今日の話題はイヌです。
シティ・オブ・マンチェスターと境界を接したストックポートの美しい住宅街ヒートン・ムーア Heaton Moor のメインストリートにある、イヌ連れ大歓迎のパブです。
プロ― The Plough (ウマで引く鋤)という昔からあるパブのようです。
昨日(日曜日)そばにある教会のホールで、友人がアート作品を売るイベントに店を出していたので、応援がてら夫と見に行った帰りに寄りました。
私たちが買ったドリンクをもって座った入り口わきの皮のソファ(一番最初の写真)のとなりには3匹のイヌ連れグループがいました。
2匹のシーツーの飼い主の女性と、フレンチブルドッグのリオの飼い主の男性と、犬を連れていない女性1人が背の高いテーブルについていました。
どうやら、フレンチブルドッグのリオの飼い主は、このパブの経営者らしい女性とご夫婦(あるいは未婚のカップル)のようでした。(ややこしい!)
パブの経営者らしい女性はリオのことを、写真を撮る許可を男性に求めた私に「自分の飼い犬だ」と言っていましたから。
休日に、奥さんの職場であるパブにイヌ連れでお友達と一緒に飲みに来たみたいでした。
バー(飲み物をサーブするカウンター)の端の「お犬様バー Doggy Bar 」には常連客の同伴イヌのポラロイド写真とともにリオの肖像画(あるいは単によく似たフレンチブルドッグのイラスト)がかかっていました。
犬3匹のそばに座りたくて、ゆったりした皮のソファーに座った私たちです。
名前を聞くのを忘れたシーツ―2匹はよそのテーブルのことなどお構いなしですが、フレンチ・ブルドッグのリオがつぶらな目でじっと見つめ続けていたのは....
私たちが注文した揚げたてのチップス(ポテト・フライ)です。
高級住宅街にある、よくあるオシャレな内装の昔ながらのパブ、さすがの高級感です。
イヌ用のビスケットが自由にとれるようになっているし、間取りもゆったりしています。
ここでしか飲めないというハウス・エールが気に入った夫は3杯も飲みました。値段は言いたくないと言われ追及しませんでしたが、高かったそうです。
私が値段を知らずに注文した、これまたどこにでも売られているわけではない、たっぷりのチェリー果汁をくわえたというミネラルウォーター(思わず写真を撮ったかわいい缶入り)の値段は教えてもらえました。5ポンド(818円)!
私たちが座ったソファー席と、入り口をはさんで並んだ小さなテーブル席の客は小さくてすらっとした黒っぽいイヌを連れていました。
私はひそかに「カメレオン犬」と名付けました。
ものの見事に、背景の黒い暖炉に同化しています。ご丁寧にもキャラメル色の足先は床の色に同化しているしどこにイヌがいるのかわからないでしょう?(あ、わかるか...)
この犬種不明の落ち着いたイヌは反対側のシーツー、フレンチブルドッグトリオと違って、一人ぼっち。じっとしているのに完全に飽きちゃっているようでした。音無しで生中継放映されているウィンブルドンテニス選手権にも興味なさそうでしたし、やはり私たちの動きを目で追っていました。
イヌ連れ歓迎の、おしゃれで高給取りの比較的若い層の住民が住む高級住宅街の地元パブ、犬の散歩がてらフラッと入れる人気スポットみたいですね。
お手洗いに行く途中に見てきた、奥の食事スペースにもプードル混の小型犬とポメラニアンがおとなしく床に寝そべっていました。
商売繁盛でけっこうなことです。もちろんイヌがきらいな人はイヌだらけの飲食店には入らないでしょうけど、イヌを飼っている住民の割合が高いことなどを充分にリサーチしたうえでの方針決定だと思います。
中流階級層に人気がありそうな小型犬を、イヌ連れ入店禁止の店の外につないでおけば、盗まれることがとても多いと言います。盗んで売り飛ばすだけではなく、身代金を要求するという悪質な犯罪もあるそうですし、いっしょに入れるパブは需要大でしょう。
(身代金要求があれば、イヌの窃盗ではなく営利誘拐ですよね)
好奇心旺盛のカメレオン犬は私たちが店を出る時にひき紐がのびるギリギリまででてきて見送ってくれました。
さすがの保護色もドア・マットに同化するのは無理のようです。
黒い横顔に、キャラメル色の「だるまさんのヒゲ」のような、あるいはスポーツ・シューズメーカー、Nike のロゴの翼マークがあるイヌです!
この正面写真ではわかりませんよね。このイヌの写真は飼い主に断らずに撮りました。
夫の飲酒運転を気にかけている方がいそうですので、私が運転して帰ったことを言い添えておきます。