住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

動線

2009-06-18 03:38:36 | 建築
(引渡し前の住宅)

住宅をはじめとする建物にはそれを利用する人などが、自然に動く時に通ると思われる経路を線で表し計画する「動線計画」が、住宅の骨格を左右する大事な要素となる。

上の写真は、一番奥の外部より散歩から帰って来て、土などがついた足を、犬走りまで伸ばしたシャワーできれいにして土間に入り、汚れたものをトイレに捨てて、そのままさらに写真手前の土間や、ドアで隠れて見えないが、左側の土間の室へも行けるプランになっている。
土のついた足?犬走りでシャワー??そう、人間でなくペットの話である。言うなれば「ペット動線」とでもいいましょうか?ペットの場合、上記動線に加え、突き当たりがなく、立ち止まる事なく回遊できる、子供が喜ぶ「回転動線」に近い要素もまた必要に感じた。その他諸々、予測が難しい事がいろいろあったな~

建築の教科書で習った事もない「動線」に触れた時、生活の多様化を実感する。
それぞれの住宅にはそれぞれの動線がある。それこそ「住人十動線」だ。(あっ違う番組かっ)


=戸田晃建築設計事務所=




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