一昨日は北海道学会の抄録を終え、健康科学研究所のパンフレットの紹介文など、その後、印刷にてこずりながら(ほとんど福本先生にお願いし)、授業資料を終えた。
昨日は発達系の授業で上肢機能の発達を取り上げ、その見方を話した。
Arbibの理論は役に立つ。上肢と下肢の違いを行為の点から考察した教科書があってもいいと思う。筋骨格系で解説した運動学では不十分だ。
みんなからのお褒めのことばありがとう。
その中で面白いものが、「迷路のような話だが、これが本質だと思う」のようなニュアンスのコメントがあった。人間は難しい。今自分が話していることが10年先には違うっていう世の中になってもらいたいのも事実。全部じゃないけどね。
プレゼン主体だったが、主体性が生まれたかな。イチローも言っていたように、ヒットが出た、ではなく、ヒットを(自らが)出した、というように主体性、能動性で環境に働きかけないといけない。
午後はほぼ会議。
夜、評議員会の資料を作成し、研究倫理の指針に手を入れる。
そういや、一昨日、BSの番組に奥田民生が出ていた。彼のサウンドはThe Beatlesの影響が色濃く出ているが、彼のワールドの一貫性があり、それは聞いていて安定感がある。
人の精神には、その国の文化が出る。
イギリスとフランスは全然違うし、フランスとイタリアも違う。ましてや、アメリカなんて程遠い。
英語でペーパーを書くことが、世界的には常識化されているが、アメリカ・イギリス・オーストラリアの色が出てしまうのも当然である。
しかし、国民の精神は違う。
精神が違うということは脳が違うし、可塑的変化ももちろん変わるはずである。
脳は同じでない。
それは神経ネットワークをみれば一目瞭然であり、その科学のエビデンスは相当に高い。
だとすれば、紋切り型な今の医療で言われているEBM(good practice)とは、何なのか?
俺はアメリカ人とも違うし、イタリア人でもない。
松本ではなくが、日本人だし、この精神(血)には日本の文化・思想が息づいている。
そんなことを、奥田の演奏を聞きながら思った。
さて、台風のなか、出発するとするか。