
今日は週に2回あるロト6の締切日。
出来れば1億、せめて100万円くらい当たらないかと買ったりするが当たっても1000円がいいところ。
そんな夢見てたら「百万円と苦虫女」という作品を思い出し、DVDを引っ張り出し再見する。
刑務所に入っていた鈴子が出所してくるシーンから始まるので、予備知識なしで見ているとヘビーな物語だと思ってしまうような出だしだ。
ところがシャバに出た鈴子が口ずさむのが「シャバダバ、シャバダバ…」という11PMの主題歌で、あれ?そういう映画なのかと引き戻される。
11PMという深夜番組があったことを知らない人が多くなってしまったけれど、ドンピシャ世代の僕にとってはくすぐったくなるオープニングだ。
蒼井優は独特の雰囲気と間を持った面白い女優だと思う。
鈴子がとても魅力的に描かれているのだが、それは蒼井優の魅力によるものなのかも知れない。
蒼井優ファンの僕には彼女が不思議な存在感を持ったステキな女性に思えた。
頼りなさそうなのに芯の強いところも見せる。
不器用だけど彼女なりに一生懸命に生きているから共感できる。
鈴子と弟の心の交流を描くことで、いじめられっ子の弟の成長と鈴子の成長が同時に描かれ、人間が成長するというのはこういうことなのだと思わされる。
森山未來との関係も、純愛路線に突入してきたかと思いきや意外な展開になって目をくぎ付けにする。
男の目論見はある程度したところで想像でき、そしてそれが確定されると、やはり最後は純愛路線になるのかと僕が思ったところでのラストシーン。
前向きに生きようとする鈴子の新たな旅立ちにふさわしい余韻あるものだが、同時にその後の展開も想像させる隙間を残したラストで心地よかった。
鈴子は新たな旅立ちをしたのか、それとも彼との新しい関係を切り開いたのか?
さて、100万円。
鈴子のように地道に稼ぐのが一番の早道なのだとは思う。
でも今の私に稼ぐ道がどこにあるのだ?
いやいや、単にずぼらをしているだけかもなあ…