シンガポールは8月19日、入国規制を一部緩和するという発表をしました。ワクチン接種率が高まり、大規模感染拡大のリスクが少なくなったので、海外との人の往来を段階的に再開し、経済と国際ハブとしての地位を回復しようというのが狙いです。シンガポールでは重要産業である、観光、旅行、航空などの業界を一刻も早く救いたいという配慮もあります。
ドイツ及びブルネイに関しては、シンガポールとの相互の行き来が可能になりました。今後は、その国の状況によって、こういう国が増えていくものと思われます。日本からのシンガポール入国は、まだ2週間の隔離が必要で、入国許可申請なども必要ですが、隔離先は指定ホテルでなくてもよくなりました。大半の国は、隔離は指定ホテルのみで、さらにインド、バングラデシュ、ミャンマー、ネパール、パキスタンなどはシンガポールへの入国が認められていません。
シンガポールでは、クラスターがいくつか発生していたので、飲食店での店内飲食が7月22日から禁止されていました。その後、感染者が徐々に減ってきて、店内飲食が解禁されたのが8月10日なのですが、店内飲食できるのが、ワクチン接種完了者のみという条件が付けられました。
ホーカーセンターというエアコンの無い飲食スペースでは、ワクチン未接種者も飲食できますが、通常の飲食店は入店時にワクチン接種を確認されます。
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シンガポールでは、スマホに入っているアプリで、ワクチン接種完了者かどうか識別できるようになっています。
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こちらがシンガポールの追跡アプリのTrace Togetherの画面ですが、この左上に表示されているチェックマークがそれです。2回目接種終了から2週間経ってからこのマークが表示されます。各レストランや、フードコート等の入り口で、係員がこの表示を確認し、フードコートだと、ステッカーをつけられたりします。ワクチン未接種だと持ち帰りのみになります。
このTraceTogetherのアプリですが、昨年から使われていて、飲食店、オフィスビル、ショッピングモール、各店舗に入る際には、このアプリからQRコードをスキャンする必要がありました。
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最近はQRコードの代わりに、こんな端末が設置してあり、アプリを立ち上げた状態で、スマホを翳すと、チェックインができるようになりました(QRコードのみの所もありますが)。チェックイン端末は、スマホやタブレットなどで行っているところもいくつかあります。
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さらに体温測定も多くのところで行われています。人がいちいち体温計でチェックするのではなく、体温を測る装置が固定で置かれていて、入場者はおでこか、手のひらで体温を測り、熱がある場合は入れないということになります。
シンガポールは、追跡アプリは徹底的に活用しているのですが、ワクチン接種に関してもかなり強力にプッシュしています。8月22日時点で、人口の78%が2回目接種を完了しています。これは世界でもトップレベルの数値です。
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コロナ感染が原因で重篤化したり、死に至るのはワクチン未接種者がほとんどだとわかっているので、政府は人命を救うためにワクチン接種をさらに推し進めています。
こちらは高齢者でまだワクチン接種をしていない人に語りかけるシンガポールのリー・シェンロン首相の動画です。
かなり強い口調で、「まだ接種をしていない人は接種してください」と訴えています。
日本のように「打つかどうかは自己判断です」とか「打たないという選択も自由です」などとは言いません。非常時で生命が危険にさらされている状況では、打たないという選択を積極的に認めたくはないのです。ワクチン未接種者は、やがて感染し、重篤化するというリスクを負い続けるわけですので、そういうリスクを最小限にしたいということなんですね。
ワクチン接種に関するデマを放置しないための対策はずっと行われてきましたし、副反応の不安よりもワクチン接種することの意味を強調することにより、ワクチン接種率を高めてきました。
シンガポールでは、ワクチン未接種者は、レストランで食事もできないし、コンサートやイベント等への参加も難しくなってきます。また旅行などもワクチン接種が条件となります。しかし国民の大半が接種完了することで、飲食が自由にできるようになり、結婚式や宗教的な儀式に参加できるようになり、スポーツ観戦や、コンサート、演劇、イベントができるようになります。そして経済は立ち直り、観光も、海外旅行も、出張もできるようになります。あくまでもワクチン接種という条件がつくのですが。
日本はまだワクチン接種完了者が40%程度です。ということは半数以上の人がコロナに感染するリスクを負っているということで、非常事態宣言を何度も出し続けなければいけない状況が続くのです。日本政府はもっと必死になってワクチンを確保しないといけないし、国民の命を守るための努力を続けなければならないのだと思います。
ドイツ及びブルネイに関しては、シンガポールとの相互の行き来が可能になりました。今後は、その国の状況によって、こういう国が増えていくものと思われます。日本からのシンガポール入国は、まだ2週間の隔離が必要で、入国許可申請なども必要ですが、隔離先は指定ホテルでなくてもよくなりました。大半の国は、隔離は指定ホテルのみで、さらにインド、バングラデシュ、ミャンマー、ネパール、パキスタンなどはシンガポールへの入国が認められていません。
シンガポールでは、クラスターがいくつか発生していたので、飲食店での店内飲食が7月22日から禁止されていました。その後、感染者が徐々に減ってきて、店内飲食が解禁されたのが8月10日なのですが、店内飲食できるのが、ワクチン接種完了者のみという条件が付けられました。
ホーカーセンターというエアコンの無い飲食スペースでは、ワクチン未接種者も飲食できますが、通常の飲食店は入店時にワクチン接種を確認されます。
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シンガポールでは、スマホに入っているアプリで、ワクチン接種完了者かどうか識別できるようになっています。
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こちらがシンガポールの追跡アプリのTrace Togetherの画面ですが、この左上に表示されているチェックマークがそれです。2回目接種終了から2週間経ってからこのマークが表示されます。各レストランや、フードコート等の入り口で、係員がこの表示を確認し、フードコートだと、ステッカーをつけられたりします。ワクチン未接種だと持ち帰りのみになります。
このTraceTogetherのアプリですが、昨年から使われていて、飲食店、オフィスビル、ショッピングモール、各店舗に入る際には、このアプリからQRコードをスキャンする必要がありました。
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最近はQRコードの代わりに、こんな端末が設置してあり、アプリを立ち上げた状態で、スマホを翳すと、チェックインができるようになりました(QRコードのみの所もありますが)。チェックイン端末は、スマホやタブレットなどで行っているところもいくつかあります。
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さらに体温測定も多くのところで行われています。人がいちいち体温計でチェックするのではなく、体温を測る装置が固定で置かれていて、入場者はおでこか、手のひらで体温を測り、熱がある場合は入れないということになります。
シンガポールは、追跡アプリは徹底的に活用しているのですが、ワクチン接種に関してもかなり強力にプッシュしています。8月22日時点で、人口の78%が2回目接種を完了しています。これは世界でもトップレベルの数値です。
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コロナ感染が原因で重篤化したり、死に至るのはワクチン未接種者がほとんどだとわかっているので、政府は人命を救うためにワクチン接種をさらに推し進めています。
こちらは高齢者でまだワクチン接種をしていない人に語りかけるシンガポールのリー・シェンロン首相の動画です。
かなり強い口調で、「まだ接種をしていない人は接種してください」と訴えています。
日本のように「打つかどうかは自己判断です」とか「打たないという選択も自由です」などとは言いません。非常時で生命が危険にさらされている状況では、打たないという選択を積極的に認めたくはないのです。ワクチン未接種者は、やがて感染し、重篤化するというリスクを負い続けるわけですので、そういうリスクを最小限にしたいということなんですね。
ワクチン接種に関するデマを放置しないための対策はずっと行われてきましたし、副反応の不安よりもワクチン接種することの意味を強調することにより、ワクチン接種率を高めてきました。
シンガポールでは、ワクチン未接種者は、レストランで食事もできないし、コンサートやイベント等への参加も難しくなってきます。また旅行などもワクチン接種が条件となります。しかし国民の大半が接種完了することで、飲食が自由にできるようになり、結婚式や宗教的な儀式に参加できるようになり、スポーツ観戦や、コンサート、演劇、イベントができるようになります。そして経済は立ち直り、観光も、海外旅行も、出張もできるようになります。あくまでもワクチン接種という条件がつくのですが。
日本はまだワクチン接種完了者が40%程度です。ということは半数以上の人がコロナに感染するリスクを負っているということで、非常事態宣言を何度も出し続けなければいけない状況が続くのです。日本政府はもっと必死になってワクチンを確保しないといけないし、国民の命を守るための努力を続けなければならないのだと思います。