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旅行記、世相独言

Oktober・Fest - ミュンヘン - (異文化体験8 アルプス山麓の旅2)

2010年09月16日 23時26分57秒 | 異文化体験_西欧
(写真はクリックで拡大します)


Oktober・Fest -ミュンヘン-  1986.9.16~18


  
               ホテルの部屋に配布された今夕レセプションの案内状


 ヒースローを飛び立って1時間30分。芸術とビールの都、ミュンヘンに着く。ペンタホテルにチェックインしたのは午後1時。IGU(世界ガス連盟)の世界天然ガス需給調査は、従来のタスクフォースからJ-committeeという委員会に昇格して初の活動。部屋にはホスト会社のルアーガスからビアジョッキのプレゼントと今夕のレセプションの案内メッセージが置いてある。早速街見物に繰り出す。

世界的に有名な「Oktober-Fest」は、もうすぐそこ。

 オクトーバーフェストは、今月(9月)の下旬から来月(10月)上旬にかけて世界中から何百万という人達が押寄せて盛大に行われるビール祭り。今や街中がその準備に大忙しである。

  
   (左)ミュンヘンの街並み(ホテルの絵葉書)       (右)PENTA HOTELで貰った地図

 ミュンヘンはバイエルン州の州都であり、イザール川の北岸、旧市内の約200ヘクタールに数多くのバロック建築が集積している。ホテルで貰った地図は建物の特徴をうまくとらえて書かれているので、大いに頼りになる。

     
(左)町の中心マリエン広場と新市庁舎 (右)新市庁舎の仕掛け時計(絵葉書より)

 中世の建築物は夫々に自己主張があり、独特の顔を持っている。イザール門から新市庁舎一帯は大勢の市民や観光客でごった返している。市の中心部マリエン広場に40年の歳月を費やして1908年に完成した新市庁舎はネオ・ゴシック様式の大建築で、美しい鐘楼の仕掛け時計はお昼時になると等身大の32の人形が鐘と共に結婚式を演出し、市民や観光客の人気者となっている。


    
(左)市のシンボル「フラウエン教会」 (右)市内を流れるイザール川

 市庁舎の裏側に市のシンボルとなっているフラウエン教会(Frauenkirche)が堂々の面構えで聳え立っている。遠くから見ると今で言うツインタワー。15世紀後半の建物で、高さ99mの二本の塔は市内のどこからでも見ることが出来る。


 さすがミュンヘン、音楽家の卵たちが街頭で。

 街頭では至る所で音楽家の卵たちがバイオリンやその他の楽器を奏で、足を停めて耳を傾けるのも楽しいもの。何時間も弾き続ける20歳位の女性の楽器ケースに、1DMコインを投げ入れた時の彼女の笑顔。思わず「がんばれ!」と叫びたくなる。


 マリエン広場に近いチョコレート屋さんに面白いものが。
 
 街角のチョコ屋さんの店先に、白木で作った小さな人形とチョコがかわいい箱に入って売られている。幾種類もあるのでお土産にと思い、女主人に人形のことを聞くと「これは・・・、これは・・・」とドイツ語で説明してくれる。何だかさっぱり分からない。とにかくプレゼントだと言っていくつかの種類を指定すると店の女の子総出できれいにリボンをかけてくれる。この間一生懸命意味を考えていたが、分かった!この人形は星座の人形なのだ。しかし、時既に遅し。綺麗に梱包されてしまっている。まあ、何種類か買ったので会社の女性の何人かは誕生日と星座が一致していたであろう。


 
                     夕刻の歓迎レセプション、テーブルのお品書き

 夕刻、歓迎レセプションが始まる。東京のT社から初参加のI氏もフィンランド経由で姿を見せている。前回ロンドン会議以来の懐かしい顔が揃っている。英国、仏国、独国の常連にスエーデンのMr.バイキング、スペインのギョロ目氏等々・・・。例によってのマラソンディナー、珍しく午後11時にはお開きになったが、誰も部屋に戻らない。ホテルのビアホールで一足早いOktober-Festの始まりである。


  
            二日目のレセプション、ケーファーハウスのテーブルのお品書き

    
(左)二日目の会場「Kafer-Haus」ケーファーは高級グルメブランド (右)13の個室を持つレストラン部門(その一部)

 二日目のマラソンディナーは、ホテルからバスに乗って10分とかからないKafer-Hausという13の部屋を持つ由緒ある音楽歴史博物館のようなレストランで開催される。著名な指揮者の指揮棒や譜面等が何気なく飾られており、7時過ぎから12時まで、例によって1時間の食前酒タイム、2時間半のディナータイム、そして1時間半の食後酒と葉巻タイム。最後は全員バンドに合わせての大合唱。

 延々と続くマラソンディナー

 T社から初参加のI氏曰く「もう懲り懲り、次回は誰かに代わって貰うよ!」。




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