設計で細部を考える時、その箇所に応じて、詳細図面や、カタログや、模型、はたまたスケッチなどでその納まり方を考えますが、それでもどうしても解答が見つからない時がある。そんな時、最終手段としての方法が、現場で(実際に現物や実際の寸法で)考える がある。
アメリカから遥々2カ月掛けてやってきた両開き木製扉。アメリカ式に言うとアウトスウィングフレンチドア。その上部に横滑り出し窓⇒同じくオーニングを取り付ける設計。しかしこの2タイプの開口は、プロポーションは当然違うし、微妙ではあるがワイドのサイズも違う。大きく違っていれば逆に考えようがあるのだが、その“微妙に”が曲者である。それをどのような寸法でいかに合わせるか?また開口廻りの壁との取り合いが今回の課題。何事にも出会い方が肝心なのである!?
(仮称)Y邸新築工事の現場で登場の木片。何種類かのパターンを現場で不要になった壁材の余りの木片に、一分の一の寸法で書いてもらい、それを実際に充てながら、T監督とO大工、それと私とであれこれ打ち合わせさせてもらいました。
あれこれ考えていたのが嘘のよう~「よし、これだ!」とサクサク決まる。
さんざ考えていても実際に寸法を充てた方が早い!いやさんざ考えていたからこそ早いのかもしれない。この日、玄関廻りは無事決まり施工に入ってもらいました。フゥ~
ただしこの方法、現場の段取りや工程に影響しかねないカ所なので極力少なくしたい!と、思っているのですよ、本当に…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます