昨日は、快晴の1日でした。
よく通る、高級住宅街の中の大きな住宅です。
見おぼえがあるぞ、と思われた方もいるでしょう。
今年1月の記事、ご記憶でしょうか。
ジャガイモ頭のような顔の形状に刈り込まれたボクサスの生垣...ヨーロッパ伝統の園芸技法、トピアリーtopiary のド素人版が道行く人々の目を楽しませていました。その時の記事のリンクです☟☟☟。
特にここ英国で、凝った形状に刈り込んで人目を惹く独自の発展を遂げた(そしてほぼ廃れた)トピアリー技法についてちょっと調べて書いた過去の記事のリンクも貼られています。
高級住宅地の端正に整った前庭に原始アートか、へたっぴなトピアリー挑戦
その時に載せなかった写真です。ね?1月には確かに顔がありました。
木の葉が芽吹く春先にかけて顔立ちがあいまいにブレ始めていました。眼窩のくぼみも浅くなって、そろそろ剪定でキリっとした彫りの深い目鼻立ちを取り戻す時期では、と思っていたら...ショック!
のっぺらぼう処置が施されているその場に遭遇しました。
顔の後ろから、奥まで続く後ろ側を電動の剪定バリカンで刈り込んでいたこの人に「えー、この顔失くしちゃうのー?がっかり」と声をかけました。
会社の名前入りのポロシャツを着たプロの園芸サービス業者です。裏庭から前庭に出てきたこの家のご主人を連れてきてくれました。
高齢の紳士でした。
顔の維持は手がかかるのでやめることにした...そうです。残念だと言ったらとても喜んでくれました。そもそも、なんで「顔」にしたのか聞いてみたら...
パンデミックのロックダウン中に、息子が送ってきたナショナル・トラスト(歴史的建造物や庭園、自然景観などを維持する私営の団体)の庭園の巧妙なトピアリー・アートの写真を見て、挑戦欲に駆られてやってみた!とのこと、意欲はスゴい!
となりのポンポンがのった角錐はなんとかプロの手助けも借りて、ナショナル・トラスト所有のルネッサンス/スチュワート王朝ふうの回遊庭園にありそうな形状で維持できそうです!ご主人は「パイナップル」にするつもりだったと恥ずかしそうに白状してくれました。
ロックダウンって、2020年の夏ですね、もう4年も前!...多くの人が外出しないでできるいろいろな新しい趣味に挑戦したのでした。
ところで、前述の記事で取り上げた1軒おいたとなりの家の、なぞのトピアリー疑惑物件(同じくボクサスの生垣)ですが...
5ヶ月たってはっきりしました、私の盛大なかん違いなようです。もう「ゾウ」も「コビトカバ」も「カピバラ」も「張子のトラ」も何にも見えません。思うように密に茂っていないだけなようです。ただ...左側で、サボテン状、あるいは「かっぱえびせん数本」の形にまとめようというかすかな意志がうかがわれます...よね?
同じ通りの、地方選挙 byelection の投票所 polling station の看板です。この奥にはケア・ホームがあるはずです。
英国の投票日は平日の早朝から深夜まで。ちなみに英国籍のない私は選挙権がありません。
参考までに、以前の記事のリンクです。英国の投票日についてのレポートです☟