昨日の続きです。先週の日曜日に撮った、一週間も前の写真で恐縮です。
ストックポートのショッピングセンター、マージーウェイ Merseyway が開催している、クリスマス・イベントでにぎわっていました。
上の写真の白いクリスマスツリーは、ギビング・ツリー The Giving Tree という、今年はじまった新しい企画です。
日本人がイギリスの何に興味を持っているのかに興味を持っているらしい友人に「ブログにあのクリスマスツリーのことを書くよう」かなり熱心にすすめられました。
ツリーに括りつけられた紫いろのタグ(荷札)には それぞれ子供の名前と年齢、性別、趣味、欲しいものが書かれています。
参加希望者は気に入った子供のタグを外し、その子供が欲しがっている品を購入してマクドナルドなどショッピングセンター内の指定の店にタグとともに預けると、その子供にプレゼントとして届くという仕組みです。
事情があり、クリスマスの日にクリスマスプレゼントをもらえない恵まれない境遇の子供たちらしいのです。
教会や学校などでこういった活動をしているのは知っていましたが、商業施設で見かけたのは初めてです。
そして、同じスペースのとなりの巨大なもこもこはなにかといえば.....
なぜか もこもこしたクリスマス・ボーブル Christmas Bouble (クリスマス飾り)の形をした、サンタクロースに会えるサンタズ・グロットー Santa's Grotto だったのです。
この場所になぜか11月の初めごろに出現しました。
クリスマス・ボーブルの巨大版のつもりだというのはわかったのですが、何のためにあるのかがずっと謎でした。
11月10日に撮った写真です。
この時は、すぐそばで独自のがん研究を進めるために基金をつのるカンサー・リサーチ Cancer Resarch というチャリティー団体が年間寄付者を募集する活動をしていました。
カンサー・リサーチのコーポレーション・カラーは紫なのでで色合いがピッタリ。
時期尚早に出現したボーブルに電飾がともり、「クリスマス=恵まれない人にも喜びを分かち合う時」の精神を通りがかりの人たちに思いださせ、寄付金募集を手助けしているのか?と考えてしまいました。(もちろん偶然です)
いつも誰かが中に入ってかってにセルフィーを撮っていました。
大人気のグロットー、子供連れで行列ができています。
サンタズ・グロットーというのは、「サンタクロースが住む洞窟」という意味です。
子供たちがサンタクロースに実際に会って,ほしいプレゼントをおねだりできる絶好のチャンスを与えてくれるワクワクするような場所です。
イギリスでは12月に入るとデパートやショッピングセンターに子供連れを呼び込む目玉イベントになっています。
このマージィウェイ・ショッピングセンターでは、サンタさんとお話しをしたあとお菓子とおもちゃがもらえ、記念写真を撮ってもらえるそうです。
7ポンドかかります。
もちろんサンタさんへのおねだりは外で親がちゃっかり聞いています。(あるいはサンタのヘルパー、エルフたちがこっそり親に耳打ちすることもあるようです)
去年はこの場所にあったイグルー igloo (エスキモーやピングーが住む氷の家)で子供たちがサンタさんに会っていましたっけ。
子供たちのクリスマスの楽しみといえば、なんといっても大量のプレゼント。
サンタクロースからの贈り物もその一つです。
クリスマスの朝、プレゼントを一つももらえない子供がいるらしいということ、大量のプレゼントが子供たちを本当に幸せにするのかということを今年も考えさせられる光景です。
商業施設の中のギビング・ツリーのとなりのサンタズ・グロットー...かすかに皮肉な光景でもあります。
最後の締めくくりに「クリスマスツリーの下に積まれたプレゼント」の美しい商業用イメージ写真を関連ウェッブサイトから探していたら...
(例↓)
ものすごい写真が見つかりました!
マン島に住むエマという38歳のおかあさんが2人の幼い子供のためのプレゼントをクリスマスツリーの下に積み上げて撮った写真をSNSに投稿したら「炎上」したという2015年の新聞記事でした。
さすがに数が多すぎたみたいです。