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旅行記、世相独言

美女と魚とハロウインと(2) -サンディエゴ&ティファナ-(異文化体験3 コージェネの旅7)

2010年03月25日 00時35分28秒 | 異文化体験_中米
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美女と魚とハロウインと(2) -サンディエゴ&ティファナ- 1982.10.29~31
 
サンディエゴのオールドタウン

 HALLOWE'EN. それが出張最後の日となった。街の至る所にかぼちゃが口を開けている。メキシコ国境まで車で20分のサンディエゴ。旧市街にある「オールド・タウン」はまさにメキシコそのもの。

  
                  メキシコ色の強いオールドタウンのアトラクション

 19世紀初期の面影を残す建物は、土産品屋、料理店、博物館等に化けている。その建物界隈で人々が民族衣装を身に纏い、マリアッチとメキシカンダンスに打ち興じている。昼食代わりのタコスとエスプレッソで、しばしこの華麗な踊りと音楽を楽しむ。

 タコスとエスプレッソの昼食


 午後は楽しみにしているメキシコ・ティファナ(Tijuana)観光である。

 メキシコ国境の検問所 行きは良い良い、帰りは大渋滞

 国境に隣接する街、それがメキシコ・ティファナ。国境を越えると言語、風俗が極端に変わる。赤土むき出しの道路。お粗末な造りの商店が両側にひしめいている。貧しいメキシコの風景がそこにある。革製品がお買得との噂。定価の概念がないので交渉次第だと言う。約半値で毛皮のベストを買ったが、作りはお粗末であった。夕刻の闇が近づくと上空では国境警備隊のヘリがサーチライトを照らして不法入国者を監視している。貧しい国から富める国へ。不法入国者が後を絶たない。

  
     ティファナの街角 右は定番のお土産の一つ ミニ・メキシカンハット

 観光客が一斉に引き上げる夕刻、検問所は車の洪水。パスポートを提示すると「アメリカにどれほどいたか?」と聞かれ「2週間」と言うと、何と入国はダメ!と言う。冗談ではない、明日の飛行機で日本に帰るのだ。よくよく聞くと「アメリカにどれほどいるのか?」。私にもO氏にもそうは聞こえなかった。無事に再入国しサンディエゴのダウンタウンに戻ったのは午後8時頃となった。

 かつての名帆船「STAR OF INDIA」

 ウォーターフロントに帆船「STAR OF INDIA」が係留されている。1863年、イギリスで建造された鋼鉄帆船で、インド・ヨーロッパ航路で活躍、その後アメリカに売られ「スター・オブ・インディア」と改名され活躍するも、1900年代蒸気船の時代になりスクラップにされるところを市民から保護運動が起こり1976年に完全修復され、現在も堂々とその美しい威容を誇示している。

 今日はハロウィン!! 夜はまだまだ続く・・・

 その帆船「STAR OF INDIA」の脇の海上レストランで最後の晩餐をしようということに。店に入ると異様な熱気が伝わってくる。そうだ!そうだ!今日はハロウインなのだ!薄いドレスでセクシーボディを惜しげもなく見せつけ踊り狂う女性もいれば、仮装姿でダンスを楽しむカップルもいる。じっと座って食事などする人はいない。最後の夜は少し贅沢にと大きな海老に舌鼓。

 ハロウインの夜はまだまだこれから・・・。