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ちょっと飛躍しすぎかな?『人魚の眠る家』by東野圭吾

2019年02月13日 | 小説レビュー
『人魚の眠る家』by東野圭吾

~娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。
彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前だった。
娘がプールで溺れた―。
病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。
そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。
過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。「BOOK」データベースより


久しぶりの東野圭吾作品です。

どういう話なんやろ?と全く先入観ナシに読み始めました。

「人間の死」の定義について、色んな角度から考えさせられる作品でした。

途中までは興味深く読まされましたが、段々とストーリー展開やキャラクターづくりに若干の無理があるように感じられ、「そこまでする?」とか「そんな風に考える?」とか、いろいろな「?」が出てきます。

東野圭吾氏らしく、とても読みやすい文章ですし、クライマックスでは中々の盛り上がりを感じましたが、現実離れしすぎていて、何となく白けます。

さらにエンディングにいたるところで、今までの伏線が無理やり回収されていく様子や、色んな登場人物が全て円満にまとまっていく様には「ハイハイ・・・」と興ざめします。

もう少し、シリアスな結末とか、大どんでん返しとか、色々と期待していていただけに、落胆も大きいです。

篠原涼子主演で映画化されているようですが、評判はどうなんでしょうね?

『映画版 人魚の眠る家』

★★☆2.5です。