私の住んでいるところは、退役軍人専用の病院があるので、結構ホームレスも多いんです。
毎月第一土曜日は、子供たちと一緒にホームレスシェルターでボランティアをしています。最初は上の子供の高校のクレジット稼ぎで始めたのですが、2年以上続いています。子供たちも、月に一回のボランティアをいとわないので、やだ、と言われるまではしれっと続けようとしています。
すごいね~とか偉いね~とか言われることがありますが、いやいや、とんでもない。私にとっては、ボランティアをさせていただくことによって、負の前払いっていうか人生のリスクヘッジをしている気分です。
昨日は、もう疲れ切ってしまって、家族にはカレーを作りましたが、カレー大嫌いな私は買い食いをしました。その帰りに、とてもおなかがすいていそうなホームレスの男性を見かけました。
どうしても気になって、帰宅して簡単なものを作り、まだ温かい内に届けました(さすがに白人にカレーライスを持っていったら引くかな、と思い、アメリカ人っぽい食べ物を作った)。戻るころにはもういないかな?とも思いましたが、まだ同じ場所に立っていました。
あまり立ち入ったことは話さないで、でもお話をして、食べ物を渡したら、受け取ってくれました。
普段、スーパーを出たところで物乞いをしている人を見かけると、買ったばかりのもので調理しなくて良いもの(パンとかバナナとか)を差し上げるようにしています。驚きですが、半数以上は断ってきます。お金をくれ、という。残念ながらそういう場合にはお金はドラッグ、お酒、たばこに費やされてしまうので、お金を渡すことはしません。本当にお腹がすいて困っている人は、その場で受け取ってぺろりと食べてくれます。
ホームレスに食べ物を上げるのは、問題の根本的解決になっていない、という批判を受けることもあります。批判してもいいよ、でも、そういう人たちはどうやったら別の方法で助けられるか考えて、実践してほしい。
私が食べ物を差し上げるケースは、今日食べて生き永らえなければ明日が来ないように思われるケースです。できれば、自分の足で立って、仕事に行ってほしい。でも、残念ながらそれを実現させる力は、私にはないのです。政治家とかコミュニティーの目が、ホームレスの自立に向いてくれることを願います。
そうそう。今回のホームレスさん、犬を連れていたのです。最初見かけたときは犬には気づかなかった。でも、犬はがりがりではなかったので多分食べなくても大丈夫?と思いましたが、ん?この犬なんか変!ホームレスさんが「これは犬じゃないんだよ」という。とっさに思った通り「これハイエナ?」と口走ってしまいそうでしたが、いや、ハイエナはアフリカの動物では??次に思い付いた「これコヨーテ?」という質問をしたら、「ほほぉ良く分かったねぇ。これ、コヨーテとディンゴの混血なんだよ」という。まじか~。他の人に言わないほうが良いよ、保健所に通報されちゃうから。でも、本当にハイエナのような犬でした。ハイエナより大きかったけどね。
日本では、ラグビーが盛り上がっているようですね。知っている人で、ボランティアをした人がいます。
ボランティアは、させていただくもの、です。
でも、残念ながら日本では「してやっている」という考えの人が多いようです。「やってやってるんだからちゃんと指示出せ」となじる人まで出たそうで、民度の低さにがっかりです。