住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

神楽坂カフェバー「ホンカグ」

2009-09-15 14:39:03 | 展覧会
お知らせです。
以前、出版しました「住みこみ」ラトルズ刊で、写真家としてお世話になった、古田陽子さんの主宰するHOMEが、神楽坂フラスコで3日間カフェバーをします。また小泉誠さん、山口信博さん達にまぎれて、私、戸田の「住みこみ」本も並びます。以下、参加者からのお知らせです。

神楽坂カフェバー
「ホンカグ」
本と家具でいっぱい

暮らしの本、本のための家具、いっぱい集めて、
それを肴に、秋の連休に、一杯飲みながら、
いっしょに話をする場をもうけました。
気楽に遊びに来てもらえるとうれしいなあ。

9月18日(金)~9月27日(日)
12:00~20:00

主催:APARTMENT+ラトルズ 企画:浦田進一+萩原 修


こんなデザイナーの家具と道具が並びます
五島史士、時園 勇、野木村 敦史、宮本ツネヨシ、JET DESIGN、
大島邦昭、向殿 忍、フルスイング、中庭日出海、渋谷哲男、haaz、NIIMI、
井藤隆志、坂下和長、イカスタジオ、樋口賢太郎

こんな著者の本が並びます
小泉誠、山口信博、長町美和子、長大作、名児耶秀美、南雲勝志、高森寛子、
日野明子、安部良、戸田晃、桐本泰一、岡村泰之、山本雅也、梶本博司ほか

日替りトーク
会期中毎日、19時から1時間ぐらい飲みながら本音で本や家具の話をします。
申し込み不要。誰でも参加できます。

カフェバー
18~20日 HOME. ― 和食
21~23日 Afterhours ― 洋食
24~27日 peanuts foods ― エスニック料理

会場:神楽坂フラスコ
東京都新宿区神楽坂6-16 
03-3260-9055 
http://www.frascokagurazaka.com/
※東西線神楽坂駅1番出口/大江戸線牛込神楽坂
A3出口より徒歩3分/神楽坂通り沿いの100円ストアを
曲がってすぐです。

=戸田晃建築設計事務所=


素材-2

2009-09-15 12:23:19 | 建築
(現在進行中の現場にて)

お盆前に始まった「サーファーの家」(仮称)も、すでに一ヶ月が経ちました。実はこのお宅、ほぼ新築状態からの工事開始という、今までにないケースなんです。その事については、機会があれば今度詳しくお話します。

昨日は施主のご夫婦、和田監督、それと私とで現場での打合せだったんですが、一同、大工の岡部さんの作業が気になる。木材を切断する姿を見てはちらちら、仮止めしてはまたちらちら、仮止めに使うピンをはずせば一同「ウォ--!」と、話が頭に入らない(ウソ!)。出来上がる過程を、そこにいるみんなで楽しんでいるといった感じ。

写真はビニールクロスの壁の上に目透貼壁施工中風景!写真では解らリづらいかもしれませんが、まだ手をつけていない既存の扉と並べた時の存在感の違いにあらためて驚き!新設の壁はウォールナットの無垢板貼!ではなく、ラワン合板いわゆる”ベニヤ板”なのであるが、新建材でそれ風に作った扉(失礼)を圧倒していた。
もちろんそれらの扉も、需要があるからそのような商品が存在するので、否定するつもりは毛頭ないが、今回のように、新築の分譲マンションを、あえて一度も住むことなく、手を入れる決断した建て主に対し、ある意味まがい物でない”ストレートな素材や空間”である必要があった。

とか言ってると堅苦しい話になってしまうが、要は 時間をかけて手間隙かけて気にかけて 造りこんでゆく空間はやっぱりいい。”素材を越えて家具なり、壁なりひとつのモノに変わってゆく”瞬間はいつまでたってもわくわくするのだ! 

=戸田晃建築設計事務所=