就職もせずだらだらと毎日を過ごすタマ子の日常を描いた作品。
季節は秋に始まり夏で終わるけど、これといって特に何かが起こるわけでもない。
とてもゆる~い作品なのです。
しかし何気ない日常とほんの少し変化(成長)するタマ子の様子を見ているのが不思議と心地がいい。
タマ子のどこかズレてはいるけれど何も考えていないわけではなく、父を鬱陶しがってはいるが親子関係は悪いわけではなく、人に対してもそれなりに気を遣っていたりする。
細かなところでそれらが表現されているのがうまいなぁ…と感じるところでありました。
雑多な家の中とか、よくある田舎の道など風景もそうだけど、会話ひとつひとつもとてもリアル。
だからなおさらこの作品が楽しいと思えるのかも。
どうってことのないことを描きつつも、あーその感じわかるわ~と共感できるところがいいんですね。
機会があればまた何度も観たい作品です。