昨日は1日中、雨降りでした。
霧雨だったり、雨粒が見えるほどのザーザーぶりが時たまあったり...風も吹いていて夏も完全に終わりです。
話かわって...
庭の18年もののリンゴの木です。
夫の母(故人)からの結婚祝いの苗木がここまで育ちました。ライムライト limelight というオシャレな名前の園芸用の品種です。
そのまま食べる「デザート・アップル」ではなく、加熱してお料理の付け合わせや、ジャム、パイの材料として使う「クッキング・アップル」です。生で食べると酸っぱさとかすかなエグミがあります。
この庭に植樹されてからずっと、庭の奥のドッグ・ウィローという風情のない大木と共存を余儀なくされ...「日かげ者」の、あまり恵まれた生育環境ではありませんでした。木の生育が樹齢に比して遅いのはそのためでしょう。それでも近年それなりの収穫があります。
2020年夏に奥の大木を半分近く伐採、翌年の夏に初めてたっぷりの陽を浴びたものの、大木が1年ほどで伸び戻っちゃったのです!1度深く剪定をした木は反動的に成長を早め、以前にも増して濃く茂るらしいことを失念していました。大失敗です。
7月のはじめに撮った、大木伐採前の裏庭です。けなげに小さな実をたくさんつけた日かげもののリンゴの木(手前)がかわいそうに見えるでしょう?
そして今年の7月の終わりに、大木を思い切って根元から1m20㎝ぐらいの高さにバッサリと伐採しました。
たくさんなっていた育ちかけのリンゴの半数以上が伐採作業で地面にたたき落とされました。
あぁ、残念。
そのうちのいくつかを作業のジャマにならないように気を付けて拾い集めました。落ちたものの半分ぐらいでしょうか...?多くは踏みつぶされ、また大量に落ちてきた大木の葉や木くずといっしょに屋外用の掃除機で吹き集められて伐採業者にコンポスト材として持っていかれました。
ゴルフボール大の赤ちゃんリンゴの芯をとったり皮をむいたりする手間はごめんです。上の写真を撮ったあと、コンポスト材として処分しました。
そして2カ月近くのあいだ、木に残った兄弟リンゴたちは短い夏の陽をいっぱいに浴び、なんとか2倍弱の大きさにまで成長しました。もう1週間ぐらい残しておけばもうちょっと大きくなるかしら...
...と期待したものの、雨や風で地面に落ちてしまえば瞬く間にいたみます。昨日の朝は10個以上の落下を確認、すべて地面に面した側はナメクジに食べつくされていました。
枝についたまま虫食いや鳥が食い散らかして無残な形になったもちらほら見受けます。食欲の秋ですから、次々と食い意地の張ったトリたちの餌食になりそうです。
大雨が降ったり大風が吹けばまた半分ぐらい地面に落ちて夜半にナメクジの饗宴に供されそうです。
今が絶好の収穫時と微妙な判断をして、小雨の降る中、手の届く位置にあるリンゴをすべて伐り下ろしました。
トリにつつかれえぐれたのも混じっています。
ついでに奥のシェッド shed (物置小屋)に行く際に肩や背中をゴツンゴツンと実ったリンゴがどつく低い位置の枝をていねいに剪定しました。これから寒くなる時期に枝を伐ったのは賢明ではなかったかもしれません。切られたダメージから回復するには日光を浴びて成長しなければならないらしいので。
手の届かない2mぐらいの高さに残したリンゴです。
...寒さが本格的になるまで残しておき、成長具合を観察することにします。トリがすでにつつきまわした数個はトリのためにおいておきます
ちょっとした収穫です。
重かったので、片膝をコショウしている私は2回に分けて家に運び込みました。
日本で市販されているリンゴよりずっと小さいでしょう?
英国でー般市場に出回っているリンゴ(デザート・アップル)はこれよりほんの少し大き目です。
日本のどっしりしたものよりも甘さはひかえめですが、おいしくてとっても安いですよ。今年のCox (イングランドの代表的品種)の平均小売価格は1㎏が2ポンドから4ポンド(369円から738円)だそうです。(調べました)
たぶん、いちばん大きそうだったのがこれ。
残念、落ちて数日...半分腐っちゃっています。捨てました。
多少の痛みや虫食いには目をつぶって、ほどほどに状態の良いものを選んでアップルソースを作ることにします。
アマゾンで、プロの「ファームハウス・プロダクツ farmhouse products(手作り食品)」を販売している人が利用するようなジャムのビンを6個買いました。ジャムやオリーブの空き瓶を数個、最近すててしまったことを後悔しています。
去年のリンゴの収穫時には日本に滞在していました。留守番の夫がひとりでアップルソースを作り、保存はめんどくさかったため2回大きなパイを焼いて食べきったそうです。(写真をたくさん送りつけてきました)アップルサイダー(シードル)造りには失敗したようです。