『潜入捜査』by今野敏
~非情な手段でヤクザを叩きのめす、マル暴刑事・佐伯涼は突如、警視庁から異動を告げられる。
拳銃も手帳も取り上げられた佐伯の行先は「環境犯罪研究所」。
所長の内村は、産廃不法投棄に暴力団が関わる事例を説明、佐伯の力を必要とする。
佐伯家の祖先に始まり、佐伯自身も身につけている武術「佐伯流活法」を生かし、暴力団が支配する運送会社への潜入が命じられた―。「BOOK」データベースより
『隠蔽捜査』シリーズで、大ファンになった今野敏氏の作品です。
職場の同僚(今野敏を紹介してくれた人)が、「う~ん・・・どうしようかなぁ~。そんなにオススメでもないんやけど、まぁ時間があれば読んでみて」と貸してくれました。
今野敏フリークとしては、とりあえず読んでおかなければならないと思い読み始めました。
読んでいくうちに、「これ、ホンマに今野敏か?」と疑いたくなるような、安っぽいハードボイルド小説でした。そして主人公の佐伯涼は『佐伯流活法』という古武術のエキスパートであり、様々な体術や武器を駆使して、ヤクザを駆逐していく物語です。
ある意味では、昭和の劇画(ゴルゴ13や空手バカ一代のような)を読んでいるような感じでした。
しかも、主人公があまりに強すぎて、「どうなんこれ?警察官時代にも日々鍛錬を続けていたんかい?」と問いたくなるような身体のキレですが、そのような記述はありません(^_^;)
あとがきや解説を読んで初めて、実は、『聖王獣拳伝』というタイトルで『天山ノベルス』という出版社から1991年に発刊されていた作品をタイトルと表紙だけを変えて再販されたものだということがわかり、「はっは~ん、なるほどね(^_^;)」と妙に納得しました。
この表紙とタイトルなら手に取ることはなかったでしょう(^_^;)
『隠蔽捜査』の主人公・竜崎の格好良さに惚れ、警察というガチガチの組織の中で旧い常識や体制を次々にぶち破っていく痛快・爽快な物語に惚れ込んでいる私としては、『潜入捜査』というタイトルや、この表紙スタイルに期待してしまうのは間違いなく(数多くの今野敏ファンも騙されたことでしょう(^_^;)) 実業之日本社のズルさを感じずにはいられません。
1991年なので、ようやく自動車電話やハンディホンが普及し始めたあたりのバブル末期を舞台としているので、時代を感じる小説です。
まぁ、今野敏氏の若き血潮の滾りを感じることが出来ただけでも良かったと、自らを納得させています。
★★☆2.5です。
~非情な手段でヤクザを叩きのめす、マル暴刑事・佐伯涼は突如、警視庁から異動を告げられる。
拳銃も手帳も取り上げられた佐伯の行先は「環境犯罪研究所」。
所長の内村は、産廃不法投棄に暴力団が関わる事例を説明、佐伯の力を必要とする。
佐伯家の祖先に始まり、佐伯自身も身につけている武術「佐伯流活法」を生かし、暴力団が支配する運送会社への潜入が命じられた―。「BOOK」データベースより
『隠蔽捜査』シリーズで、大ファンになった今野敏氏の作品です。
職場の同僚(今野敏を紹介してくれた人)が、「う~ん・・・どうしようかなぁ~。そんなにオススメでもないんやけど、まぁ時間があれば読んでみて」と貸してくれました。
今野敏フリークとしては、とりあえず読んでおかなければならないと思い読み始めました。
読んでいくうちに、「これ、ホンマに今野敏か?」と疑いたくなるような、安っぽいハードボイルド小説でした。そして主人公の佐伯涼は『佐伯流活法』という古武術のエキスパートであり、様々な体術や武器を駆使して、ヤクザを駆逐していく物語です。
ある意味では、昭和の劇画(ゴルゴ13や空手バカ一代のような)を読んでいるような感じでした。
しかも、主人公があまりに強すぎて、「どうなんこれ?警察官時代にも日々鍛錬を続けていたんかい?」と問いたくなるような身体のキレですが、そのような記述はありません(^_^;)
あとがきや解説を読んで初めて、実は、『聖王獣拳伝』というタイトルで『天山ノベルス』という出版社から1991年に発刊されていた作品をタイトルと表紙だけを変えて再販されたものだということがわかり、「はっは~ん、なるほどね(^_^;)」と妙に納得しました。
この表紙とタイトルなら手に取ることはなかったでしょう(^_^;)
『隠蔽捜査』の主人公・竜崎の格好良さに惚れ、警察というガチガチの組織の中で旧い常識や体制を次々にぶち破っていく痛快・爽快な物語に惚れ込んでいる私としては、『潜入捜査』というタイトルや、この表紙スタイルに期待してしまうのは間違いなく(数多くの今野敏ファンも騙されたことでしょう(^_^;)) 実業之日本社のズルさを感じずにはいられません。
1991年なので、ようやく自動車電話やハンディホンが普及し始めたあたりのバブル末期を舞台としているので、時代を感じる小説です。
まぁ、今野敏氏の若き血潮の滾りを感じることが出来ただけでも良かったと、自らを納得させています。
★★☆2.5です。