京都市役所で34年間働いた元・副市長が見てきた桝本元市長と門川市長の京都変革の軌跡。「BOOK」データベースより
「日本の京都があってよかった」というコピーを目にしたことがあるでしょう?京都という場所は、世界中の人から「一度は訪れてみたい」と思わせるものがあるようです。
しかしながら、いわゆる「京都らしい」景観などが残っているのは「花見小路四条下がる」のあたりだけであって、テレビなどでも、「歴史都市京都・・・」というナレーションが流れると、東寺や大文字、嵐山などの遠景から、花見小路四条下がるのあたりをレポーターが歩いている姿しかありません。
観光地以外は、普通の都市となんら変わらないような姿になってしまっている京都ですが、その京都の将来を真剣に考え、守り、創造していく最前線に立っているのが京都市長ではないでしょうか?
僕らが物心ついたころには、賞状のところに「船橋求巳」とか「今川正彦」とかを見たおぼえがあります。その後、田邊さんになり、桝本さんになり、現在の門川市長へと繋がっていきます。
著者は昭和57年4月に京都市に採用されているので、今川市長時代ということになります。ちょうど古都税でもめたのも今川市長時代でしたね。
それからいろいろな仕事をこなされ、桝本市長誕生と同時に、秘書課に配属されたことをきっかけに、京都市の中心で仕事をしてこられたとのことです。
題名のとおり「二人の京都市長に仕え」られた訳ですが、地下鉄の大赤字のために、「財政再建団体」に指定されかかった厳しい時代に中枢におられたことになりますが、そこから二人の市長が、まさに「血の出るような」改革を断行され、何とか危機的な状況から脱出を図ったようです。
その間、この「京都」をどのようにしていくのか?という問題にタイプの違う二人の市長が粉骨砕身、努力をされるのですが、陰に陽に、その下支えをされたのが著者のようです。
本著の中には、京都市の政策決定のプロセスや、京都が抱える問題点、これから目指すべき姿などが詳細に書かれています。
また、著者自身が、京都市という大きな組織のなかにあって、「ホウレンソウ=報告・連絡・相談」がいかに大切か、情報を集めるにはどうすればよいのか?会議の目的は、トップとの距離感、上司、同僚や部下との接し方等々、ビジネスマンのハウツー本としても、なかなか良いことが書かれています。
京都の近代史が手に取るようにわかるという意味でも、また京都で働くビジネスマンとして最低限覚えておいて損はないことが書かれているので、是非とも読んでもらいたい本ですね。
★★★3つです。
「日本の京都があってよかった」というコピーを目にしたことがあるでしょう?京都という場所は、世界中の人から「一度は訪れてみたい」と思わせるものがあるようです。
しかしながら、いわゆる「京都らしい」景観などが残っているのは「花見小路四条下がる」のあたりだけであって、テレビなどでも、「歴史都市京都・・・」というナレーションが流れると、東寺や大文字、嵐山などの遠景から、花見小路四条下がるのあたりをレポーターが歩いている姿しかありません。
観光地以外は、普通の都市となんら変わらないような姿になってしまっている京都ですが、その京都の将来を真剣に考え、守り、創造していく最前線に立っているのが京都市長ではないでしょうか?
僕らが物心ついたころには、賞状のところに「船橋求巳」とか「今川正彦」とかを見たおぼえがあります。その後、田邊さんになり、桝本さんになり、現在の門川市長へと繋がっていきます。
著者は昭和57年4月に京都市に採用されているので、今川市長時代ということになります。ちょうど古都税でもめたのも今川市長時代でしたね。
それからいろいろな仕事をこなされ、桝本市長誕生と同時に、秘書課に配属されたことをきっかけに、京都市の中心で仕事をしてこられたとのことです。
題名のとおり「二人の京都市長に仕え」られた訳ですが、地下鉄の大赤字のために、「財政再建団体」に指定されかかった厳しい時代に中枢におられたことになりますが、そこから二人の市長が、まさに「血の出るような」改革を断行され、何とか危機的な状況から脱出を図ったようです。
その間、この「京都」をどのようにしていくのか?という問題にタイプの違う二人の市長が粉骨砕身、努力をされるのですが、陰に陽に、その下支えをされたのが著者のようです。
本著の中には、京都市の政策決定のプロセスや、京都が抱える問題点、これから目指すべき姿などが詳細に書かれています。
また、著者自身が、京都市という大きな組織のなかにあって、「ホウレンソウ=報告・連絡・相談」がいかに大切か、情報を集めるにはどうすればよいのか?会議の目的は、トップとの距離感、上司、同僚や部下との接し方等々、ビジネスマンのハウツー本としても、なかなか良いことが書かれています。
京都の近代史が手に取るようにわかるという意味でも、また京都で働くビジネスマンとして最低限覚えておいて損はないことが書かれているので、是非とも読んでもらいたい本ですね。
★★★3つです。