イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

難解!モダン・アートを堪能!前衛?行動芸術?ダダっぴろい吹き抜けのある母校の新校舎

2017年01月31日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
20数年来の友達のグループ展を見て来ました。3週間も前の話です。

会場は、マンチェスター・メトロポリタン大学 Manchester Metropolitan University (MMU)の芸術学部の新校舎。


友達の展示作品。


モダン・アートだとは聞いていました・・・

ドイツ語の英訳詩の本のページがすべてコピーされ、セロテープでつながれて、机の上においてあります。

壁に取り付けられた旧式電話ブースに下がるヘッドホンから、あらかじめアーティスト(私の友達)本人によって吹き込まれた彼女の経歴がエンドレスで流れてくる録音テープを鑑賞者が聞くしかけ・・・

友達のアートを真摯に鑑賞する心構えで来た私はめがねをかけかえて、腰をすえて最初から詩を読み始めました。



難解で何回読んでも頭に入らない。なんかいやになってきた頃に、「本の内容はアートとまったく関係ない」と聞かされ、ナニっ!?読むのはやめました。次、録音テープ。

時々つっかえて同じところを二度よんだり、吹き出して声が笑いで歪んだりする他は流暢に読み上げられる彼女の経歴を延々と聞きながら、「これを聞いてどうする・・・?」という疑問がふつふつ湧き出してきて、集中できない・・・

実は、これも、内容はどうでもいいらしい!!

目にし、耳にする鑑賞者の反応が、一種のパフォーミング・アートらしいのです・・・



どう思うかきかれて、「録音中に笑わなければもっと良かった」とへまなことをいってしまいました。

ねらいは新鮮だと思うんですが、表現方法はこれでいいのかなぁ。



これからも期待します。


MMUは、私の母校です。

編入した当時は、各学部が独立して校舎を形成する「マンチェスター・ポリテクニック」の一部だったのですが、23年前、最終学年の時に「マンチェスター・メトロポリタン・ユニバーシティー」と改名、大学に「昇格」しました。

昇格したといっても・・・

イギリス中にあった、それぞれ都市の名前を冠した、伝統ある技能系大学校「ポリテクニック」は消滅。
同時に、19世紀の王立、アートの名門、マンチェスター・アートスクール Manchester Art school の名も、いかにも新設校!といった名称の大学名に埋もれて消滅しました。惜しいことでした。

20年近く足が遠のいていた母校のモダンな新校舎に、MANCHESTER ART SCHOOL の真鍮のサインが出ていたのを見た時は感激しました。
入学志望者むきの案内表示などにも、アートスクールに統一されていました。

MMUの芸術学部から再び、マンチェスター・アートスクールに正式に呼び名を戻したようです。



この会場で知り合った、ラトビア人のアーティストも含めて、私の友達の所属するモダン・アートグループが主催する「ダダ100周年展 DADA 100 」に招待されました。

ダダって?

美術史で習ったあの、20世紀初頭の前衛芸術の草分けの・・・。

まだダダを実践している人がいるとは・・・私の友達がダダイストだったとは・・・しりませんでした。

去年、2016年は、ダダ発祥100周年だったんですね。


行く、と約束したので、2週間前の土曜日の夜、夫といっしょに行ってきました。

詳細は明日。





↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。


コメント (5)
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