森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

四夜連続のつどい

2007年07月02日 16時57分24秒 | 過去ログ

土曜の4時間の講演は無事に終了する。
前半の話が本質だが、くどくなる可能性があり、後半、学問的示唆を含みながら修正する。
スライドはあくまでも自分自身のワーキングメモリ再生のための指標にすぎず、それをこと細かく説明するのをしない、自分の講義スタイルがどうもできあがったようだ。

講演の評判はまずまのようで一安心する。
まずは脳、脳科学、リハビリテーション脳科学に興味をもってもらえれば、それでよいと思う。

全部話そうと思えば、15時間ぐらいはいるかもしれないし、同じスライドでも切り口を変えれば、それは無限大となる。

それが脳の秘密。

情報処理はその時々で違う。
一緒であれば、それは学習していないということだし、過去の産物的人物になってしまう。

遅い時間から懇親会。
天神で遅くまで、主催のコダマ先生、ナカバヤシ先生らと飲む。
野中先生に癒され、水野健太郎先生にoasisのライブのDVDをもらう。
ありがとう。


明けて日曜日、前日懇親をしていた小鶴先生と中州、天神、川端をブラブラ、久しぶりに何もない日曜日をすごし、リフレッシュする。できるだけ、予期(未来)を意識から遮蔽したら、肉体の疲労が浮き彫りになった。

あまりにもあわただしい日々をすごしているため、未来ばかりを意識するあまり、自分の身体の変化に気づいていなかったようだ。

過去の記憶をガンガン消さないと、次何しないといけない・・・という記憶に影響することから、回想する暇もないのも事実だ。

全国の講演行脚は、脳間操作系は鍛えられるが、脳内操作系の豊かさは奪われるのかもしれない。

しかし、この時代の流れを止めるわけにはいかないので、少しでも認知神経科学がリハビリテーションに必要であることを「このいま」勉強していきたいし、その解釈を講演という形でご披露して行きたい。

ライブとスタジオ、そのバランスが重要だ。


6時に福岡で実習している4年生5名に会い、博多の水炊きを食べに行く。

たまには、息抜き、日曜は買い物など、ブラブラするようにと指導する。

時間をどう使うか、注意の集中、分配、選択が頭のよさだ。

真面目さは必要だが、ど真面目さはいらない。
それは時として盲目になるからだ。
狭い視野でなく、広い視野で。
理学療法ばかり考えても、人間に向き合う広い視野を奪う場合がある。
職業人とは、自分自身の仕事だけに誇りを持つのでなく、他人の仕事にも共感をいだくことを指している。
そうでないと、人生経験の豊富は患者さんには向き合えない。
楽しさだけを提供しても、本質的な脳間操作にはならない。

いずれにしても、理学療法、理学療法士! のみの誇りを声高に言うと、他人を見下す若者になる場合がある。

あまり自意識過剰にならないことだ。


中州で遅くまで食事をして、学生も息抜きできたかな。


今日の朝はとんでもなく土砂降りだった。


朝倉健生、原病院をめぐり、問題がないぐらいが問題か?と思うぐらいの評価の二人だった。


すばらしい!


これは予想通り。

共感できている。

重箱の隅をつついても、臨床で伸びるとは限らない。
教育とはそういうもの。

教員生活が長くなると、そういう余裕になる。


必ずしも、そうではない、その考えが、自らの脳に植えつけられる。


高知の教え子のスポーツリハでのイギリス留学がきまったようだ。
サッカーの国体選抜だった彼が、その世界で勝負するときがきた。

その決断に最大の尊敬を思う。

本当にうれしいし、身体として目が細まる。


適当には帰ってくるな!


今は、福岡空港。


久しぶりに奈良に戻る。


バンクーバーと同じ滞在を、福岡-岡山-福岡-福岡でした。


昨年の学会が懐かしい。
もう1年たった、時間の経過は年々早くなる。
もっとゆっくり五感で感じたいものだ。