小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

8/14(日)南野川ふれあいの森

2011-08-14 | 野鳥 地元(川崎)地元探鳥地

ここ最近、早朝にヒグラシの鳴き声に混じり、聞き慣れない鳥の鳴き声がしていたので、自宅から徒歩1-2分の「南野川ふれあいの森」へ出掛けました。

Nogawa

春には渡り途中の鳥も見られたこともあり少し期待。

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隣接している畑から何かが飛び立った! 

その先に・・・インコ!?   そう、「ワカケホンセイインコ」でした。

ちなみに聞き慣れない声の主はガビチョウでした。

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徐々に近づいてきました。

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全長約40cm(セキセイインコの約2倍の大きさ)。インド南部からスリランカにかけてが原産地のオウムの仲間です。オスの成鳥は首に黒い輪の模様があるそうですが、今回は繁殖時期ではないせいか全ての個体(6羽)が全体的に青(緑)っぽい個体でした。

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「キリッキリッ」というかん高い声で鳴きます。

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お目当てはひまわりの種でした。

人が通過しても、構わず一生懸命に食べていました。

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YouTube: ワカケホンセイインコ/川崎市.AVI

[確認した鳥]
ウグイス、ハクセキレイ、カワラヒワ、ムクドリ、ヒヨドリ、メジロ、エナガ、シジュウカラ、コジュケイ、キジバト、オナガ、ハシブトガラス、スズメ、ガビチョウ、ワカケホンセイインコ

 

■ワカケホンセイインコについて 

2009年の調査記録では、40ヶ所以上の営巣地と1500羽を超える個体が確認されているそうです。

繁殖中など特別な時期を除き、ワカケホンセイインコはおおよそ夜明け直後にいっせいにねぐらを飛びたち(ねぐら立ち)、いくつもの群れに分かれてあちこちで日中を過ごしたあと、日没少し前にまた群れ単位でねぐら近くの電線などに集結し、いっせいにねぐら入りします。

特に有名なのは、大田区の東京工業大学構内のイチョウ並木にねぐらがあり、夕方になると1,000羽を超えるワカケホンセイインコが毎日集結するそうです。

(日本鳥類保護連盟HP)

http://www.jspb.org/wakake/wakake.html

(ナショナル・ジオグラフィック公式HP)

http://www.nationalgeographic.co.jp/animals/special_article.php?special_topic_id=1&episode_no=7

(東京工業大学 生命理工工学部)

http://www.ecology.bio.titech.ac.jp/Study/inko/inko.html

 

目撃情報は東京都や神奈川県東部に集中していますが、その他の地域にも現れるのも時間の問題かもしれません。このワカケホンセイインコは外来種です。野鳥界の生態系が壊れてくるのかも知れません。現在のところ、具体的な被害はないようですが、今後も注意深く見守る必要がありそうですね。


8/7(日)千葉県支部/小櫃川探鳥会

2011-08-14 | 野鳥 千葉探鳥地

日本野鳥の会・千葉県支部の小櫃川探鳥会へ行ってきました。千葉県木更津市の小櫃川河口に広がる三角州「盤洲干潟」でのシギチ観察です。

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この盤洲干潟は東京湾に現存する最大の干潟です。その広さは1400ヘクタールで東京ドーム約300コ分の広さです。

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近くにはアクアラインがあり、遠くには「海ほたる」(写真の中央やや左)が見えます。

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盤洲干潟の場所

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探鳥風景 (自然の干潟の中を歩くので、長靴は必須です。)

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キアシシギ

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メダイチドリ

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干潟の全貌

お世話になった千葉県支部の皆さん、午前中で失礼しましたが、今後ともよろしくお願いいたします。

[確認した鳥]

カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、セグロカモメ、ウミネコ、トビ、ミサゴ、コアジサシ、ダイシャクシギ、チュウシャクシギ、キアシシギ、シロチドリ、トウネン、ミユビシギ、ダイゼン、メダイチドリ、ハクセキレイ、セッカ、キジバト、ムクドリ、スズメなど

■備考

これだけ広い干潟でありながら、鳥の数が少ないのには少々戸惑いました。探鳥会に参加されているリーダーの方へ尋ねてみると・・・ 

『東京湾アクアライン(横断道路)や大型温泉施設・ホテルの建設でこの干潟が大ピンチを迎えている』と聞きました。

①アクアライン橋脚掘削ヘドロが干潟に拡散

②ホテル・温泉施設(スパ)の排水

上記が理由で沖合600mに設置してあるアサリ稚貝養殖はほぼ全滅。ノリ養殖漁業者の減少(800以上→100へ)と急激に環境の悪化が懸念されています。なかでも塩性植物のハママツナ群落は、スパ開業1年後くらいから立ち枯れや根腐れが見られ、現在は、9割方が無くなってしまったとのこと。シオクグも半減。(盤洲干潟を守る会の報告より)

 この原因は、1日1000トンもの塩化物イオンを含む排水と潮の流れの変化と言われています。

10年前は10000羽いたコアジサシでしたが、今ではまったく見ることが出来なくなったと聞きました。アクアラインによる潮の流れや温泉施設の排水被害による環境変化が原因なのでしょうか。

また、次回参加時には、更に詳しくお伺いしてみようと思います。