今日のニュースで、ロシアが北方領土の無人島に旧ソ連の軍人の名前をつけたとして、官房長官が遺憾の意を表明していた。
ロシアに限ったことではないが、隣国に何をされても遺憾、遺憾ばかりでは何も進まないことは日本国民としては歯がゆい思いもある。
ただ、昨年末の日露首脳会談にしても「島が我が国に戻る」ニュアンスはまったくもって読み取れず、結局は我が国の国富を他国につぎ込むことになるだけとの思いで見ていた。
国際法や条約を厳格に解釈するなら、北方四島はもちろん我が国の領土であるし、サハリンの北緯50度線以南(南樺太)とウルップ島以北の千島列島全体は「帰属未定地」である。
しかしながら現状は北方四島も含めてこれらの地域はすべてロシアの実効支配の下にあり、今の麻生副総理が首相だった時には南樺太に「呼ばれる」形で首脳会談に赴いたこともあった。
帰属未定地で二国間の会談が行われるというのも本来は不思議な話だが、南樺太がロシア領であることは既成事実化していて、当時の政府としてもそこを波立てたくはなかったのだろうと思われる。
真偽のほどは定かではないが、第二次大戦末期に旧ソ連が我が国に侵攻し北方四島までを奪った背景には「日露戦争での敗北に対する報復」の要素もあると聞いたことがある。
そこまでの感情が根拠にあるという事実だけでもオイソレと島が返ってくることはないと分かる。
一般的な話としては力ずくで取られたものは力ずくで奪い返すしかない。
お互いに血を流す前に当然交渉が行われることにはなるが、そもそも国と国との交渉ごとで本当の意味で対等になるには、相手と対等の軍事力を背後に持っていないことにはどうにもならない。
竹島が韓国に取られたままなのも、北朝鮮に拉致された人々がいまだ多数帰還できないのも、さらに沖縄近海を中国にしょっちゅうウロつかれてしまうのも、すべては現在の我が国自身が軍事力を背景にした交渉がほぼ不可能なためである。
先日の日米首脳会談での「日米同盟の重要性を確認」という中身だけで我が国が胸をなで下ろしている場合ではない。
憲法を改正して自衛隊を国軍に格上げし先制攻撃も可能な体制にすることは急務ではあるが、軍隊をバンバン使って中韓もロシアもやっつけてしまえという話ではもちろんない。
「イザという時には軍を出すぞ」と言える状況を我が国が作る、それだけでよい。
それがいわゆる抑止力となり、結果的に悲惨な戦争は回避されるし、それこそ現在ある慰安婦だ靖国だ何だと言った隣国との様々な問題のほとんどはなくなってしまうのではないかとも思う。
どう見ても自分より強そうな人間にケンカを売るバカはいないし、自衛隊は世界的に見ても十分強い。
その実力部隊を有効に使える状態に置きさえすれば、日米同盟ベッタリという思考も必要はないのである。
ロシアに限ったことではないが、隣国に何をされても遺憾、遺憾ばかりでは何も進まないことは日本国民としては歯がゆい思いもある。
ただ、昨年末の日露首脳会談にしても「島が我が国に戻る」ニュアンスはまったくもって読み取れず、結局は我が国の国富を他国につぎ込むことになるだけとの思いで見ていた。
国際法や条約を厳格に解釈するなら、北方四島はもちろん我が国の領土であるし、サハリンの北緯50度線以南(南樺太)とウルップ島以北の千島列島全体は「帰属未定地」である。
しかしながら現状は北方四島も含めてこれらの地域はすべてロシアの実効支配の下にあり、今の麻生副総理が首相だった時には南樺太に「呼ばれる」形で首脳会談に赴いたこともあった。
帰属未定地で二国間の会談が行われるというのも本来は不思議な話だが、南樺太がロシア領であることは既成事実化していて、当時の政府としてもそこを波立てたくはなかったのだろうと思われる。
真偽のほどは定かではないが、第二次大戦末期に旧ソ連が我が国に侵攻し北方四島までを奪った背景には「日露戦争での敗北に対する報復」の要素もあると聞いたことがある。
そこまでの感情が根拠にあるという事実だけでもオイソレと島が返ってくることはないと分かる。
一般的な話としては力ずくで取られたものは力ずくで奪い返すしかない。
お互いに血を流す前に当然交渉が行われることにはなるが、そもそも国と国との交渉ごとで本当の意味で対等になるには、相手と対等の軍事力を背後に持っていないことにはどうにもならない。
竹島が韓国に取られたままなのも、北朝鮮に拉致された人々がいまだ多数帰還できないのも、さらに沖縄近海を中国にしょっちゅうウロつかれてしまうのも、すべては現在の我が国自身が軍事力を背景にした交渉がほぼ不可能なためである。
先日の日米首脳会談での「日米同盟の重要性を確認」という中身だけで我が国が胸をなで下ろしている場合ではない。
憲法を改正して自衛隊を国軍に格上げし先制攻撃も可能な体制にすることは急務ではあるが、軍隊をバンバン使って中韓もロシアもやっつけてしまえという話ではもちろんない。
「イザという時には軍を出すぞ」と言える状況を我が国が作る、それだけでよい。
それがいわゆる抑止力となり、結果的に悲惨な戦争は回避されるし、それこそ現在ある慰安婦だ靖国だ何だと言った隣国との様々な問題のほとんどはなくなってしまうのではないかとも思う。
どう見ても自分より強そうな人間にケンカを売るバカはいないし、自衛隊は世界的に見ても十分強い。
その実力部隊を有効に使える状態に置きさえすれば、日米同盟ベッタリという思考も必要はないのである。