思惟石

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『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』 ローマ通史は何冊読んでもおもしろいよね

2024-10-23 16:48:03 | 日記
『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』
本村凌二

<興亡の世界史>シリーズの
古代ローマ帝国の通史です。

もうちょっと地中海(アフリカ、エジプト、アナトリアとか)
沿岸との歴史的な関わりが描かれるかなあと思いましたが、
古代ローマ帝国の通史、です。
まあ、あっちこっち行ってたら文庫1冊にならないですよね。
(しつこいが塩野七生先生のローマは全43冊だ)

なんだかんだで読んですぐ忘れるタイプ(ぽんこつ)なので、
モンタネッリ『ローマの歴史』を読んだからなあ、
なんてことをぶちぶち言いながら読んでいましたが
やっぱりおもしろいよねローマ笑

この本はカルタゴを滅ぼした小スキピオが
盛者必衰の哀愁満々なシーンから始まります。
映画っぽいなあ。
それはさておき大スキピオがハンニバルを破った
紀元前200年前後、中国では項羽vs劉邦が戦って漢帝国が誕生した頃。
東西の大国が同時期に生まれていたそうです。
なんか感動があるな。
(そして日本は弥生時代…)

そんなオプニングから一気に遡って、
紀元前753年4月12日がローマの建国記念日(自称)。
双子が川に流されたり狼に育てられたり
(モンゴル・トルコでもおなじみの英雄生誕パターン)して
隣国を略奪したり戦争したりなんだかんだで運営。

そんな紀元前600年頃は、
メソポタミア方面ではアッシリア帝国が崩壊。
アケメネス朝ペルシア(ペルシア人)が覇権を握ります。
幹線道路「王の道」とか、金貨とかつくる。
文明的〜。

一方のローマはイタリア半島南部のエトルリア人の王が
気に入らなくて追放。
「王政絶許で共和政国家へ。
何かとSPQR(Senatus Populusque Romanus)をアピールしたがる
市民性になる。

で、紀元前330年前後にアレクサンドロス大王が大活躍。
文明的に先駆けていたアケメネス朝ペルシアも滅ぼし、
地中海一体をヘレニズム化。

紀元前のローマを本村先生は「共和政ファシズム」と表現しますが、
この後にカエサルが出てアウグストゥスが出て、
気づいたら帝政ローマに。

ネロ帝が出て、ウェスパシアヌスが立て直して(パンとサーカス!)
五賢帝が続いてお風呂をたくさんつくって
揉めに揉めた後にディオクレティアヌスがキャベツつくって
コンスタンティヌスがキリスト教公認して
(あとノミスマ金貨もつくった。かわいそうなビザンツの財源
ゲルマン民族大移動(376年)で大打撃を受けて
東西分裂したらフン族も来るしもう大変。

476年、西ローマ帝国滅亡。はいおつかれさまでした。
東ローマ帝国は1453年にコンスタンティノープル陥落
あなたはがんばった!!!(涙なしには語れないよね)
コメント
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