マンチェスター大学付属のマンチェスター博物館 Manchester Museum。
恐竜の化石や模型のある展示室の窓から謎の巨石が(ちょっと)見えています。
上の写真ではちょっと見にくいので、外に出て正面から撮った写真をお目にかけます。
マンチェスター・ユニヴァーシティ・ボウルダー Manchester University Boulder として知られる巨石です。
20年前にはじめて展示室の窓の外に見かけた時は、「なんだろう?そばに行って見てみたい!」と思い、外に出てぐるぐる回って大学構内をでたりはいったり・・・ゴシック風の中庭、展示室の向かいの外壁の前にあったはず・・・
複雑な構造の博物館、中世風の建物の中をぐるぐるめぐり、出入り口についた時は位置感覚がすっかり麻痺しています。
やっとたどりついた時は感激しました。
オックスフォード・ロードにある正門を入って、事務棟のみの、学生はほとんど出入りしていない、美しい中世の宗教建築風のたてものにかこまれたコートヤード風のところに・・・
どっしりと鎮座しています。
ひさしぶりに見に行きました。
22トン強のこの巨大な岩石は1888年、大学の前を走る道路、オックスフォード・ロードを下水工事のために掘り返したときに出てきたそうです。
マンチェスター大学の所蔵品であり貴重な地質学の標本です。
館内に展示するのはちょっと無理そう。
氷河時代の火成岩(溶岩が固まって出来た岩)だそうです。
湖水地方から約128キロ、流氷とともに流されてくるうちに角が取れて表面がつるつるになったそうです。
日本によくある、銘が彫ってある石碑みたいですね。
ええっ、氷河期にはイギリスの湖水地方に活火山があった!?
調べました。
インターネットでなんでもすべて検索できる今、便利ですね。
湖水地方の火山連峰、The Borrowdale Volcanic Group は、約4億5千万年前に誕生しました。
湖水地方の、山岳地帯と多数の湖からなる素晴らしい自然景観は活火山時代のさかんな活動の結果作り出されました。
連合王国には9箇所、活火山があったそうです。今はすべて活動を停止しています。
有名なスコットランドのエジンバラ城は巨大な火成岩盤の上にたっています。
マンチェスター大学の正門です。