Asda(アズダ)は英国のスーパーではトップ3に入るメジャーな会社ですが、今年は、エルフ(妖精)のキャラクターを使ったクリスマス向けキャンペーンを展開しています。
これを演じているのは、ウィル・フェレル(Will Ferrell)というアメリカの喜劇俳優ですが、2003年に公開された「エルフ—サンタの国からやってきた」というコメディー映画に登場したキャラクターをそのまま起用しています。この原作の映画を知っていないとよくわからないかもしれないのですが、まずは今年のコマーシャルをご覧いただきましょう。
ストーリーをざっと解説いたします。
2003年の映画の設定では、この「バディ(Buddy)」という名前の妖精は、人間なのですが、赤ん坊の時にサンタクロースに北極の妖精の国に連れ去られ、妖精として大人になったキャラクターです。映画では実の父親が住むニューヨークにやってきて、そこで引き起こされるドタバタ喜劇がテーマの映画です。
このコマーシャルでは、ニューヨークではなく、妖精が英国のASDAのスーパーにやって来たという設定です。いたるところに映画を連想させるセリフやシーンが散りばめられていて、原作を知っている人には抱腹絶倒なんですね。
例えば、冒頭のシーンは、ニューヨークの雑踏でタクシーにぶつかって“Sorry"というシーンがあるのですが、それを再現していますし、彼の口癖の“Son of a nutcracker" (こんちくしょう)というセリフも出てきます。また、「これはコスチュームではない。私は妖精なので」というセリフも原作にも出てきます。
このスーパーでスタッフを募集しているという張り紙を見て、ここで働こうと思い、女性スタッフに連れられて、店内を見学することになります。しかし妖精なので、なかなかうまく適応できません。試食のお菓子をたくさん食べてしまって怒られたりします。
結局最後に、見事な飾り付けができているのを店長が見て、彼の採用を決めるというストーリーです。
では、原作の映画のトレーラーをご覧ください。
原作から20年近くたっているのに、ほぼそのままですね。この映画は英国では、クリスマスの映画としては最も人気のある映画の一つになっていたそうです。
主演のウィル・フェレルは1967年アメリカ生まれ。喜劇俳優として「奥様は魔女」などにも出ていた人なのですが、ブッシュ大統領の役でステージに登場して話題となったこともあります。YouTubeでWill Ferrel George Bushと検索すると面白い動画がいくつも出てきますが、例えばこちら。“You're Welcome America"というお芝居でジョージ・ブッシュの役をやっている場面です。
さて、ASDAの妖精のコマーシャルですが、キャンペーンのタイトルはこのようになっています。
“Have your elf a merry Christmas" というのは、「あなたの妖精にメリークリスマスを」という意味なのですが、もともとは“Have yourself a merry Christmas" のsが抜け落ちてしまってるというジョークなんですね。つまり「あなた自身にメリークリスマス」というメッセージです。
コマーシャルの中にもセルフチェックアウトのレジのsを消して、elf checkoutになっているところとかもクスッとするポイントです。
この作品を作った広告代理店は、Havas London、プロダクションはRattling Stickという会社。監督は、Danny Kleinmanという人です。数々の受賞作品を作っている人ですね。
https://www.rattlingstick.com/directors/daniel-kleinman/
今年の年末商戦、英国ASDAの売上はどれだけ伸びたでしょうか?他のスーパーもいろいろと工夫を凝らしているので競争は熾烈だと思いますが。
これを演じているのは、ウィル・フェレル(Will Ferrell)というアメリカの喜劇俳優ですが、2003年に公開された「エルフ—サンタの国からやってきた」というコメディー映画に登場したキャラクターをそのまま起用しています。この原作の映画を知っていないとよくわからないかもしれないのですが、まずは今年のコマーシャルをご覧いただきましょう。
ストーリーをざっと解説いたします。
2003年の映画の設定では、この「バディ(Buddy)」という名前の妖精は、人間なのですが、赤ん坊の時にサンタクロースに北極の妖精の国に連れ去られ、妖精として大人になったキャラクターです。映画では実の父親が住むニューヨークにやってきて、そこで引き起こされるドタバタ喜劇がテーマの映画です。
このコマーシャルでは、ニューヨークではなく、妖精が英国のASDAのスーパーにやって来たという設定です。いたるところに映画を連想させるセリフやシーンが散りばめられていて、原作を知っている人には抱腹絶倒なんですね。
例えば、冒頭のシーンは、ニューヨークの雑踏でタクシーにぶつかって“Sorry"というシーンがあるのですが、それを再現していますし、彼の口癖の“Son of a nutcracker" (こんちくしょう)というセリフも出てきます。また、「これはコスチュームではない。私は妖精なので」というセリフも原作にも出てきます。
このスーパーでスタッフを募集しているという張り紙を見て、ここで働こうと思い、女性スタッフに連れられて、店内を見学することになります。しかし妖精なので、なかなかうまく適応できません。試食のお菓子をたくさん食べてしまって怒られたりします。
結局最後に、見事な飾り付けができているのを店長が見て、彼の採用を決めるというストーリーです。
では、原作の映画のトレーラーをご覧ください。
原作から20年近くたっているのに、ほぼそのままですね。この映画は英国では、クリスマスの映画としては最も人気のある映画の一つになっていたそうです。
主演のウィル・フェレルは1967年アメリカ生まれ。喜劇俳優として「奥様は魔女」などにも出ていた人なのですが、ブッシュ大統領の役でステージに登場して話題となったこともあります。YouTubeでWill Ferrel George Bushと検索すると面白い動画がいくつも出てきますが、例えばこちら。“You're Welcome America"というお芝居でジョージ・ブッシュの役をやっている場面です。
さて、ASDAの妖精のコマーシャルですが、キャンペーンのタイトルはこのようになっています。
“Have your elf a merry Christmas" というのは、「あなたの妖精にメリークリスマスを」という意味なのですが、もともとは“Have yourself a merry Christmas" のsが抜け落ちてしまってるというジョークなんですね。つまり「あなた自身にメリークリスマス」というメッセージです。
コマーシャルの中にもセルフチェックアウトのレジのsを消して、elf checkoutになっているところとかもクスッとするポイントです。
この作品を作った広告代理店は、Havas London、プロダクションはRattling Stickという会社。監督は、Danny Kleinmanという人です。数々の受賞作品を作っている人ですね。
https://www.rattlingstick.com/directors/daniel-kleinman/
今年の年末商戦、英国ASDAの売上はどれだけ伸びたでしょうか?他のスーパーもいろいろと工夫を凝らしているので競争は熾烈だと思いますが。
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