小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

2/25(土)外来種問題を考えるシンポジウム

2017-02-26 | イベント

『外来種問題を考えるシンポジウム』の聴講に行ってきました。

基調講演には、TVなどでおなじみの国立環境研究所の五箇公一氏の講演もあり会場は満員でした。

上記は、「侵略的外来種」の一例です。

まず今回のシンポジウムでは、「侵略的外来種」という単語を知りました。

「外来種」とは人間の手によって本来の生息地から違う土地へ移動させられた生物種

それに対して、「侵略的外来種」とは外来種のうち移動先の新天地において定着・繁殖に成功した生物種のことを指します。

 

■原因

では「侵略的外来種」が国内に持ち込まれた原因とは・・・

 ①WTO緩和による、趣味嗜好のため生物輸入増加(一部、食用などで輸入)

 ②グローバリゼーション

■課題

 ①上記にあるオオグチバス、アライグマ、アルゼンチンアリ、沖縄のマングース、

 北海道のセイヨウオオマルハナバチ等々、従来生物の衰退・絶滅の危機にある。

 ②目に見えない外来種の問題

 カエルツボカビの問題、新興感染症ウィルス(HIV、SARS、エボラ出血熱)など

最近よく耳にするアライグマですが、特に「狂犬病」が怖いそうです。

(人に感染するとほぼ100%死亡します。)現在、日本では狂犬病は発生していませんが、

世界で見ると、発生していない国が稀で、インドなどでは毎年2万人以上死亡しています。

(厚生省の狂犬病についてHP)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html

(WWFジャパン/外来生物問題)
https://www.wwf.or.jp/activities/wildlife/cat1016/cat1100/

 

■防除事例

・化学的防除手法 : 特定種のみに効果のある化学物質で防除
           セイヨウオオマルハナバチ や アルゼンチンアリ はこれで
           撃滅に成功しています。

・生物学的特性を利用した捕獲、繁殖抑制など

しかしながら上記の手法も、全国的に拡散してしまえば効果が出にくいとのことです。

 

■今後の対策

では我々では何ができるのか、オーストラリアの「ヒアリ」対策に2,000億円の費用をかけ防除しているのに対し、日本では環境省など予算3億円強で、これら深刻な問題に対応しているのが現実だそうです。

出来る限り多くの方に関心を持っていただき、地方自治体や国を動かすのが一番の近道だそうです。 五箇さんがTVなどへ出演る理由は、この実情を一般の方々に問題提起をするためだそうです。

 

生態系のバランスが崩れ、悪影響が生じ、ひいては我々人間への影響がはかりりしれない・・・という日が来なようにもっと関心を持ちたいと思います。


2/19(日)初心者向けバードウォッチング 神奈川県大和市・泉の森

2017-02-26 | 野鳥 神奈川探鳥地

「初心者向けバードウォッチング 神奈川県大和市・泉の森」へ

大和駅からふれあいの森まで徒歩10分
相鉄線・相模大塚駅から泉の森まで徒歩15分

水源地(小川)や池があり、設備としては、湿生植物園、ふれあいキャンプ場、自然観察センター・しらかしのいえなどがある公園です。 広さも42ha と 東京ドーム9個分ほどの広さです。

カワセミ

バードウォッチングがはじめての方もいたため、カワセミのホバリングや池に飛び込む様子など

見ることができなので良かったです。

採食中のヒドリガモ

バン

水辺には、カワセミ以外にもカモ類、サギ類、カイツブリなど

じっくり観察できるのもこの公園のいいところですね。

キセキレイ

シロハラ

ルリビタキ

フクジュソウ

 

初めての方に、満足していただけたでしょうか。

交通アクセスも良く、比較的近い距離で野鳥が見られることから初心者の方にはおすすめの公園です。

 

[確認した鳥]

カワウ、カイツブリ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、バン、オオバン、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カワセミ、ノスリ、モズ、カワラヒワ、アトリ、シメ、アオジ、ウグイス、ハクセキレイ、キセキレイ、コゲラ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、スズメ、カケス、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ワカケホンセイインコ