ゴールデンウイーク、これまでにどこへも行っておりませんでした。
それどころか、4月29日は相撲振興会の会報・番付等の封入作業。
5月3日は、自動車事故対応を夜中の11時まで行っておりました。
こんな淋しいGWは初めてかも。
せめて、中盤の最終日5日は外食くらいはしたいなぁと---ささやかな思い。
ということで、今日の昼ご飯は番付表のお届けを兼ねて「日本料理・あすなろ」(伊那市上牧)へ。

玄関の黒板には、本日の日替定食の案内が書かれていませんでした。
珍しいなぁ。
着席すると、店員さんが口頭で教えてくれました。
今日の日替定食(税込750円)は、ローメンセット・鯖焼き定食・鶏の唐揚げ定食・カレーライスだそうです。
私の口から発せられたのは意外にも「カレーライス」でありました。
飲食店で、カレーって滅多に注文しませんからね~。
珍しいなぁ。

運ばれて来ましたよ。
何、この超大盛は!?
お皿、分かり難いとは思いますが、LPレコード大の大皿。
しかも、平皿では無く、ローメン4~5人前用に使う、厚さが5cm位あるすり鉢状の皿です。
そこに、カレーが なみなみと海のように注がれています。
そして、こんもりした部分に謎の四角い物体が---。
思わず「何ですか、この四角いの!?」と口走ってしまいました。
「オムレツ!それオムカレーです」と店主。
オムカレー!?
生まれて初めて食べる代物です。



そもそも、あすなろのメニューにカレーライスはありません。
ときどき、日替定食に指定されたときに食べるしか方法は無いのです。
10年以上あすなろに通っていますが、同店でカレーを頼むのも初めてでした。
まさに、初めて尽くし。
あすなろのカレー、黄色いカレーです。
うわ~、懐かしい!
昭和40年代初めは、どこの家庭もカレー粉から作る黄色いライスカレーでした。
店主に聞くと、本当にルーでは無く、カレー粉から作ったカレーでありました。


味は、昔ながらのカレーの味。
スパイスの調合がどうのこうのとか、トマトケチャップやワインがどうのとか、隠し味ににんにくやりんごを入れる---とか、そういうことは一切無しのシンプルなカレーです。
辛くもありません。
そして、オムレツに切れ目を入れると、トローっと黄身が流れ落ちます。
まろやかなカレーが更にマイルドに。
具材は、挽肉・薄切りのにんじん・溶けてしまったたまねぎ。
後で調べたのですが、オムカレーはこれで良いみたいです。
野菜がゴロっとじゃ無いんだとか。
あ~、堪能堪能。
そして、お腹一杯。
幼少時代と現代が一緒に味わえたひと時でした。


