住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

ガーデ二ング小屋

2014-10-16 08:31:49 | 建築

理想でいえば、敷地の中に庭いじりの為の小屋があったほうがよい。

基本その1、靴のままで入れる事

長靴を履いていると、とても脱ぐのが億劫です。何かの用事で脱いだり履いたりしていると、その煩わしさから、ついつい庭が遠のきます。床は出来ればコンクリートや石張りでなく、土の三和土にすると、温かみもあり足にやさしい。

基本その2、座りながら眺められる

お茶でも飲みながら、ぼーっと眺めいて、ふとひらめいたりすることがある。それが大事である。そしてすぐ出れる。寒い時の和室であれば畳用床暖房がありがたい。

基本その3、水回りは近くに

一休みのタイムミングは大抵水回り関係。

お茶、手を洗う、用を足す 時に野菜を洗う等、特に便意は突然やってくる。長靴を慌てて脱ごうとして靴についた泥が周りに飛び散ったりすることがある。出来れば土間続きか、土足のまま使用できるのがよい。

お湯を沸かせる機能があればなお良い。夏冬限らず、庭を眺めながらの熱い日本茶は必需品。

冷蔵庫付のミニキッチンは便利であるが見栄えがちょっと…という人には、扉を付け、壁と一体化させる方法もある。

尚、水栓は泥はねを考え深めのものを。

基本その4、庭の道具置き場

剪定ばさみや雑草抜きの道具をぶら下げたままで座ったりすると、椅子や畳が傷ついたりすることがある。かといって、机や棚に置くと汚れる。

ぶら下げた状態で収納できるように、また手袋や麦わら帽子が掛けられるようなフックか、手摺状のバーに洗濯バサミなどで挟むのがよい。

 

当たり前の様な事を、勝手に書きましたが、すべて自分の経験からくるものです。それらを少しでも解消し、少しでも多くガーデンライフを楽しめるように設計に心掛けてます。たとえ3畳でも庭を含めた空間として無限の広がりがあります。

そして日常の中のちょっとした非日常、小屋にはそんな一面もあるように思います。


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