天気予報では、気温33℃、湿度も高く蒸し暑い干潟でしたが、シギチの渡りは既に7月中旬からはじまっています。春は渡りの期間が2~3 週間であるのに比べ、秋の渡りは約4 ヶ月あり、長く楽しむことがでるのも「秋の渡り」の特徴です。
今年の1番乗りはキアシシギで谷津干潟で7/6に確認されています。(去年はメダイチドリが1番乗り) 次いでメダイチドリ、オバシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、キョウジョシギあたりが7/末から数が増えてきます。
オオソリハシシギ
オオソリハシシギ
チュウシャクシギ
後半にかけて「幼鳥」の姿も見られ、キアシシギ・アオアシシギ・オバシギ・ソリハシシギなどは春に比べ秋の方が数多く渡ってくるのも「秋の渡り」の特徴です。
ミユビシギ(左)、オバシギ幼鳥(右)
オバシギ幼鳥(左)、オバシギ成鳥(右)
ミユビシギ 夏羽→冬羽
ミユビシギ 夏羽→冬羽
繁殖期(6~7月)に一夫一妻であるが、番(つがい)の関係は短く、抱卵前に卵数がそろうと解消する。速やかに、雌雄ともに相手を変えて、第2繁殖を開始。雄は初めの巣に、雌は次の巣に抱卵し雛の世話をするという「二重巣卵体制」がミユビシギの特徴であるようです。
南半休と北半球の間を旅するシギチにとって、長距離移動は死亡率も高いため、繁殖時には少しでもたくさん子孫を残そうと頑張るのでしょうね。