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大阪の田舎者 -ロンドン- 1981.2.3~5
「Here We are!」ムスタングを軽快に運転している英国人運転手が車を停める。ピカデリー広場に面したピカデリーホテル。板張りの廊下、板張りの床に絨毯敷きの部屋、やや腰高のツイベッドと大きなバスルーム。初めてのヨーロピアンスタイルのホテルである。
(左)ピカデリーサーカスに位置するピカデリーホテル (右)ホテルカード
ピカデリー広場には、キャノン、ビクター、サンヨー、フジフィルム・・・、経済大国に移行しつつある日本の企業広告ネオンがやたらと目立つ。一方でオイルマネーがロンドンに流れ込み、沢山のアラブ人も目に付く。ロンドンの物価上昇は彼等のせいだと言う。
50ドル出して戻ってくるのは20ポンド。1ポンドは約500円という勘定。愛煙家の小生、免税タバコがなくなって街でタバコを買うと、な、なんと1ポンド! 1箱500円のタバコじゃ、禁煙しようかな?
(左)ロンドン一の繁華街ピカデリー広場を埋め尽くす日本の企業広告 (右)たばこ1箱に1ポンドとは・・・
今夕はサントリー直営店で和食ということになった。日本食は何故かくも高価な、一般人にはとても手の出ないものになったのか。しかし、久々に胃袋が緊張することなく食事を終えることが出来た。
食後、ロンドンの社交場を訪ねる。着席すると美女が数人同席する。私の隣にはシシリーから来たという黒髪の小柄なグラマー美女が、やや甘酸っぱい強烈な香水を匂わせ座る。東京・銀座に友達が働いていると言う。大阪?どこ、それ?。ああ!田舎なのかなあ、大阪は。胸元の大きく開いたドレスからのぞく豊かな胸の隆起が、この夜の寝つきを悪くさせた。
(左)これぞロンドン 国会議事堂 (右)ロイヤルホースガード
(左)トラファルガー広場のネルソン提督像の四隅に座すライオン像(某百貨店と関係)(右)広場全景
「Hello, I'll take your picture.」にこにこしながら握手を求め、自分のカメラで私の写真を撮ってあげると背広を着た一見トルコ人風の男が近づいて来た。
「それなら俺のカメラで撮ってくれ」という間に、何枚かの写真を撮り終えた男が、ここに住所を書けとノートを開く。沢山の日本人の名前と住所、中には米国人のもある。後で送ってやるとその男は言う。「どうもおかしいぞ」と気付いた時には、イタ公らしき若者が後ろに立っている。一枚10ポンド、五枚撮ったから50ポンドよこせと言う。「ノウ、サンキュー」私はそこを離れようとしたが、二人がしつこく付きまとい、「ペイ ミー(払え!)、ペイ ミー(払え!)」と声高にわめく。
「じゃかましい!アホか!」と思わず大阪弁で叫び返す。幸いポケットに5ポンド紙幣があったのを思い出し、「ギブ ユー(くれてやる!)」と男に渡し、後も見ずに足早に離れた。イタ公の「ペイ ミー」が続いていたが、追って来る様子もなくホッとする反面、腹立たしさが込上げてくる。
ああ、大阪の田舎者の巻である。
(左)パブ「シャーロック・ホームズ」左右の入口が入る人種を分ける (右)シャーロックホームズ・コレクション
シャーロックホームズ。ロンドンを代表するツーリスト向けのパブである。ホームズ先生の遺品を展示し、1階の入口は左右にブルジョア階級と労働階級の入口が夫々あり、もっとも入ってしまえば混浴のお風呂と一緒で差別はないのだから英国的である。二日目の夜は、ここの2階のレストランで食事となった。階下の賑わいとは程遠く階上席はほぼ貸切状態。デカンターに入ったハウスワインが嫌なことを忘れさせてくれた。
(ちなみにシャーロックホームズのHPは、http://www.sherlockholmespub.com/index.php)
大阪の田舎者 -ロンドン- 1981.2.3~5
「Here We are!」ムスタングを軽快に運転している英国人運転手が車を停める。ピカデリー広場に面したピカデリーホテル。板張りの廊下、板張りの床に絨毯敷きの部屋、やや腰高のツイベッドと大きなバスルーム。初めてのヨーロピアンスタイルのホテルである。
(左)ピカデリーサーカスに位置するピカデリーホテル (右)ホテルカード
ピカデリー広場には、キャノン、ビクター、サンヨー、フジフィルム・・・、経済大国に移行しつつある日本の企業広告ネオンがやたらと目立つ。一方でオイルマネーがロンドンに流れ込み、沢山のアラブ人も目に付く。ロンドンの物価上昇は彼等のせいだと言う。
50ドル出して戻ってくるのは20ポンド。1ポンドは約500円という勘定。愛煙家の小生、免税タバコがなくなって街でタバコを買うと、な、なんと1ポンド! 1箱500円のタバコじゃ、禁煙しようかな?
(左)ロンドン一の繁華街ピカデリー広場を埋め尽くす日本の企業広告 (右)たばこ1箱に1ポンドとは・・・
今夕はサントリー直営店で和食ということになった。日本食は何故かくも高価な、一般人にはとても手の出ないものになったのか。しかし、久々に胃袋が緊張することなく食事を終えることが出来た。
食後、ロンドンの社交場を訪ねる。着席すると美女が数人同席する。私の隣にはシシリーから来たという黒髪の小柄なグラマー美女が、やや甘酸っぱい強烈な香水を匂わせ座る。東京・銀座に友達が働いていると言う。大阪?どこ、それ?。ああ!田舎なのかなあ、大阪は。胸元の大きく開いたドレスからのぞく豊かな胸の隆起が、この夜の寝つきを悪くさせた。
(左)これぞロンドン 国会議事堂 (右)ロイヤルホースガード
(左)トラファルガー広場のネルソン提督像の四隅に座すライオン像(某百貨店と関係)(右)広場全景
「Hello, I'll take your picture.」にこにこしながら握手を求め、自分のカメラで私の写真を撮ってあげると背広を着た一見トルコ人風の男が近づいて来た。
「それなら俺のカメラで撮ってくれ」という間に、何枚かの写真を撮り終えた男が、ここに住所を書けとノートを開く。沢山の日本人の名前と住所、中には米国人のもある。後で送ってやるとその男は言う。「どうもおかしいぞ」と気付いた時には、イタ公らしき若者が後ろに立っている。一枚10ポンド、五枚撮ったから50ポンドよこせと言う。「ノウ、サンキュー」私はそこを離れようとしたが、二人がしつこく付きまとい、「ペイ ミー(払え!)、ペイ ミー(払え!)」と声高にわめく。
「じゃかましい!アホか!」と思わず大阪弁で叫び返す。幸いポケットに5ポンド紙幣があったのを思い出し、「ギブ ユー(くれてやる!)」と男に渡し、後も見ずに足早に離れた。イタ公の「ペイ ミー」が続いていたが、追って来る様子もなくホッとする反面、腹立たしさが込上げてくる。
ああ、大阪の田舎者の巻である。
(左)パブ「シャーロック・ホームズ」左右の入口が入る人種を分ける (右)シャーロックホームズ・コレクション
シャーロックホームズ。ロンドンを代表するツーリスト向けのパブである。ホームズ先生の遺品を展示し、1階の入口は左右にブルジョア階級と労働階級の入口が夫々あり、もっとも入ってしまえば混浴のお風呂と一緒で差別はないのだから英国的である。二日目の夜は、ここの2階のレストランで食事となった。階下の賑わいとは程遠く階上席はほぼ貸切状態。デカンターに入ったハウスワインが嫌なことを忘れさせてくれた。
(ちなみにシャーロックホームズのHPは、http://www.sherlockholmespub.com/index.php)
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