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旅行記、世相独言

リッチな気分で!! - 憧れのハワイ航路 - (異文化体験7 世界一周の旅12)

2010年08月16日 15時57分21秒 | 異文化体験_ミクロネシア、ハワイ
(写真はクリックで拡大します)


リッチな気分で!! -憧れのハワイ航路-  1985.3.6


 ロサンジェルス空港。ここでまた大トラブル。運悪く搭乗予定のパンアメリカン航空がストに突入でホノルル行きの便が大幅に減少。おまけにパンナムがオーバーブッキングとあって、ロビーは鈴なりの人。出発まであと30分ほどしかない。

  
       (左)パン・アメリカン航空機               (右)アメリカン航空機
 
 旅行代理店の現地従業員も必死になって我々の席確保に走り回っている。ここまで何とか予定通りきて、最期の旅程がパアとなるのは我々も絶え難い。少しづつアメリカン航空への振り替え搭乗の券がウェイティング客に渡されて、いよいよその座席も最期となって、こりゃ、あかんわ!と皆が思った時、現地従業員が「兎に角乗ってくれ、人数分確保出来たから空いている席に座ってくれ」と言う。

 機内は出発を待つ人達で満席状態。よく見ると確かに空席がビジネスクラスに2つだけあるが7人全員というわけではない。先に機内に入った2人がいち早く座ったが、残りは「どうしてくれるのよ。こりゃ、ダメだ! 降りよう!」と、ふと搭乗口横のファーストクラスを見ると5人分ほど席が空いている。「ん?きっとこれだ!!」。代理店の彼が言っていたのは。平然とファーストクラスの客を装い座席に座る。金を掴ませたのかな?

 ファーストクラス・イメージ写真


 さあ、これで無事に最終旅程のハワイへ行けるのだ! スチュワデスが名前を聞きに来る。ビジネスクラスでは誰でもサー(Sir)であったのが、ここではいちいち「ミスター・**」になる。
 食事も目の前でローストビーフを好きなだけカットしてくれる。本当に大丈夫なのかなあと一抹の不安を覚えながら、見破られてはならじと平然さを保つよう努力。それにしても、いち早くビジネスクラスのシートに座った2人にはお悔やみを申し上げる。

  ローストビーフも好きな大きさに目の前でカット
  

 本当かどうか知らないが、航空協定によるとファーストクラスにビジネスクラスの客を乗せた場合、ファーストクラスの客に差額払い戻しをしなければならないようだ。従って、航空会社も我々がもともとファーストクラスの客であった方が都合が良いのである。そういう意味からすると、困る人は誰もいないのである。

 オアフ島の滑走路に間もなく着陸!

 隣の米国人の新婚さん、さも楽しげにイチャついているが、一番馬鹿をみたのが正規料金を払って乗っている、この新婚さんかも。
 ごめんね、新婚さん。




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