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これぞエンターテイメント -ハワイ1- 1985.3.6~9
ホノルル空港に着いたのは深夜である。生暖かい風に小雨が混じり、まるで嵐のような夜。パシフィックホテルのワイキキの浜に面した部屋からは、暗闇の中に波の音だけが聞こえ、窓に打ち付ける雨に頭の中で「照る照る坊主」を思い描きながらご就寝。
(左)サークル・アイランド社の一日ツアーコース (右)オアフ島MAP
翌朝、各自夫々が島内観光ツアーを物色し、これが良いと自己主張。しかし、CIRCLE ISLAND社の一日コースは、同じコース内容なのに料金が異なる。今すぐ出るバスは$20に対し次のバスは$33.5。朝食も食っていないのでまあ次にしよう!と一応小生の名前で7名分申し込む。
(左)HANAUMA BAY(絵葉書より) (右)ハナウマ湾(少し風がきつく白波が)
我々のホテルにマイクロバスが来ると、既に夫婦連れ2組、母と娘連れの計6名が先客として乗っている。天気はどうやら回復基調、曇空に時折太陽が顔を覗かせる。ダイヤモンドヘッドを皮切りにココ岬、ハナウマ湾、ブローホール、カハナ湾、昼食を挟んでワイメアフォールパーク、パイナップル畑と工場まで、ほぼ島を一周するコースである。
(左)ブローホール(岩に開いた穴から潮が噴出す) (右)ツアー客と(Sandy Beachにて)
サーフィンビーチとして有名なWaimea Beach(Wikipediaより)
この間、運転手兼ガイド役の青年は、独特のエンターテイメントでお客を楽しまそうと智恵を絞っている。今日のネタはどうやら小生に絞り込まれたようだ。私の名前で申し込んだものだから、彼は小生の名前を知っていて、開口一番「ミスター・セコ!お前の時計はSEIKOか?」と聞いてくる。私の名前が似ているからだが、私が「オメガだ」と答えると「SEIKOの本場の彼はオメガだそうな」とか「ミスター・セコの彼女がいるよ」と日本の若い女の子の側を通過する時はクラクションを鳴らし、手を振って「オンリー・ジョーク、オンリー・ジョーク」を繰り返し、皆を和やかな雰囲気に盛り上げる。5分に1回は「ミスター・セコ」が出るので眠ることも出来ない。彼の皆を楽しませようとする熱意に協力してやるか、とこちらも頭を使った返事をする。
(左)Waimea Falls Parkの滝へのダイビングショウ (右)お見事!孔雀も我々を歓迎?
昼食時に運転手兼ガイド君曰く、「ガイドのエンターティメント性が料金に反映している。駆け出しのガイドは自己流がなく、また自分しか知らない観光ポイントを持っていない」さすが、アメリカ。日本ではマニュアル教育を徹底してサービスの均一化を図ろうとするだろうに。
Waimea Falls Parkのハワイアンダンサーと
夕刻、良いホテルから順にお客を降ろし最期は我々だけ。降りる際に「協力ありがとう」と彼。チップをあげるのを忘れたが時既に遅し。彼もこちらを出汁に一日商売出来たのだから、まあおあいこか。
夜はヒルトンホテルのポリネシアンショウが良さそうだ!と例のフロリダで大失態をしたN氏が聞き込み、ディナーショーを手配。8時半まで飯も食わず、いざヒルトンに着くと今からカクテルショーが始まると言うではないか。N氏、フロリダに続いてここでも大失態。ついに最期まで食事に関しては信用ゼロとなった。
(左)ヒルトンホテルのポリネシアンショー (右)ドン・ホーのハワイアンソング
ドン・ホーという、日本で言えばまさに杉良太郎?を中心とする歌と踊りのショーである。客筋は中年の夫婦かおばさんグループが圧倒的多数。ミスチョイスを嘆き悲しむことしきり。ショーの最期は今月が誕生日の婦人を舞台に集め握手のサービス。そこは米国のご婦人達、握手ではもの足らず一人がキスすると全員熱烈キス、しかも後になるほどディープキス。舞台にはまだ30人ほどが今や遅しと舌なめずりしながら待っている。馬鹿馬鹿しい、出よう! よく考えるとまだ飯を食っていない。しかし、もう11時である。ワイキキの裏通りの屋台で美味くもないラーメンと餃子の晩飯。
ハワイってもっともっと楽しい所のはず?だよねえ。 きっと、明日こそ!
注:DON HO:伝説のハワイアン歌手、ハワイでは誰もが知る神様のような人
これぞエンターテイメント -ハワイ1- 1985.3.6~9
ホノルル空港に着いたのは深夜である。生暖かい風に小雨が混じり、まるで嵐のような夜。パシフィックホテルのワイキキの浜に面した部屋からは、暗闇の中に波の音だけが聞こえ、窓に打ち付ける雨に頭の中で「照る照る坊主」を思い描きながらご就寝。
(左)サークル・アイランド社の一日ツアーコース (右)オアフ島MAP
翌朝、各自夫々が島内観光ツアーを物色し、これが良いと自己主張。しかし、CIRCLE ISLAND社の一日コースは、同じコース内容なのに料金が異なる。今すぐ出るバスは$20に対し次のバスは$33.5。朝食も食っていないのでまあ次にしよう!と一応小生の名前で7名分申し込む。
(左)HANAUMA BAY(絵葉書より) (右)ハナウマ湾(少し風がきつく白波が)
我々のホテルにマイクロバスが来ると、既に夫婦連れ2組、母と娘連れの計6名が先客として乗っている。天気はどうやら回復基調、曇空に時折太陽が顔を覗かせる。ダイヤモンドヘッドを皮切りにココ岬、ハナウマ湾、ブローホール、カハナ湾、昼食を挟んでワイメアフォールパーク、パイナップル畑と工場まで、ほぼ島を一周するコースである。
(左)ブローホール(岩に開いた穴から潮が噴出す) (右)ツアー客と(Sandy Beachにて)
サーフィンビーチとして有名なWaimea Beach(Wikipediaより)
この間、運転手兼ガイド役の青年は、独特のエンターテイメントでお客を楽しまそうと智恵を絞っている。今日のネタはどうやら小生に絞り込まれたようだ。私の名前で申し込んだものだから、彼は小生の名前を知っていて、開口一番「ミスター・セコ!お前の時計はSEIKOか?」と聞いてくる。私の名前が似ているからだが、私が「オメガだ」と答えると「SEIKOの本場の彼はオメガだそうな」とか「ミスター・セコの彼女がいるよ」と日本の若い女の子の側を通過する時はクラクションを鳴らし、手を振って「オンリー・ジョーク、オンリー・ジョーク」を繰り返し、皆を和やかな雰囲気に盛り上げる。5分に1回は「ミスター・セコ」が出るので眠ることも出来ない。彼の皆を楽しませようとする熱意に協力してやるか、とこちらも頭を使った返事をする。
(左)Waimea Falls Parkの滝へのダイビングショウ (右)お見事!孔雀も我々を歓迎?
昼食時に運転手兼ガイド君曰く、「ガイドのエンターティメント性が料金に反映している。駆け出しのガイドは自己流がなく、また自分しか知らない観光ポイントを持っていない」さすが、アメリカ。日本ではマニュアル教育を徹底してサービスの均一化を図ろうとするだろうに。
Waimea Falls Parkのハワイアンダンサーと
夕刻、良いホテルから順にお客を降ろし最期は我々だけ。降りる際に「協力ありがとう」と彼。チップをあげるのを忘れたが時既に遅し。彼もこちらを出汁に一日商売出来たのだから、まあおあいこか。
夜はヒルトンホテルのポリネシアンショウが良さそうだ!と例のフロリダで大失態をしたN氏が聞き込み、ディナーショーを手配。8時半まで飯も食わず、いざヒルトンに着くと今からカクテルショーが始まると言うではないか。N氏、フロリダに続いてここでも大失態。ついに最期まで食事に関しては信用ゼロとなった。
(左)ヒルトンホテルのポリネシアンショー (右)ドン・ホーのハワイアンソング
ドン・ホーという、日本で言えばまさに杉良太郎?を中心とする歌と踊りのショーである。客筋は中年の夫婦かおばさんグループが圧倒的多数。ミスチョイスを嘆き悲しむことしきり。ショーの最期は今月が誕生日の婦人を舞台に集め握手のサービス。そこは米国のご婦人達、握手ではもの足らず一人がキスすると全員熱烈キス、しかも後になるほどディープキス。舞台にはまだ30人ほどが今や遅しと舌なめずりしながら待っている。馬鹿馬鹿しい、出よう! よく考えるとまだ飯を食っていない。しかし、もう11時である。ワイキキの裏通りの屋台で美味くもないラーメンと餃子の晩飯。
ハワイってもっともっと楽しい所のはず?だよねえ。 きっと、明日こそ!
注:DON HO:伝説のハワイアン歌手、ハワイでは誰もが知る神様のような人
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