陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

ゴッホ展

2017-09-15 06:21:19 | 日記
北海道立近代美術館にてゴッホ展が開催中です。私は前売り券を買っておいたので、休日にはいこうと手帳に何日か“ゴッホ”と小さくメモしておきました。映画や美術展は期間がまだあるから大丈夫、と思っているとうっかり見逃してしまいます。
最終日は10月15日ですが、余裕のあるうちに行ってきました。



美術館の入り口には特設のチケット売り場がありました。さすがゴッホは人気です。
音声ガイドもありました。なくてもいいけど、せっかくなのでレンタル。より印象に残るように。声のナビゲーターは常盤貴子さんです。

日本が開国して浮世絵がヨーロッパに広く知られるようになり、一大日本ブーム「ジャポニズム」が巻き起こりました。ゴッホは浮世絵を見て日本に心奪われるのですが、日本に来るチャンスはありませんでした。でも、フランス、アルルにいると「ここにいることは日本にいることと同じことだ」と頭の中は日本でいっぱいです。描く絵はモチーフは洋でも、構図や人物の表情の作り方は浮世絵の影響が強く出ています。
また日本でもゴッホの死後、彼に憧れた芸術家たちがたくさんいました。そのエピソードとなる芳名帳や手紙、写真なども多数展示されていました。

この展覧会では、ゴッホだけでなく、ジャポニズムとは何かとか、ゴッホの影響を受けた日本人芸術家たちを通してその時代の日本絵画についても少しわかるようになります。
ゴッホの一生は37年と短く、その人生もドラマチック。作風も浮世絵の隠し味があり、日本人にはなじみやすいのでしょう。

個人的にはこういった特定の人にスポットを当てる展覧会も良いですが、ある時期の画家たちの絵を集めた企画の方が、絵を観るという行為により没頭できます。ゴッホだから、セザンヌだから、ではなく、もっとおおらかに絵を観たいです。
たとえば、本を選ぶときに作者で選ぶこともありますが、それだけでは読書の幅は広がりません。

もっともっと貪欲にいろんな絵を観たいと思うのです。
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