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またスーパーマーケットの話です。
本当にひさしぶりに、ストックポートのタウンセンターにある庶民派スーパー、アスダ Asdaに行きました。
3度目のロックダウン以来はじめてではないでしょうか。
食べたいものに注文が多い息子を連れて行きました。
私はご存知のように運動のためと称して近所をよく歩き回っているのですが息子には本当に久しぶりの外出です。
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天気がよかったので買い物が終わった後、屋上の駐車場に出てみました。
眺めがいいのです。
私たちの車は階下(店舗の下が駐車スペースになっています)の駐車場にとめてあるにもかかわらず、です。
寒いので息子は嫌がりました。
店舗の外壁を利用した効果的な広告スペースです。
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長ーいこと、たしかクリスマスの前ごろまでは1年以上前(パンデミック以前)に封切りされたハリウッド映画のポスターが貼られていました。
(映画館は去年の最初のロックダウン開始とともにすべて閉館され、段階を経た緩和の際も一度も再開されていません)
「自分が感染している前提で行動せよ / 各人が感染拡大の責任を自覚せよ / 規則を守って感染拡大を阻止せよ(意訳)」という単刀直入な標語が効いているコロナウィルス対策のポスターに貼り変えられていました。
店内で買い物に使うショッピング・トロリー shopping trolley が整然ととめられています。
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トロリーのことは日本では「カート」っていうんでしたね。
多くのスーパーマーケットはカートとカートを鎖でつないでいます。
カートを使用するため鎖を外すには使用後戻ってくる1ポンド硬貨を入れなければなりません。
盗難防止のためと使用後所定の位置に戻してもらうためでしょう。
赤いスロットに1ポンド硬貨を押し込むと、前のカートからのびて差し込まれている鎖がガチャンと外れる仕掛けです。
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使用後、前にとめてあるカートから下がる鎖の先端を自分のカートの差込口に押し込めば、コインがポロッと押し戻されてきます。
アスダはパンデミック発生以来この1ポンド硬貨の一時預かり方式をやめています!
カートどうしつながれることなく、鎖はだらんと下がっています。
ちょっと前に、もうちょっと高級目のイメージのある別のスーパーマーケット、セインズベリーで撮った写真があります。
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セインズベリーではパンデミックの今でも1ポンド硬貨の一時預かり方式を続けています。
1ポンドコインを入れたスライダーを右にカチンと押し込めばやはり鎖が外れます。
8年前のロンドン・オリンピックの頃から政府が積極的に進めているというクレジット化ですが、特に年配の人など一定数の人たちは現金を手放すことはありませんでした。
それが、コロナウィルスのパンデミック以来あっという間に現金払いが過去のものになりました。
もうお財布に現金を入れて持ち歩いている人があまりいないイギリスです。(もちろん皆無ではありません)
アスダは、会計時に返金されるこれまた一時預かりの2時間1ポンドの駐車料金を徴収するのもやめました。
ロックダウンのあいだだけでしょうけど。
誰がさわったかわからない現金のやり取りを少しでも避けるためです。
セインズベリーでは全国規模のナショナル・ロックダウンが始まって以来、入店する客の人数を厳格に制限しています。
入り口と出口に立った係員がアイパッドを使って差し引き人数を集計しています。
マスクをしていない客は入店を断られるか,あるいは入ったところにあるカウンターで10枚セットの使い捨てマスクを購入するように誘導されます。
そう言えば、アスダではチェックなしで素通りでした。(私たちは階下の駐車スペースから店内に直通のエレベーターできました)
冬の晴天と白い雲、遠くの林や丘の上の教会の周りの古い街並みを一望して楽しみたかったのですが、息子が寒いとぐずるので店内に(再び!)戻ることにした際、入り口で見かけた....
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人との間隔を2mとれ、マスクの着用が必須、等どこの店でも掲げているコロナ関係の注意書きポスターと、より目立つところに立つ看板表示。
QRコードをスキャンして指示通りの番号を入力し、車に戻って店に入る順番を待つように、と書かれています。
「あなたの順番が来たら自動的にお知らせします。スマートフォンをお持ちでない?ご心配なく!通常の列に並んで順番をお待ちください。係りの者がご案内します」と書かれていました。
えー?!誰も並んでないし、人数チェックしてる係の人もいませんよ。
ここも素通りです。
......ガラガラの平日だったからでしょう。
それにしても、吹きさらしの寒い外で待たなくてもいい、画期的ハイテク順番待ちシステム!
週末など人でいっぱいの時には客に寒い思いをさせずに安全に少しずつ入れていくいい手段かもしれません。
階下の駐車場に戻る大きなエレベーターに乗りました。
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密をさけるため、いちどにお二人様しか乗れないことになっていました!
店舗内のエスカレーター乗り場横に(パンデミックとは関係なく)小さな警備カウンターが設置してあります。
そこにスタンバイしている警備員が乗り込む人数を制限していました。
階下の駐車スペースからエレベーターで上がってきた時には、気がつきませんでした。
あとでよく見たら人数制限の貼り紙がしてありましたが。
スタッフが配置されていない階下の駐車場では誰にも何も言われなかったので、見知らぬ男性客と私たち親子が「相乗り」してきました。
安全対策を実行するなら、もっと徹底しなくては!
懐かしい!!
去年の4月に書いた、最初のロックダウンの時にアスダで買い物をした時の記事です☟
リンクを貼りましたので、ぜひ開けて読んでみてください。階上駐車スペースの眺めがちょっぴりお分かりいただけます。
ロックダウンのイギリスで営業を続けるスーパーマーケット、感染拡大阻止大作戦、店によって方針も少しちがう?
最初のロックダウンの緊張感が思い出されます。
その時はマスクをしている人はほとんどいませんでした。