書類を整理していた妻から大封筒二つ手渡された。中には現役時代に単身赴任していた資料が入っていた。その中のひとつに僧侶が言われた言葉のメモがあった。
不平
「生まれる時,泣き声をあげ、不平を言いながら生活し失望して死んでいくのは人間だけだ」といった人がいる。
グサッと胸にくる。泣きごとの一生、不平だらけの生涯、考えただけでもゾットする。
だが、それと似たことを自分でやっていないかどうか。反省(かんがえ)てみる必要がある。
二言目には不平が飛び出し、三言目には愚痴が続き、四言目には僻み(ひが)となる。もう、そうなったら病気である。
だからいよいよ不満がつもり、恥も外聞もなくなって手当たり次第にあたりちらす。いくらあたりちらしても、不満は少なくならない。
あとに残るのは失望と孤独だけだ。不平、不満をいって幸せになったという話しは、まだ一度も聞いたことがない。
(僧 多 門)
不平
「生まれる時,泣き声をあげ、不平を言いながら生活し失望して死んでいくのは人間だけだ」といった人がいる。
グサッと胸にくる。泣きごとの一生、不平だらけの生涯、考えただけでもゾットする。
だが、それと似たことを自分でやっていないかどうか。反省(かんがえ)てみる必要がある。
二言目には不平が飛び出し、三言目には愚痴が続き、四言目には僻み(ひが)となる。もう、そうなったら病気である。
だからいよいよ不満がつもり、恥も外聞もなくなって手当たり次第にあたりちらす。いくらあたりちらしても、不満は少なくならない。
あとに残るのは失望と孤独だけだ。不平、不満をいって幸せになったという話しは、まだ一度も聞いたことがない。
(僧 多 門)