イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

自負と偏見、Mr.ダーシーのお屋敷(のロケ地)はストックポートにあり!ライム・パーク

2016年03月30日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ライム・パーク Lyme Park






(丘の上の狩猟のための宿舎、ケージ Cage)


ストックポート・タウンセンターから国道A6を、南に13キロ足らず、車で約23分のところにある、ナショナルトラスト National Trust 所有の広大な公園(パーク)です。

5・3平方キロメーターの敷地に、第一級保存指定建築の貴族の邸宅、ライム・ホール、イタリア・ルネッサンス式庭園、オランダ式庭園、イングリッシュガーデン、池、森林、丘陵、渓谷、ヒツジの放牧地、中世以来の鹿の保護区などなどがあります。

今まで、本紙に載らなかったのが不思議なぐらい全国的に有名なストックポートの名所!


寒くて曇った2週間前の金曜日に、ふと思い立って、いってみました。

ライム・ホール Lyme Hall   


1388年からこの場所にあります。
〈以下、写真は本文と関係なく、中庭に入ってでるまでの経過です〉



現在の建物の基礎ができたのは、16世紀。エリザベス朝時代です。



現存する建物は、1720年代に建てられました。

建築デザインをまかされた有名な、ヴェネチア人の建築家 ジャコモ・レオ二 はエリザベス朝様式を踏襲しながらも、バロック様式と、当時のイタリアで人気のパラディム様式をごっちゃまぜにした、他に例のないユニークな大邸宅をつくりあげました。







といわれても、シロート目にはどこがどうなんだか、よくわかりません。



庭園と邸宅がセットになった、入館料、大人 9ポンド90ペンスを払って、ボランティアの建築ガイド(オプション)に解説をお願いすることができます。

今回私たちは、広大な敷地のウォーキング目当てに来園したので、入館しませんでした。







無料ではいれる、中庭と庭園の入り口あたりまでをちょっとうろついて写真を撮っただけです。

写真の中庭に面したコロネード(柱廊)下のトイレと、レストランにはもちろん入館料なしで入れます。



入館料の9ポンド90ペンスはちょっと高いですね。日本円で1、607円だそうです。

でも、半日(4~5時間)かけて庭園すべてと邸内をくまなく見て回れば、その価値あり!です。みごたえは請合います。

12年前に私が入った時、邸内には、細幅の絨毯で「拝観ルート」がつけてあって、その上を歩いて見学する仕組みになっていました。
例えば、うちの近所のブラモル・パークのように部屋の中をうろうろみて回る、なんてことはゆるされていません。

今もそうなんでしょうか。

1388年から1946年までの、560年もの長い間、貴族の1家族がこの家にすんでいました。

戦後、ナショナルトラストに、邸宅が敷地ごと寄贈された当時のインテリアがそのまま大部分のこっているほか、一般公開用に手をくわえて、各時代の装飾も再現されています。

入館料は、莫大な維持費のための善意の寄付、と思いましょう!



パークへの入園は無料です。児童公園もあり、子供連れ、犬の散歩、ハイキング、ピクニック、サイクリングに、観光客だけではなく近燐の住人にも大人気です。

ただし、車で入園するさい、1台につき 7ポンドの請求があります。
これも維持費に充てられます。 



ここに住んでた1家族はどうやって個人でこの広大なエステートを維持していたのでしょう。
お金持ちのことはよくわかりません。


パーク内の各所に駐車場があります。


パーク内をドライブして回る人も多くいます。ものすごい広さですから。

夏の週末には有料のパーク内乗り合いバスも、運行しています。


車が無くてもいけますよ。

ストックポート - バクストン Buxton 間を30分毎に走るバスが、国道A6にある,パークの入り口に止まります。

ディズリー Disley 駅から徒歩10分。電車の本数が少ないので気をつけましょう。


さて、歴史的建造物と、市街地の中に入り口のある手近なパークの度肝を抜く景観・・・・ライム・パークがストックポートのもっとも有名な観光地であるもうひとつの理由は・・・・

日本でも放送されたはずです。イギリス国営テレビ局、BBCによる、ジェーン・オースティンの「自負と偏見 Pride and prejudis 」の1995年のテレビドラマ化。

文芸物のドラマ化としてはまったく異例の空前絶後の大ヒット。特に、20代後半の女性が夢中になりました。

ヒロイン、エリザベス・ベネットの恋人、フィッツウィリアム・ダーシーが住むピーク・ディストリクトのどこかにある設定の、「ペンバリー館」の外観と庭園の撮影につかわれたのが、ここ、ライム・パーク!!

ライム・パークのことをグーグルして調べたら、やたらにでてくるこの写真、私も借りちゃいました。


ミスター・ダーシーが暑い夏にひと泳ぎしてぬれたシャツを胸にはりつけて出てきた、イギリスのテレビ史上に残る評判のシーンが撮影された、池、通称ダーシーズ・ポンド Darcy's Pond をめぐる、おすすめウォーキング・コースを、パークで配布している無料のリーフレットで見つけて、歩いてみました。

夫はいやな顔をしました。

実は私も熱心に見てました。22年前!

続きはあした。


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コメント (7)
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