ハーバード大学は1636年設立、アメリカ最古の大学。
イギリス系ピューリタンがマサチューセッツに入植して
(世界史の授業でおなじみのピルグリムファーザーズ)
わずか6年で大学を設立したらしい。
仕事が早い!!
初期は牧師教育が目的の教育機関でしたが、
学ぶ内容はラテン語や哲学など高度なものだったようです。
ピューリタン的には、ネイティブアメリカンに布教するならば
ネイティブアメリカンの宣教師もいた方が良い。
ということで、インディアンの学生受け入れにも
前向きだったということです。
1650年のハーバード大学憲章では
「イギリス人とインディアンの若者を知識と信仰において教育する」
という目的を掲げていたそうな。
へえ〜、知らなかった。
超先進的!(実情に乖離があったとはいえ)
そんなハーバード大学初のネイティブインディアン卒業生として
名前が残っているのが、
ケイレブ・チェーシャトゥーモークというワンパノアグ族の青年。
で、彼をモデルに書かれた小説が、
『ケイレブ -ハーバードのネイティブ・アメリカン-』
です。
前書きによると、作者がケイレブの存在を知った時も
「1665年?1865年じゃなくて?」的なことを思ったらしいですが
いやもう、全読者がそう思うんじゃないかな。
ケイレブに関する資料はほとんど残っていないので、
内容は純然たる小説です。
話者は、イギリス人牧師の娘ベサイア。
彼女の視点で描かれた回顧録の体裁。
なので、文体が若草物語っぽいですね。
いや、読んだことないけど。
自然描写が多くなりがちで、
思春期のめんどくさい心理描写も多くなりがちというか。
兄を不勉強でいじわるな怠け者としてしか描けなくて、
長兄としての期待に絶望している内面に
1ミリも踏み込めないというか。
いや、まあ、10代少女文体だからね。そうなんだけどね。
好みの問題でもある。はい。
17世紀後半は、アメリカの植民地化が加速するとともに、
インディアンとの争いや差別や虐殺が加速した時期でもあります。
当初は開かれていたハーバード大学での教育の門戸も
あっという間に閉ざされてしまったようです。残念。
小説としてはまあまあおもしろく読みました。
最もおもしろかったのは、テーマとなったファクトだけど。
作者は『古書の来歴』を書いた人で、
取材重視型の元ジャーナリスト。
なるほどです。
イギリス系ピューリタンがマサチューセッツに入植して
(世界史の授業でおなじみのピルグリムファーザーズ)
わずか6年で大学を設立したらしい。
仕事が早い!!
初期は牧師教育が目的の教育機関でしたが、
学ぶ内容はラテン語や哲学など高度なものだったようです。
ピューリタン的には、ネイティブアメリカンに布教するならば
ネイティブアメリカンの宣教師もいた方が良い。
ということで、インディアンの学生受け入れにも
前向きだったということです。
1650年のハーバード大学憲章では
「イギリス人とインディアンの若者を知識と信仰において教育する」
という目的を掲げていたそうな。
へえ〜、知らなかった。
超先進的!(実情に乖離があったとはいえ)
そんなハーバード大学初のネイティブインディアン卒業生として
名前が残っているのが、
ケイレブ・チェーシャトゥーモークというワンパノアグ族の青年。
で、彼をモデルに書かれた小説が、
『ケイレブ -ハーバードのネイティブ・アメリカン-』
です。
前書きによると、作者がケイレブの存在を知った時も
「1665年?1865年じゃなくて?」的なことを思ったらしいですが
いやもう、全読者がそう思うんじゃないかな。
ケイレブに関する資料はほとんど残っていないので、
内容は純然たる小説です。
話者は、イギリス人牧師の娘ベサイア。
彼女の視点で描かれた回顧録の体裁。
なので、文体が若草物語っぽいですね。
いや、読んだことないけど。
自然描写が多くなりがちで、
思春期のめんどくさい心理描写も多くなりがちというか。
兄を不勉強でいじわるな怠け者としてしか描けなくて、
長兄としての期待に絶望している内面に
1ミリも踏み込めないというか。
いや、まあ、10代少女文体だからね。そうなんだけどね。
好みの問題でもある。はい。
17世紀後半は、アメリカの植民地化が加速するとともに、
インディアンとの争いや差別や虐殺が加速した時期でもあります。
当初は開かれていたハーバード大学での教育の門戸も
あっという間に閉ざされてしまったようです。残念。
小説としてはまあまあおもしろく読みました。
最もおもしろかったのは、テーマとなったファクトだけど。
作者は『古書の来歴』を書いた人で、
取材重視型の元ジャーナリスト。
なるほどです。
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