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旅行記、世相独言

これが中国?本当に? -北京‐ (異文化体験21 改革解放の国の旅1)

2012年03月30日 20時26分32秒 | 異文化体験_アジア
(写真はクリックで拡大します)

これが中国?本当に? -北京-  1994.9.14~9.20

 北京の象徴、天安門広場

 9月13日午前11時前にミラノからフランクフルトに飛び、5時間待ちで17時発の北京行きルフトハンザ3507便に搭乗する。北京着は翌朝8時半である。

 フランクフルト空港ビジネスラウンジ(参考)

 フランクフルトではビジネスクラス専用ラウンジで休息するが、正にビジネスマンのためのラウンジ。各種通信機器や端末、事務デスクが並び、ビジネスマンが手持ちのパソコンで情報のやり取りを行っている。E-mailは日本ではまだ緒に着いたばかり。日本も早晩こうなるのかなあ、と思いつつ時間を過ごす。

 欧州から中国に入ると眼下に万里の長城が見える

 LH3507便の機長が「万里の長城が眼下に見えます」という放送に、満席の乗客が身を乗りだす。がらがらだろうという思いで乗り込んだ機内であるが、何の何の、満席である。それだけ欧州資本の中国進出が多いということであろう。
 特にドイツは熱心で北京にルフトハンザセンターなる巨大ビルを有しているようだ。機は急速に降下し無事北京空港に着陸。

 車から見る北京市街の一景色

 既に展示会の準備で日本から北京入りしているJGAのI君が、空港に出迎えてくれた。トヨタ・クラウンのかなりくたびれた中古車が、晴天でありながら黄砂で煙る北京の街に向かって走り出す。メインストリートには沢山の近代的高層ビルが立並び、あるいは建設途上にあり、そこかしこに英語の看板やネオンが乱立している。しかし、一歩裏通りに入ると、そこには昭和30年代の日本と同様の姿があちこちに見られる。

 展示会の会場「北京国際展覧大廳」

 夜の展覧大廳(参考、最近のものです)

 展覧大廳に隣接する宿舎の「国貿飯店」

 天安門広場前の道路を東に約5kmほど走ると、今回の中国ガス機器展示会(GAS CHINA)の会場である展覧大廳(Exhibition Hall)があり、その隣に宿舎の国貿飯店がある。

 中国の兌換券(参考図)

 人民幣50元(参考図、圓yuan 口語ではKuai)

 ホテルにチェックインし、両替所で約1万円を両替すると厚さ1cmはあろうかというほどの何と汚い擦り減ったお札が戻ってくる。中国では1993年の中国共産党中央委員会総会において人民幣と外貨との兌換を段階的に可能とする方針が定められた。これを受けて外貨兌換券は新規発行されなくなり、来年1月1日に流通も停止され廃止されるようだが、北京ではいち早く外貨兌換券が廃止され、中国人民銀行が発行する人民幣に統一された。

 エレベータホールには緑の制服の服務員が監視していて、客以外の人間が客室階へ入るのを監視している。ポーターが荷物を運び入れてくれたが、設備案内を丁寧にやってくれたので、10元のチップを渡すとニコッと笑って礼を言って退室して行った。

 展示会準備風景(規模はさほど大きくない)

 展示会場の準備状況を見に行くと、おりしも昼食時。ムッとする中華特有の弁当の匂いが会場内に充満している。中国ガス協会からの要請に基づき出展することにしたが、会場には中国全土から関係者が来ると言う。

 今回の出展作業もイタリア・ミラノ会議同様 I 嬢が担当してくれている。午後は明日からの展示会に備え、日本の各ガス会社から応援に来てくれている人達と打合せを行い、会場周辺の視察に時間を費やす。

 展示会場のある国際貿易センター隣接の中国大飯店

 北京友諠商店(百貨店)

 国際貿易センターに隣接する中国大飯店はシャングリラ・グループの経営するホテルで、北京最高級のホテル。建国路の目抜き道路は車と自転車がひしめき合い、そのダイナミズムには圧倒される。天安門広場に2kmほど行った所に北京友諠商店がある。その間、マクドナルド、ハーゲンダッツ、レミーマルタン等の広告看板が目に入ってくる。今までTVや雑誌で見聞し想像した中国とは、全く異なる中国がそこにある。

 夜の天安門広場にて

 1992年の鄧 小平氏の南巡講話に象徴される改革解放政策を進める中国、明日からなんだか、面白くなりそう!!


コメント
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