住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

発想から

2014-02-14 01:36:53 | 建築
発想~建てものが出来るまでをダイジェストで紹介します。(建物が出来るまでは、物件は違いますが、hpの「階段箪笥の家」でもう少し詳しく説明していますので、参考にしてください)



(発想する)
私の場合あまり具体的な形や既製の品に捕らわれすぎないように、ごく初期の段階では、思う事・感じるものをなるべくラフに発想します。その表現は図面に限らず、時に絵だったり、スケッチだったり、立体だったりといろいろです。(ラフスケッチより)



(検討する) 
内容がちょっと具体的になり、実際の形を作ってみます。といっても実寸で作るには場所がない。そこで縮尺を決めて模型を作ったりします。それは設計者としての検討に留まらず、時に施工者への説明や施工方法の検討に使用します。(検討模型より)



(施工する)
ちょっと複雑になると、とたんに図面も増えます。それでも伝わりきれない部分や、このデザインに対する「思い」を、スケッチや模型等を総動員で伝えます。それらをもとに試行錯誤で実際の形にしてゆきます。
一筆書きに捻りながら登ってゆくのがこの階段、余談ですが、コンクリートが固まると撤去し跡形も無くなってしまうのがこの型枠ですが、それ自体美しんです。もったいない気がします。(型枠の解体工事)



(仕上げる)
躯体工事から内装工事、各設備工事が一体的になりひとつの建ものになってゆきます。(引渡後)