おめでとう!結成70周年 見砂直照・和照と東京キューバンボーイズ
2019年7月12日、満席の東京・文京シビックホールで見砂和照と東京キューバンボーイズによる結成70周年記念コンサートが盛大に開催されました。
見砂直照氏が東京キューバンボーイズを結成したのが、1949年9月。戦後の混乱期、沢山のビッグバンドが産声をあげました。その多くはキャバレーやクラブ、ダンスホールで演奏活動を行いましたが、見砂直照氏はいち早くステージバンドへの取り組みに傾注し、シャープス&フラッツ率いる原信夫さんは「おやじと慕う見砂さんのステージの持っていき方を大いに見習った」と述べている。
結成当時の東京キューバンボーイズ 50年代初期の東京キューバンボーイズ
1953年大阪労音での公演は大反響を呼び、東京キューバンボーイズの観客動員数を飛躍的に伸ばすことになった。1960年「アンダルシア組曲」、1963年「ラテンアメリカの旅」、1964年には原信夫とシャープス&フラッツと共に「ビッグバンド・スコープ」シリーズがスタート、1965年「祭りの四季」これは第20回芸術祭においてポピュラーバンドとして初の奨励賞を受賞、更に1970年「組曲黒い太陽」沖縄民族誌「あがらうざ」が第25回芸術祭優秀賞を受賞、ソヴィエト、メキシコ、キューバ、パナマ、ペルー等の海外公演等々精力的な演奏活動を続け、1976年紫綬褒章受章、1980年2月多くのファンから惜しまれつつ解散。1982年キューバ共和国から文化勲章受賞。1990年逝去。この間、記念LP300枚を制作。
1960年「アンダルシア組曲」 1963年「ラテンアメリカの旅」 1965年「祭りの四季」
1970年「組曲黒い太陽」 1964年から始まったシリーズ「ビッグバンドスコープ」
解散後も復活を熱望するファンは多く、1991年から2003年の間、復活再演コンサートが前田憲男氏や原信夫とシャープス&フラッツ等、関係者の協力の下行われた。
70周年記念公演の読売新聞の取材にこたえる見砂和照氏
そして、2005年4月子息の見砂和照氏がコンマスの大高実氏、パーカッションの納見義徳氏等の協力の下、正式に再結成を表明。同年5月キューバ政府機関より「CUBA DISCO」に招待される。2009年「見砂直照 生誕100年&東京キューバンボーイズ結成60周年記念公演」を成功させ、原信夫とシャープス&フラッツ解散後は関西の名門アロージャズ・オーケストラとの競演、2015年1月には「結成65周年記念コンサート」、2016年にはスタジオレコーディングの「キューバン・レガシー」を制作、そして今年、納見義徳氏存命中にと1年早めた「結成70周年記念コンサート」でしたが、数ケ月かなわず追悼公演の要素も持って、50数名からなる和照氏が考え抜いた70周年記念コンサートが賑やかに楽しく元気に開催されました。
公演案内の裏面 3部構成の記念公演
会場には沢山の花束が(原信夫さんからの花束) 東京キューバンボーイズメンバーの寄書
第1部 アロージャズオーケストラの協演でビッグバンドスコープに再演 見砂和照氏 第2部ラ・フィエスタの始まり
歌あり、踊りあり、陽気なステージの第2部最後はキューバンボーイズのテーマ「ソン・トレス・パラブラス」を岸のりこが熱唱
第3部はザ・レガシー・オブ・東京キューバンボーイズ 同名のスタジオレコーディングしたCDも発売中。そしてフィナーレ。
総勢50名を超える楽しいステージでした。 かつての盟友の子息の活躍を客席から原信夫さんも見守っておられます。
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