタン・スミス』まで(^_^;)

全編こんな感じで、いちいち、しつこい描写の連発で、常に興醒めしながら読み続けました。

ストーリー的には悪くないし、キャラクターも立っていて、なかなかいいんですが、ある意味では又吉氏のデビュー作『火花』のような、くどさ・しつこさを感じました。

よって、★★★3つです。

これが、テレビドラマ化されていて、2000年4月14日から6月23日まで放送されていたんですね。18年前とはいえ、キャストが凄い\(◎o◎)/

主演:長瀬智也にはじまり、加藤あい、窪塚洋介、坂口憲二、西島千博、佐藤隆太、山下智久、高橋一生、須藤公一、酒井若菜、妻夫木聡、遠藤憲一、渡辺謙、きたろう、阿部サダヲ、森下愛子、小雪などなど・・・。

原作とは少し違っているようですが、観てみたいですね。