いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

不平

2006年09月29日 08時32分50秒 | 心に留めた言葉
 書類を整理していた妻から大封筒二つ手渡された。中には現役時代に単身赴任していた資料が入っていた。その中のひとつに僧侶が言われた言葉のメモがあった。

               不平
 「生まれる時,泣き声をあげ、不平を言いながら生活し失望して死んでいくのは人間だけだ」といった人がいる。

 グサッと胸にくる。泣きごとの一生、不平だらけの生涯、考えただけでもゾットする。

 だが、それと似たことを自分でやっていないかどうか。反省(かんがえ)てみる必要がある。

 二言目には不平が飛び出し、三言目には愚痴が続き、四言目には僻み(ひが)となる。もう、そうなったら病気である。

 だからいよいよ不満がつもり、恥も外聞もなくなって手当たり次第にあたりちらす。いくらあたりちらしても、不満は少なくならない。

 あとに残るのは失望と孤独だけだ。不平、不満をいって幸せになったという話しは、まだ一度も聞いたことがない。

                    (僧  多 門) 
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