イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

眺めのいい駐車場から一望するストックポートの夕暮れと不可解な命名、県名ペンキ色

2022年01月14日 07時49分41秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート・タウンセンターのはずれにある、大型ディーアイワイ・ショップ DIY shop に行きました。


坂と高低が多いストックポートの、高い丘の上にあるこの大型店舗の広大な駐車場からの眺めが格別です。


午後3時半ごろ、日暮れ前の太陽がギラギラ低く照りつける冬の夕暮れです。



ディーアイワイ(DIY=DO IT YOURSELF)の概念が日本でも知られているかどうか知りたくて検索してみたら、意外なことに言葉としては定着しているらしいのが分かりました。
かつて混同されていた「日曜大工」、「手作り」とは違うという意味のことがていねいに解説されていました。
どちらも趣味的要素が強いイメージだけど、DIY はもっと実用的なことをプロではない人がやること云々...と。
その通りなのですが。
日本ではそうなのでしょう。
英語のDIYはたぶんちょっと違います。
私は自分の観点から、英語の DIY を定義づけをしてみました。
たんに「(おもに自宅の)改良作業」、これでどうでしょうか。

全国展開の DIY ショップ、B&Qのストックポート支店は本当に大規模です。



タイルをひと箱、ペンキとベースコート(下塗り)、木の板、それに家具の布はりかえ用のステープル(ホッチキス)...その他こまごましたものを買いました。



木工用のペンキ売り場で...


ヘンな色の名前のペンキのシリーズを見つけました。


B&Qの自社ブランドのようですが、なぜか(たぶん)その色と全く関係ない響きの好い都市の名前がついています。
トロントとかフルハムとかチェルシー、サンホセ、ブルックリン...。
でもヒョーゴ(薄いピンク)とホッカイドー(青みがかったグレー)って何でしょうか。
コーベとかサッポロじゃなくて?

30分ほど中で買い物をして、駐車場にもどったら、日が暮れていました。


街灯がともり、半月が出ていました。




この大型 B&Q は、建築、配管、電気、内装.、.屋根ふき、造園...その他諸々、家具つくり(木工)など日本のDIYとも重複する分野をふくめたありとあらゆる「不動産の改良工事」の材料や道具を販売しています。

プロの職人さんたちが資格証明などを提示して登録すればプロ価格(卸値プラスアルファ)で販売してもらえる店としても知られています。

いつも店開きしている、肉体労働をする「ガテン系」のいかつい男性たちがしっかりと食事ができるフード・トラックからはベジタリアンの夫が眉を顰める、ベーコンサンドウィッチやハンバーガーなどの脂ぎった匂いがしています。

もう日暮れだけどあいている、屋号はランチ・ボックス the Lunch Box(お弁当箱)。

ストックポートのもっとも知られたランドマーク、ストックポート日報ではすっかりおなじみのストックポート・ヴァイアダクト (鉄道橋)Stockport Viaduct の壮大さが一望できる稀有なスポットの一つです。


19世紀の土木建築技術の優れた例であるのみならず、公認!!世界で2番目に大きいレンガ建築なのです。
大きさの基準は長さでも高さでも幅でもなくて、「使用されたレンガの数」であることに納得できない巨大レンガ建築を保持する街があるようですが。

わが家の DIY 事情についてまた、おってご報告します。

この大型 DIY ショップよりも一段低い位置にある、大型スポーツ用品店にも帰りにちょっと寄りました。

大型スポーツ用品店の駐車場から見た、少し低い位置からのストックポート・ヴァイアダクトです。


あまり知られていないもう一つのランドマーク、ガラスのピラミッドのシルエットも遠くに見えています。








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ストックポートのカエル・イベント最後の一体のスポンサー、地元の名物エール醸造所があるリトル・アンダーバンク

2021年10月01日 04時38分33秒 | ストックポートとその周辺
特別な意図はなく、最後に一つだけ遅れてご紹介する巨大なカエルと子ガエルの二階建てアートワークの…



Froginson

ストックポートのタウンセンター中に設置された21体のカエルのアートを探して街をめぐるストリート・アート・トレイル、Stockport's Gigantic Leap は先週末に終了しています。
昨日に引き続き、終了後まだ設置されたままのカエルが寂しく微笑むオールド・タウン Old Town の写真をご紹介します。



(一部それ以前に撮った写真も混ざっていますが)

フロギンソンの名前は、この古い建物が並ぶ景観保存地域の短い通り、リトル・アンダーバンク Little Underbank の先にある、ストックポートの有名なエール醸造会社、ロビンソンズ Robinsonsに由来します。

もちろんフロギンソンの公式スポンサーです。

リトル・アンダーバンクをまたぐ陸橋、セイント・ピーターズゲート・ブリッジ Saint Petersgate Bridge からの眺めです。


ユニコーン-ロビンソンズ・ブリュアリー Unicorn Robinsons Brewery 通称「ロビンソンズ」で通っている醸造所がよく見えます。



創業は1838年。


ゆるい坂をちょっと上って...


左側に、大きな門があります。


この狭い通りをどうやって行き来するんだろうというような大きなタンクをひくトラックが出入りするところに行き当たりました。
タンクには出来上がったエールではなく、エールの材料が詰まっているのだと思うのですが、たしかではありません。
気になっていたことなので、裏にあるビジーターセンターによって、いつか聞いてみるつもりです。
出来上がったエールはイングランド北西部に数多くある、ロビンソンズ直営のパブへは普通の積み下ろし用トラックで配達するはずです。

イギリス独自のビールである生ぬるいエールは地元で醸造、樽詰めされ一定の距離内の直営パブでしか販売できないと聞きました。
日本で主流のラガー式ビールは全国/国外 販売が可能だそうですが。

1950年代まで、ウマがひく荷馬車で樽入りのエールを運搬していたそうです。
今でも裏の厩舎に、イベント用に活躍するマスコット的な存在のウマが飼われています。

ロビンソンズとウマについての以前の記事のリンクです☟
ストックポートのまちなかの大規模なビール醸造所、馬までいる

最近始まったらしいミューラル(壁画)で歴史ある町の殺風景な壁面を飾るストリート・アート計画の作品例がここにも!


それにしてもまた!なぜ「ガ」なんだろう?

古い街にはくっついていたとなりの建物が取り壊された後にむき出しになった外壁をよく見かけます。
そこでミューラルの出番なのですが、この壁面に必要なのか?!という疑問が残るもうひとつの例です。

あいだが開いてしまいましたが、今回はこの下の記事☟の続きなのです。

公式に秋が始まる英国。ストックポートの飽きがきたカエル・イベントと最近増えてきた壁画ペイント

ゆるい坂を上り続けて...


醸造所の大きな中庭を囲む別々の建物すべてが「ロビンソン」の所有です。


向かいには大人のおもちゃ屋なんかがまだ営業しているし...


ええっと...たしかまだ営業していたと思います。
この日は定休日でシャッターが閉まっていましたが。

何だか過去の記事のリンクが貼られて雑然としてきたので、アンダーバンクの古い街並みを美しく(多少ウソっぽく)改修してをオシャレなショッピングエリアの観光の目玉とする「ストックポートの町おこし」計画については、回を改めてまた。



カエルを全部紹介できて満足です。
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寂莫感がタダごとではない、イベント期間が終わっても放置されているアート・カエルの周りにはひと気なし...

2021年09月30日 07時00分53秒 | ストックポートとその周辺
雨が降ったりやんだりの肌寒い昨日の午後、ストックポートのタウンセンターに行きました。



なぜか陽のさす明るい空から雨もパラパラ降っていたりでおかしな天気の一日でした。

あーれ?
全てご紹介しきれないまま、もう終了したはずの巨大カエルを探してタウンセンターをめぐるアートトレイル・イベントの Stockport's Gigantic Leap のカエルたちがまだ同じ位置に居座っていました。

イベント期間が終了してもこのまましばらく置いておくつもりかもしれませんね。
全て見てまわって台座に書いてあるアルファベットを並べ替えて主催者に送れば懸賞で賞品がもらえる応募期間が終了しただけなのかもしれません。

人通りのほとんどない雨上がりのマーケット・プレイス Market Place の、マーケット・ホール Market Hall の正面に寂しく鎮座するYves St le Frog


「ファッションに夢中なイヴの、ストックポートの陽光に輝く絢爛な衣装に注目」というガイドマックに書かれた説明が寂莫感をいや増しています。



夏休みが終わって子供たちは登校していますし、マーケットが閉まっている日です。
いつまでもおいておいても目障りなような...?

目ざわりとまではいわなくても、もう見飽きた...

7月に撮った古い写真を掘り出しました。




マーケットの開催日だし、夏休みが始まって間もなくで子供たちの注目度もまだ抜群だったこのころ、子供たちが代わりばんこにイヴと並んで写真を撮ってもらっていました。
プロモーションのお姉さんたちがカエルめぐりのよい子たちに缶バッジや紙の旗を配っていましたし、人だかりに立ち止まる人たちにはガイドマップを手渡してイベントに参加するようににぎやかに呼びかけていました。

注目度抜群で得意満面のイヴ。

この写真を撮ってすぐに投稿すればよかったですね。

実はもう一体、ストックポート日報に載せていないカエルがあります。
マーケット・プレイスの下の同じくオールド・タウン Old Town の景観保存地域、アンダーバンク Underbank に居座るカエルを次回ご紹介します。

もう、イベントは終わっているのですが...まあもうこれで本当に最後です。
お付き合いください。

最近の、マーケット・プレイスの写真をたくさん載せた記事のリンクです☟
ストックポートの観光案内: 休日の集客力は近頃スゴい!それなのに注目度が低いレゴで作ったマーケット・ホール、よく見たらかなりヘン

この記事中の写真にも寂しげなイヴがさりげなく写っています。
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公式に秋が始まる英国。ストックポートの飽きがきたカエル・イベントと最近増えてきた壁画ペイント

2021年09月23日 06時40分12秒 | ストックポートとその周辺
今日は日本の秋分の日でしたね(今、気がつきました)。



英国では昨日、9月22日が Autumnal Equinox だったのです。
朝のニュースの天気予報の時間にそう言われて、「ああ、もう夏が終わるんだ」としみじみとした思いになりました。

エクイノックスは1年に2回、春と秋にやってくる、夜と日中が同じ長さの日です。
今日から公式に秋の始まりです。(祝日でも何でもありません)

話題は、全く関係のないストックポート・タウンセンターの景観保存地域、通称「オールド・タウン Old Town 」のストリート・アートの壁画 Mural です。

表面をペイントされた巨大な二階建てカエルを探してタウンセンターをめぐるアート・トレイルイベント、Stockport's Gigantic Leap の残りをついでにご紹介します。

夏休みの子供たちに大人気だったこのイベントも今週26日で終了です(飽きてきた)

最初の写真は、グレート・アンダーバンク Great Underbank という、古い建物がぎゅうぎゅう建て込んでいるショッピングセンターの裏通りのカミキリムシ(?)

建物が取り壊された空き地に面した殺風景な壁面を飾るミューラルですが、なぜカミキリムシなのでしょうか。
カミキリムシじゃないかもしれませんが(昆虫のことはよく知りません)、とにかく古いレンガの壁にエメラルドグリーンが鮮やかです。

空き地に鉄のつっかえ棒をたてて寄りかかるように立っているのがシェークスピアが生きていたころにからここにあるアンダーバンク・ホール Underbank Hall です。


現在、ナットウェスト銀行 NutWest Bank の支店なので営業時間中ならだれでも勝手に入れます。



19世紀の大発明、蒸気エンジンに影響を受けたパンクカエル、Froguristic だそうです(説明の意味がよく分かりませんが深く考えないことにします)


フログリスティックとアンダーバンク・ホールの前を通って数メートル歩くと交差するリトルアンダー・バンク Little Underbank にも最近完成したミューラルがあります。


リトル・アンダーバンクをまたぐ陸橋、セイント・ピーターズゲイト・ブリッジ Saint Petersgate Bridge の...


橋脚になっている建物のショーウインドウの板張りはミューラルとすらいえない臨時のアートみたいですね。

別の日に撮った写真ですが...


橋の下の建物の中を通って、上のマーケット・スクエア Market Square からリトル・アンダーバンクに降りる古い階段を降りた地面に...

チョークで描かれたメルヘンチックな抽象画を見つけました。


一過性の儚いペーブメント・アート pevement art (舗道絵画)です。
すぐ消えちゃいますね。

プロのミューラル・アーティストが描いた半永久保存作品の、サカナと熱帯の花の力作絵画。


やっぱり疑問の、なぜ花とサカナ?
これはとなりの建物が取り壊された後のむき出しになった殺風景な外壁でも何でもなく、ちゃんとした建物の壁面なのですがミューラルで飾る意味があるのかな?

リトル・アンダーバンクには他にも「カエル」と「壁画」があるのですが、長くなるので以下次号。

サカナと花の壁画の下で写生をしているおじいさんがいますね。
アンダーバンク・ホールの外にも写生中の年配の女性が写っています。

絵画教室の写生会だったのかもしれません。
この2人しか見かけませんでしたが。
(ご夫婦かお友達どうしが少し離れた場所で写生しているのかもしれません)







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ストックポートの観光案内: 休日の集客力は近頃スゴい!それなのに注目度が低いレゴで作ったマーケット・ホール、よく見たらかなりヘン

2021年09月15日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
昨日の続きです。レゴ!
先々週末に撮ったかなり古い写真です。


中世から市(ストックポート・マーケット Stockport Market )のたつマーケット・プレイス Market Place 。
屋内マーケットスペース、ガラス張りのマーケット・ホール Market Hall もストックポートの「ランドマーク」として、レゴの模型トレイルに含まれているはずです。



印刷した資料はなく、以前にウェッブサイトでよんだ情報を頼りに行ってみました。

同時進行のタウンセンターのトレイルイベント、Stockport's Giantic Leap は大量に印刷された「ルートマップ」が町中至る所で手に入るしバッジや旗やスティッカーまで配っての大々的なプロモーションを繰り広げているのですが...
どうやらあまり盛り上げっていないらしい、レゴで作ったストックポートのランドマーク(名所)建築めぐりのトレイル、Stockport Summer Landmark Challenge です。

買いものをした荒物屋で、どこに問題のレゴ建築モデルがあるのか聞いてみましたが(案の定)店の女性はレゴ関係のイベントがあることすらも知りませんでした。

で、すぐ向かいにある....

映画やテレビ、アメリカンコミックなどのフィギュアやキャラクター商品、それに限定版レゴのフィギュアも扱っている、何となくオタクっぽい品ぞろえの店の人なら知っているかもしれないと聞いてみることにしました。


この親子らしい男性二人連れは、手持ちのコレクションを買い取ってもらうために持ちこみをしているところだったそうです。
オタク店の店主はこのもちこみ客二人に店番をたのみ(!)どこかへ立ち歩いて行ってしまい5分経っても帰ってこない...というような話を聞いていたら...

みつけた!


さりげなく売り物のショーケースの中においてありました。


この日はマーケットの開催日でしたので、マーケットホールの正面はマーキー(露店商用の天蓋)にずらりと囲まれてしまって建物の写真が撮れません。
(一番最初の写真参照)

マーケットの開いてない月曜日にわざわざ行ってグッと引いて撮った正面の写真です。


あ・れ、あれれ?


写真を見て気がつきました。
連続するとんがり傾斜屋根の三角断面がこっちを向いているレゴの模型は正面ではなく、側面を表している?

側面には赤い扉はない!
側面にするんだったら、連続する鉄のアーチははずせないはず!

連続三角断面が前から見てどうしてもこっちを向くように載せたかったのね。

正確さは全く求められていないはずの夏休みの子供目当てのイベントなので、これでいいのでしょう。(でもヘンなものはヘン!!)

それに、この建物のガラスと鉄骨の繊細な作りをレゴの「ブロック」で表現する難易度がかなり高そうです。
これもまた「努力賞」をあげてもいいのですが...

何だか、町のちょっと規模の大きな工場みたいですね。


反対側の出入り口です。


正面入り口から入って、奥へ行くほど幅が狭まっているのが分るでしょう?
裏側は正面のちょうど半分の幅しかありません。

月曜日に撮った、がら~んと人けのないマーケット・プレイスのようすです。


いちばん最初の写真と比べてみてください。



先々週のマーケット開催日のにぎやかなマーケット・ホール正面向かいのマーケット・スクエア Market Square です。


やっぱり...もうちょっと正確にレゴの模型でランドマークを再現してほしい...と大人の私はうるさいことを言うことにします(ここだけで)。

ストックポート・マーケットの開催日は現在、水曜日、木曜日、金曜日と土曜日です。
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ちゃんと探せばまだ見つかる、レゴのランドマーク模型が一か所に2件、注目度が今ひとつのストックポートの観光促進トレイル

2021年09月14日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
前々回の続きです。
どうやらあまり盛り上げっていないらしい、レゴで作ったランドマーク建築めぐりのトレイル、Stockport Summer Landmark Challenge



ワン・ストックポート・ハブ 1 Stockport Hub という図書館の出張所のような情報発信センターのような市の公報設備のようなところに2件ありました!

タウンセンターの中心、マージー・スクエア Mersey Square に面したマージーウェイ Merseyway というショッピングセンターの入り口にロックダウン明けと同時にオープンした市民の憩いの場を目的とした施設らしい...のですが利用者をあまり見かけません。



ここのスタッフはもちろんレゴ・トレイルのイベントについて知っていました。

ストックポートのおそらくもっとも有名なランドマーク、ストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct


ちゃんとアーチの下を道路が走っているし、上の線路の上には電車も載せてあります。
せっかくの工夫...が、惜しい。
個人的には、公称「世界で2番目に大きなレンガ建築」の壮大なスケールを表現するために27個のアーチをもうけてドドーンと長いヴァイアダクトを制作してほしかった!
えぇ、まあ、スペースとかいろいろ問題はあるのでしょう。

それにこのプロジェクトはスケールとか建築の詳細は本当にどうでもいいことなようなのですから、難しいことを言うのはやめましょう。
ほほ笑ましい素朴な作りに好感度は抜群です。

ストックポート・ヴァイアダクトの場合、大きさの基準は使われたレンガの数なのです。
1840年完成。

そして、現在改装中のため(パンデミックの以前から)閉館中の帽子に特化した世界でも珍しい産業博物館、ハット・ワークス Hat Works




ストックポート各地に無数に残る産業革命時代の綿織物工場の建物のひとつを博物館として利用しています。
世界中に綿織物を輸出していたマンチェスターとストックポートの綿織物工場はすべて戦後に廃業しています。

人件費が高騰しすぎて安価なはずの綿製品の値段に見合わなくなったからですね。
廃業当時に手放した200年モノの織物や紡績の機械の多くは今でも海の向こうのインドで使われているというから驚きです。

ちなみに緑のパイプクリーナ―(細い筒状のもこもこに針金が入っている手芸材料)で作った目のある宇宙生物のような物体は何かときいてみたら...


ハリーポッター・シリーズに出てくる「ボートラックル Bowtruckle」という魔法界の生物だそうです。
(聞いたことがなかったのでメモを取りました!!)

夏休みのハリー・ポッター読書イベントで、子供たちと一緒にボートラックルを制作するワークショップをやったそうです。
ストックポートのランドマークと何か関係があるのかというと...もちろんありません。

写真を撮りたいというと、スタッフの人がどけてくれました。写真を撮った後、私が適当な場所に戻しました。

ガラス戸が大きく開いた入り口からマージー・スクエアの向こうに、ストックポート・ヴァイアダクトのごく一部と、ハットワークスが見えています。




国道A6から見たハットワークスと、ちょこっとだけ見えているストックポート・ヴァイアダクト。



レゴよりももっと注目度の高いカエルを探してタウンセンターをめぐるアート・トレイルイベント、Stockport's Giant Leap の記事のリンクです☟

カエルのアート、再び;ストックポートの名所を巡る写真多数の観光案内特集!

ストックポート・ヴァイアダクトとハットワークスの写真がいっぱい載せてあります。

そして...
コメント欄がストックポート日報とは全く無関係の、ゲイの出会いサイトのリンクに乗っ取られています!

いえいえ、歓迎ですが。
でもなぜ?
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もう忘れてもいいと思っていた、人気が今ひとつのストックポートのもう一つの観光/教育トレイル・イベント、思いついて見に行ってみた

2021年09月10日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
大盛況の、カエルをめぐってストックポートタウンセンターをめぐるアート・トレイル、Stockport's Giant Leap と違って、どうやらあまり盛り上げっていないらしい、レゴで作ったランドマーク建築めぐりのトレイル、Stockport Summer Landmark Challenge 、久々に続きです。

前回の記事のリンクです☟
カエルだけではない!子供のための町めぐりアクティビティにやたらに力を入れているストックポートの、今度はレゴのミニチュア建築めぐり

「サマー・ランドマーク・チャレンジ」トレイルのリストに入っている、見てまわるべきストックポートのランドマーク(有名な建築)のひとつ、マージー・スクエア Mersey Square のプラザ Plaza。


1932年に完成した映画館です。
内装も外観もカンペキに修復されたアールデコ建築です。

この日は閉まってました。残念....



しまったドアのガラスパネルに顔をくっつけて内部をのぞき込んでみると...


中のボックスオフィス(切符売り場)の内側にあった、レゴのモデル!!


これはなかなかよくできています、ね?




同じ並びにある、現代史の歴史遺産観光スポット、ストックポート・エアレイド・シェルター Stockport Air-raid Shelter。


オンラインで調べてきた「サマー・ランドマーク・チャレンジ」のガイドによればここにもレゴの模型が展示してあるとのことなのです。
ストックポート・エアレイド・シェルターは、戦争中にドイツ軍の空襲 (エアレイド)に備えてストックポートが市民の公共の退避施設として用意した巨大な地下防空壕(シェルター)です。

基本的にはがけの奥に長く長く続くモグラのトンネル状の設備なので外観をレゴのモデルで表現するのは難しそうです。

切符売り場とギフトショップとちょっとした資料の展示スペースになっている入り口ホールには入場料を払わなくても自由に出入りできます。


受付の女性にレゴのモデルを見せ欲しいとたのむと、「えっ!」という顔をされました。
「もしかしてこれのこと?」と言ってレトロなおもちゃの復刻版(売り物)が展示してあるケースに案内してくれました。



あぁ、これ、これ!


(非売品 Not for Sale という札がたててあります)

やっぱりかなり苦しい努力が見てとれますが、ちゃんとトンネルの中にベンチが並んでいるし、崖の上の坂のようすも段々になった柵で何とか表現されています。
(努力賞)

受付の女性はなぜこの場所にレゴのモデルがあるのかも、「サマー・ランドマーク・チャレンジ」トレイルのことも知りませんでした。

持ち場に戻ったら同僚の男性に「なんだって?」と聞かれていました。
「レゴ見せてほしいんだって、今写真撮ってるわよ。あれ、トレイルの一部なんですってね」「ええ、なにそれ、本当!?」....
というひそひそ会話が聞き取れました。

あまり存在感がないもう一つのトレイル・イベント...「ランドマークのスタッフ」にすら存在を知られていないようです。

以前のエアレイド・シェルターの見学記事のリンクです。トンネル内部の写真が載っていますので見てください。☟

ストックポートの観光案内、イギリスの近代史を彩る貴重な歴史遺産、なんだかワクワクモグラ体験の防空壕
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古い建物が並ぶ景観保存地域になぜか出現した有名なアメリカのロックミュージシャンの肖像!ストックポートにもミューラル計画!

2021年09月06日 06時37分48秒 | ストックポートとその周辺
ストックポートのタウンセンター、景観保存地域のグレート・アンダーバンク Great Underbank の...


何だかさえなかった中途半端にモダンなビルの殺風景な壁面にミューラル mural (壁画)が出現。


有名なプロの壁画作家、Otto Schade による Jimi Hendrix 。
ストックポートのオールド・タウン Old Town になぜ合衆国のロックミュージシャンの肖像が...?

それに関しての言及は見つかりませんでした。
One stockport というストックポートのビジネス、観光推進団体がストリート・アート企画として、次々とプロの壁画作家に半永久的な壁画制作を依頼する計画があるそうです。

8月の初めに完成したジミ・ヘンドリックスの肖像を手始めに、もうすでにいくつかの作品が周りの古い建物が取り壊されたりしてむき出しになった外壁に描かれつつあるようです。
アート装飾が施された21体のカエルを探してタウンセンター全域をめぐるアート・トレイル、Stockport's Gigantic Leap を企画、プロデュースしたのもOne Stockport です。
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ストックポートの栄冠、国中で一番見苦しい建築物の前にも吸引力のある観光アートトレイルのカエルが鎮座

2021年09月05日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐるアート・トレイル、Stockport Giasnt Leap 続きです。




ドラキュラをもじった ガイコツカエル、Count Frogula (フロギュラ伯)と Count Froglet (子ガエル伯)の背後の現代建築は...



レッドロック・ストックポート Redrock Stockport
10スクリーンを有する映画館ライトシネマ Light Cinema 、スポーツジム、レストラン、バー、カフェ、立体駐車場がある総合レジャー施設です。

子ガエルのフログレット伯はアマゾン熱帯雨林に生息する猛毒ガエル、ブルー・ポイズンアロー・フロッグですね。


完成した2018年に権威ある建築雑誌 Building Design の読者(建築家)投票により、英国で最も見苦しい建築物に与えられるカーバンクル杯 Building Design's Carbuncle Cup (BDCC)を獲得したのです。

この情けない栄誉は今だに苦笑いとともに地元の人々に語り継がれています。

私もいまだにレッドロックの名前を出すたびに「連合王国で最も見苦しい建築に与えられるカーバンクル杯獲得の栄誉に輝く」というクドい常套句を引用せずにはいられません。

(ただ、ストックポート以外の場所ではもう誰もおぼえていないでしょうね...と言うか、受賞が評判になった当時ですら関心を持ったのは建築デザイン業界などの専門家だけだったはず)



先週末に撮った写真です。
もうガイドマップをもってカエルめぐりをして歩く親子の姿は全く見られません。
夏休みの最初の週あたりにみんなカエルめぐりは終えちゃったみたいですね。

カーバンクル杯の詳細は3年前の記事をじっくり読んでいただくとして...。

輝く栄冠!建築大賞を獲得した連合王国で一番見苦しい建築物がストックポートにあり!!!

レッドロックのいかにも、な現代建築の無機質な外観はたしかに一般人の好悪をわかつでしょうが、そーんなに見苦しくもないですよね?

高層駐車場を回り込んだ...




反対側は全く印象が違います。


高速道路をまたぐ国道A6(マンチェスター、ストックポート間を結ぶバス通り)から撮った写真です。

ね、こちら側はけっこうエグいですね。

赤いウロコ(?)とアルミっぽい表面キラキラ仕上げの青い市松模様に赤いロゴ!

3年前の記事から転載した写真です☟


入り口のあるタウンセンター側からは見えないケバケバ表面仕上げはもっぱらストックポートには用がなく高速道路を走り抜けるドライバーからヒンシュクを買っているようです。
同じく高速道路を高くまたぐ、ストックポートのもっとも有名なランドマーク建築、ストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct (鉄道橋)からもよく見えます。
マンチェスターを出て、ロンドン方面に向かう電車はストックポート駅に入る直前にヴァイアダクトの上でグッと速度を落とします。
信号待ちのため停車することもよくあります。

ストックポートの印象を決定づける赤いウロコをいっぱいつけたレッドロックのこちら側が嫌でも目に入ります。

はい、見苦しいです!
でもなんというか、マンチェスターにクルマかバスか電車で行って、帰ってくる時に目に飛び込んでくる強烈な外観も含めて、ストックポートの住民はレッドロックにたしかに親しみを持っているはずです!




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商店街の始まりにかたまって残るかやぶき屋根のかわいらしいコテージ、イギリスの原風景?

2021年09月02日 06時20分28秒 | ストックポートとその周辺

高級住宅街の中にかやぶき屋根の古い住宅があります。


交通量の多い道沿いで駅、診療所、図書館がすぐ向かいにある、地域の中心地です。
通り過ぎるとすぐブラモール・ヴィレッジ Bramhall Village という商店街です。

牧歌的な農村のコテージのイメージでおなじみのかやぶき屋根の住宅が町の中にあるのがちょっと意外でしょう?

てっぺんで束ねた葦が鳥の形に刻んであるのを見つけました。


グーグルしてみて、いろいろ知らなかったことを発見しました!
かやぶき屋根 thatched roof の資材に英国で現在使われているのはすべて中国、トルコ、東欧などから輸入された葦(アシ) water reed だそうです!
歴史的には葦が使われたのはイースト・アングリア周辺だけ、その他のすべて地域では収穫した後で大量に出た小麦のワラを使ったそうです。

現在、屋根葺きに適した良質の長い麦ワラは手に入りません。

手軽な建築材料だった長い麦わらが新型の農業機械のハーベスターで刈り取ると残らないために、かやぶき屋根は一気に廃れたそうです。
農業機械が普及した1960年代ごろまでは、英国の田舎ではかやぶき住宅が普通にたてつづけられていたらしいというのも驚きです。

交通量の多い通りから道沿いのかやぶき住宅の前の小道を入ると向かいにもう1棟(写真手前)。


3軒続きの長屋です。


かやぶき住宅は現在少なくともイングランドに60,000軒は残っているそうです。
そしてそのすべてが絵葉書や観光ポスターでおなじみの(上の写真に写っているような)白い漆喰壁に黒い梁のハーフチンバー建築が多く建てられた15~6世紀ごろの建築とは限らないみたいです。

田舎に多く残っているのはもちろん農業の副産物だった麦わらが地元で手ごろで簡単に手に入ったためもあるでしょうが、ロンドンなどの大都市では中世以来かやぶき建築を禁止する法令が出ていたからです。

火事を出したら瞬く間に火が燃え移って大変なことになるからみたいですね。

5,60年ごとに葺き替えなければならないので、維持が大変。
他にも、昔は田舎の農村だったらしい普通の住宅街にかやぶき住宅がけっこうたくさん残っています。



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願い事のその後が気になる夏の終わりのショッピングセンターにまだ居座る満開のサクラの木、フルーツを下げて次回のイベントの売り込み中

2021年08月30日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺

そろそろ8月も終わりの週末、ストックポートのショッピングセンター、マージーウェイの広場に作り物の満開のサクラの木がまだありました。


4月15日のストックポート日報で最初に取り上げた、ウィッシュ・ツリー Wish Tree だったサクラの木です。
備え付けのカラフルな荷札のような「短冊」に願い事を書いてポストに入れておくとサクラの枝に結び付けてもらえたのです。

主催者がひとりひとりの願い事がかなうように力を貸してくれるというありがた~い催しでした。
(できることであれば、という但し書き付きでしたが)

電話番号やイーメイルアドレス等の連絡先も残すことになっていました。

夏休み直前に通りかかった時には、サクラの花が見えなくなるほどぎっしりと願い事の短冊が下がっていましたがいつのまにか取り下ろされたようですね。

以前の記事からの転送した5月の写真です☟


ものすごくたくさんの善男善女の願い事はどう処理されたのでしょうか。
...グーグルしてみたら、たったの一件だけヒットしました。
5月に地元の総合病院で働く医療従事者にキャンドルや入浴剤、ネイルケア製品などの詰め合わせを送ることにした、という地元紙のオンラインニュースの記事が見つかりました。
「美容スパー」などでゆっくりとセルフケアをしたいという願い事だったのでしょうか?
パンデミックでの医療従事者の奮闘に報いる意味があったようです

えーっと、それだけ...?

9月も目の前にした夏の終わりに満開のサクラで飾られたスィングベンチ(2人掛けのブランコ)も健在でした。
季節感を本当に何とかしてほしい。



サクラの木にゴロゴロ果物の飾りが下がっています。
ウィッシング・ツリーだった時には入れなかった囲いがあけられて、木の下で記念写真が撮れるようになっていました。

ブランコにさがったパイナップルとイチゴを座って一休みしながら撮りました。


(ちなみに、英国ではイチゴは真夏のフルーツなのです。ああ、イチゴ、メロン、スイカとパイナップルは木にならないため、正確にはフルーツとは言えないのでした...)

おなじみ、大成功らしい夏休みのアートトレイル・イベント、Dtockport's Gigantic Leap の二階建て親子カエルのそばでキャンペーン活動をしていた若い女性2人の...


「Frog Warden (カエルの番人、ただのスタッフというような意味です)」と書かれたティーシャツがかわいかったので写真を撮らせてもらいました。

この人たちは熱心に子供たちに紙の旗を配ってカエル探しのイベントへの参加を呼びかけていました。

以前の記事からの転載の写真です。


夏の海岸をイメージした、仮設の遊園地や砂場をもうけたサマー・フェアを見守るアイスクリーム・カエル、Sir Splinkle

この頃、カエルめぐりをしている子供たちをぜんぜん見かけません。
熱心な家族は夏休みの最初の週にカエルをみんな見てしまったのだと思います。

私にもガイドマップと缶バッジをくれようとしましたが、どっちももう持っているから要らないとていねいに断わりました。

ストックポートのイベント案内チラシはもらっておきました。
それによると、9月いっぱい the Stockport Virtual FRUIT TRAIL という、アプリケーションをダウンロードしてタウンセンター中に散らばる「バーチャルな」フルーツを追いかけるトレイルをやるらしいのです!

説明がよくわからないのですが、数年前に心底私をウンザリさせた「ポケモン・ゴー」のようなものでしょうか?
スマートフォンの画面に映し出された目の前の実際の風景にちらちら出現するポケモンを指の操作で捕まえるヴァーチャル・ゲーム...。

スマートフォンを見つめながらまわりのことに心あらずといった子供や若者がそこらじゅうにいっぱいでした。
「ポケモンハンター」であることは落ち着きのない目や指の動きで一目瞭然。

またまた、「トレイル」って、柳の下の二匹目のカエル...じゃなくってドジョウ?
ポケモン・ゴーみたいなのだったら小さい子供につきあいたがる親はあまりいないと思います!!


コメント (2)
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こんな場所にも、昼下がりの高級住宅街の中のショッピングエリアに誰の関心をひくこともなく静かにたたずむ巨大カエル

2021年08月28日 05時19分52秒 | ストックポートとその周辺
高級住宅街に囲まれたブラモール・ヴィレッジ まで約3km、散歩がてら歩いて行って...

また見つけた、表面にアート装飾を施した2階建て巨大親子ガエル。


ストックポートタウンセンターのアートトレイル・イベント、Stockport Giant Leap の番外編のようです。
カフェやおしゃれなレストラン、セレクトショップ、それになぜかチャリティ・ショップがむやみに多い商店街の中のショッピングセンターの入り口に鎮座していました。



配布されたガイドマップに沿って、夏休み中の子供たちがカエルをめぐってタウンセンターを歩き回る公式イベント Stockport Giant Leap と違って、おそらく地元の人しか存在を知らないであろう番外編カエル...こんな場所にあるなんて本当に知りませんでした。

Frog with a View

グーグルで検索してみましたが、タウンセンターのアートトレイル・イベント以外のカエルについての説明が見つかりません。
起伏にとんだ緑の牧場や、紫色はラベンダー畑?イングランド北部の田園風景が全身にペイントされたカエルみたいですね。



夏休みなのに、子供はあまり見かけませんでした。

歩道にテーブルと椅子をならべたたくさんのカフェでは奥様風の女性や、退職後の年配のご夫婦などが優雅にお茶やランチを楽しんでいました。





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地元の公園にもいた親子のカエル、史跡建築の見学に求められる義務ではなくて任意になったマスクの着用

2021年08月23日 06時19分21秒 | ストックポートとその周辺
うちの近所のブラモル・パーク Bramall park にも...


パブリック・アートの親子カエルがいました!


丘の上の、厩舎 を改装したレストランのあるレンガ塀に囲まれたコートヤード(中庭)のTuder Frog

カエルにチューダー(エリザベス朝)時代の貴婦人のドレスを着せるのは難しそうですね。


この Tuder Frog は、21体の巨大な親子カエルをめぐってストックポートのタウンセンターをめぐるアート・トレイルイベント、Stockport Giant Leap のガイドマップには載っていません。






どうやら、タウンセンターのアートトレイル企画とは別に、ストックポート市内各地に同じ仕様のカエルのパブリックアートがバラバラに設置されているようです。

ひさしぶりに晴天で暖かい日曜日の昨日、パークはイヌの散歩をする人でいっぱいでした。



レストランやギフトショップにはマスク着用で入ってくださいと「お願い」立て看板がたててあります。


あくまで、「お願い」です。
もう法的強制力はありません。

公園内でマスクを着用している人はただの一人もいませんでした。
ギフトショップの販売員はしていましたが、客は私を含めてすべてマスクなし。

7月19日に屋内の商業公共施設でのマスク着用を義務付けた法律が撤廃された後、マスクの着用は任意になりました。

安全対策を徹底しているというアッピールでしょうが、「マスクをしない人は入れません」というポリシーを掲げたスーパーマーケットなどの規模の大きな店はけっこうたくさんあります。
そんな店でも半分から3分の1ぐらいの客はマスクなしで買い物をしています。
実際にマスクなしの客を入れないわけにはいかないようですね。

何しろスタッフのほとんどがマスクなしで仕事をしているので客に強制なんて絶対無理なのです。
せいぜい15~20分ぐらいしか店にいない客がマスクをするのは大して苦にはならないのですが、スタッフの勤務時間は8時間ぐらいです。
その間、ずっとマスクをして仕事をしていろ、なんて英国人には無理ですよ。
法的規制があるのならともかく...

チューダー様式の邸宅、ブラモル・ホール Bramall Hall の館内見学者にもマスクの着用が「お願い」されています。


順路に沿って見学していけば1時間は滞在することになる館内見学では(もしかしたら入館者の人数等にもよる?)マスクの着用をもう少し重要視しているかもしれません。

ブラモル・パークは14世紀から20世紀の初めまでこの地域、Bramhall (私が住む町の名前です。スペルが違います)を支配してきた貴族の丘の邸宅と広大な庭園が残る市営の公園です。










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カエルだけではない!子供のための町巡りアクティビティにやたらに力を入れているストックポートの、今度はレゴのミニチュア建築めぐり

2021年08月21日 07時30分57秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート市庁舎の新館のカフェで見つけたレゴ作品です。


ストックポートの名物建築、タウンホール Town Hall(市庁舎本館)のミニチュア版モデル!


コーヒーを飲み終わったあとさっそくすぐそばの実物を見に出ました。


あ、うーん...撮った写真と実物を比べてみると窓や時計塔の高さの比率とか細部の乱暴な省略がちょっと...
でもなかなかよくできていますね(と、とってつけたような誉め言葉)

裏側はのっぺらぼうでした。


パリのレゴ店にはノートルダム大聖堂が、ダーラム大聖堂の見学コースにはダーラム大聖堂のレゴで作った精密な模型が堂々とディスプレイされていました。
どちらも建築図面から建築史学者の指導の下に制作された何分の一かの正確なミニチュア模型(ミニチュアと言ってもどちらも畳一畳分ぐらいの大きさがありました)です。
それらにくらべるとまあ、規模も正確さもグーンと劣ります。

でもカフェのガラスケースの上にちょこんと乗るサイズが何ともほほえましい、なかなかの出来栄えではありませんか。

レゴで作ったストックポートの有名な建物(ランドマーク)のミニチュア版を見てまわる Stockport Summer Landmark Challenge という、夏休みの子供向けのアート、文化アクティビティをやっているそうです。

表面を装飾された、巨大な親子二階建てカエルをめぐる Stockport's Giant Leap と平行して7月に始まったもう一つのアート・トレイルです。
カエルめぐりほど話題にはなっていませんがガイドマップもあるようですし(ダウンロードするか、夏休み前に学校でもらうことになっています)子供たちの教育的なヒマつぶしアクティビティにはいいかもしれません。



レゴ作品を見てまわるだけではなく、質問にも答えて応募すればミニチュア作品が抽選で当たるそうです。
ランドマークのミニチュアを制作したのは、自閉症や学習障害などの障害がある人たちにレゴを使ったアクティビティの場を提供するワークショップのスタッフだそうです。

建物を見るのが何よりも好きな私もちょこちょこ見てまわることにします。
こちらはたったの10件だそうです。


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カエルめぐりのもう一体、イチ押し観光物件ありの現在どう見ても裏通り...その昔、目抜き通りだった?

2021年08月16日 06時18分48秒 | ストックポートとその周辺
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐる、アート・トレイル、Stockport Giasnt Leap と、ストックポートの観光案内、続きです。

Ffrocket & Mini Frocket という親子の宇宙ガエル。


宇宙旅行の途中、このチェスターゲートChestergate (この通りの名前)で太陽エネルギーを充電しているところですって。



奥にストックポートのもっとも知られたランドマーク、ストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct (鉄道橋)が見えますね。
その手前にはバスターミナルもあるのですが、この寂しげな通りを通る人はあまりいません。

カエルの後ろの立派な石造りの建物は、ストックポート日報で何度も取り上げている格安衣料品店、プライマーク Primaek の裏側です。

10年ほど前まではその名もズバリ、チェスターゲートという名前の(はっきり言ってあまりぱっとしない)独立デパートでした。

そう言えばストックポートにはチェスターゲートも含め、5軒もデパートがあったのでした!
いずれも日本でいうデパートの規模には及びもつかない小さめの店舗でしたが。


ウールワース Woolworth が2009年に倒産したのに続いて、ブリティッシュ・ホームストア British Home Store (BHS 、現在 britishhomestore の名でオンライン展開しています)、エメネス M&S (Marks & Spencer ストックポートから撤退しましたが各地で営業を続けています)
そしてパンデミックのさなかの今年、デべナムス Debenham's (合併倒産後オンラインにのみ名を残しています)...今はもう、すべてストックポートから姿を消しました。

デパートはオンラインショップで買い物をしない年配の人たちの憩いの場だったのです。
ほんの2~3年前まではストックポートはデパート巡りのメッカでしたのに...パンデミックとロックダウンがより一層店ばなれとオンラインショッピングの普及に拍車をかけているというのが世間一般の通念です。

この寂しい通りにカエルを1体設置した理由はズバリ、ストックポートが観光の目玉にイチ押ししたいユニークな歴史遺産博物館があるのをカエルめぐりの人たちに強くアッピールしたいためでしょう。

反対側から撮った写真です。


カエルの親子の斜め向かい(街灯の左側)に入り口がある、ストックポート・エアレイド・シェルター Stockport Airraid Shelter

(2019年の冬に撮った 写真です☟)


第二次世界大戦中、ドイツ軍の空爆に備えて英国各地の都市で設置された公共の防空壕のひとつです。
高低の多いストックポートのタウンセンターの地形をいかして、丘の下を何キロも掘り進んだ国内有数の規模の地下要塞とでもいうべきトンネルを一般公開しています。
戦後埋められることもなく完全な形で残っている非常に貴重な歴史的遺物なのです。

ストックポート・エアレイド・シェルターについての記事のリンクです☟

ストックポートの観光案内、イギリスの近代史を彩る貴重な歴史遺産、なんだかワクワクモグラ体験の防空壕
(記事中の開館時間が現在変更、月曜以外の週に6日開館しています。火~金;1時~5時、土;10時~5時、日;11~4、予約不要)

この通りを50メートルほど行った先のマージー・スクエア Mersey Square です。(以下、2年前に撮った古い写真を3枚)


バス・ターミナルの入り口と、1930年代の内装を完全に復元した映画館、プラザ Plaza と、高い煙突のある帽子博物館 Hat Works が見えています。

マンチェスターを経て、イングランドとスコットランドの国境の町、カーライルとロンドンを結ぶ国道A6もストックポート・ヴァイアダクトと平行に走っています。





ね、すぐ先に見栄えのするランドマークがぎっちり終結したチェスターゲートはストックポートタウンセンターの目抜き通りであってもおかしくないと思いませんか?!

デパートが開店した1930年ごろはとても賑やかだったはずです。

この立派なデパートの建物の入り口は、本来このチェスターゲート側にあったはずですから。
大きなショウウィンドーや入口だったらしいスペースがアールデコっぽい様式を模したパネルでふさがれています。

現在のテナント、プライマークの入り口は現在反対側にあるショッピングセンター、マージーウェイの広場に面しています。
ショッピングセンターが1970年代に完成してからは、みんなそっち側を通るようになっちゃったんですね。

バスターミナルからチェスターゲートを通ってエアレイド・シェルターを見学に来た観光客が「ストックポートって、案外ショボい町だな」と思わないかと心配です。





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