実ははじめはあまり興味ない作品でした
しかし意外と高評価であること、そして中村義洋が監督であること、湊かなえさん原作の映画化であることから、もしかしたらおもしろいのかもしれないと思って映画館へ行きました。
なんというか…この作品では、噂やそれによる勝手な自分の思いこみ、知らず知らずのうちに偏見を持ってしまうという人の恐ろしさを感じました
それと同時に今のネット社会の怖さも怖さも描かれていたように思います。
城野美姫という人物がある殺人事件の容疑者として浮かび上がるのだけど、様々な人の証言は本当にすべて事実なのか?という疑問も出てきます。
この人が怪しいんじゃ?というだけで、人の記憶も都合のいいように勝手に置き換えられてしまったり曖昧な部分は自分の想像で補ってしまう…というところはリアルに思えました。
でもこれは実際に充分あり得ることなのでしょうね。
悪い噂がたてば、その人の悪い面やちょっとおかしいと思っていた点ばかりに焦点を当てて考えてしまうということは誰にでもあるような気もします。
いったい城野美姫とは実際にどういう人物なのか、またこの事件の中心人物なのか?という展開にグイグイ引き込まれました。
事の真相が明らかになっていくシーンは今まで観てきたことを踏まえると、これがなかなかおもしろく見ごたえあるものとなっています。
と、同時にもし自分がこのような城野の立場になったとしたら、いったい誰にどういう風に証言されるんだろう…と考えると、ものすごく怖くなりました
<おまけ>
ざわちんが出演者6人のものまねメイクしたポスターがすごかったので載せます。
こんなに似せるとは素晴らしいですね~