最近のデジタルカメラはずいぶん高感度に
なってきました。高感度になると、暗い所
でも撮れるようになるんですが、そういう
写真は自分にはあまり関係ないかなと思っ
てたんですが、ちょっとためしに使って
みたら、これがすごく便利。今までに撮れ
なかった写真がカンタンに撮れたりして、
ちょっとびっくりでした。
上の写真は、ディズニーランドのエレクト
リカルパレードです。カメラはニコンの
D90なんですが、レンズはニッコールの
16-85mmで、32ミリくらいの焦点距離
でフラッシュなしのオートで撮影しました。
データを見たら絞りはf/8、感度は3200で
した。
被写体はゆっくり動いている。カメラは
手持ち。被写界深度(ピントの合う範囲)
はやや深め。そして状況はかなり暗め。
普通だったらかなりブレブレの写真になっ
てしまいます。三脚を使ってどんなにしっ
かり撮っても、被写体が動いていては、
ブレてしまいます。
それがISO3200の高感度で撮ってみたら、
こんなに綺麗に撮れてしまいました!
これはちょっと自分でもびっくり。細かい
部分を見るとノイズとかの問題はあるので
しょうが、こういう写真ではブレていたら
意味がない。奇跡の一枚という感じです。
同じエレクトリカルパレードからもう一枚。
こちらは絞りと感度は同じですが、焦点
距離は26ミリ。手前の観客たちの雰囲気も
写りこんでいます。さらにもう一枚。
写真の中の人物が手を振ったりしているの
で、シャッタースピードがゆっくりだと、
これまたブレてしまいます。高感度の
ISO3200だと、比較的速いシャッター
スピードで撮れます。
さてこちらは、豊洲のららぽーとで行われ
た、豊橋の手筒花火。
焦点距離は65ミリ、絞りはf/5.6。ISO3200
なので、火の粉が流れずに写っています。
こちらは、55ミリでf/10。
さらにこちらは大筒花火。
16ミリでf/4.5です。
夜空の三日月も撮ってみました。
85ミリでf/5.6です。三日月の部分を
トリミングしてみました。
月の光があたっていない影の部分も見える
ではありませんか!ISO3200はすごい!
かなり拡大しているのですが、ほとんど
ブレずに写っています。細部はかなり荒れ
ているのですが、これは仕方ありません。
今まで三日月は明るい部分しか見てなかっ
たのですが、月の影の部分も見えるんですね。
さてこちらは、浅草で偶然に遭遇した平成
中村座のご一行。
感度を3200にセットしたまま忘れていたので、
これもISO3200。焦点距離は85ミリで、 露出
はオートで、f/13。おかげで、シャッタース
ピードも速く、ピント範囲も深く、いちおう
全員にフォーカスが来ている!カメラは手持ち
で、望遠、被写体も動いている。ブレる条件が
満載なのにちゃんと写っているのは高感度の
おかげです。
中村勘三郎さんが路上の観客の中に奥さんと
お孫さんを見つけた場面のようです。別の
写真をトリミングしてみると、中村勘三郎さん
の嬉しそうな表情が写っています。
高感度で撮った写真の一部を拡大しているの
で、ノイズもあるのですが、いちおうちゃんと
写っています。ISO3200の威力ですね。
ついでにISO3200をニコンのD3100でも試し
てみました。
寿司屋の店先の写真ですが、55ミリで、f/5.6。
いちおうブレずに写っています。これは絞り
優先で撮ったのですが、オートとか、シーン
モードとかだと、ISOは自動的に変化してしま
うんですね。いろいろ撮ったのですが、3200
になっていたのは、こちらの一枚だけでした。
駐車違反取締の二人組です。55ミリでf/5.6
でした。
以前、フィルムカメラを使っていた頃、800
とか1000とかのフィルムを使うと粒子が荒く
て全然鮮明でなかったのを覚えています。
その時代からするとデジカメの高感度はかなり
進化したんだと思います。
これまで撮れなかったようなシーンが撮れる
のは感動的です。こういうのはプロだけで
なく、我々のような普通の人々にどんどん
活用してもらうのがよいんでしょうね。
高感度写真に関してはまたいろいろトライ
してみたいと思います。
こちらもよろしくお願いいたします
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