やんばるの森の続きです。
今回紹介する鳥は、日本の固有種(世界中で日本にしか生息していません)であり、天然記念物でもある「アカヒゲ」 です。
コマドリは皆さんもご存じかと思いますが、「アカヒゲ」こちらは名前すら聞いたこともないという人が多いんじゃないでしょうか?
個体数が少ないだけではなく、生息地が限られているためバードウォッチングが趣味な人でも見たことがない人も多いはずです。
私も今回はじめて「アカヒゲ」を見ることができました。
上記のような、沢が近い山間部に生息しています。
「ピッ クララララ・・・」や、「ピー ピョイ ピョイ ピョイ・・・」と
澄んだ美しいさえずりが、森の奥から聞こえてきます。
亜種ホントウアカヒゲ♂
大きさや色合いなどはコマドリに似ていますが、オスの顔の下半分から胸は黒色なのが特徴です。
種子島、トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖縄県沖縄島(北部)などで繁殖しています。
沖縄島北部で繁殖しているのは「亜種ホントウアカヒゲ」で脇の黒斑をもっていません。
「亜種アカヒゲ」はオスの脇腹に黒斑があり、徳之島より北に分布してるそうです。
亜種ホントウアカヒゲ♀
メスは顔の黒色は無くて、胸腹には灰色のうろこ模様があります。
やんばるの森/アカヒゲ(2017.05.24)
早朝だと、開けた場所や地上で姿を見ることが多い小鳥です。
目が合ったような・・・
さえずりの聞こえる場所で観察していると、思いがけず姿をあらわしてくれました。
やんばるの森に行く機会があれば、ぜひ「アカヒゲ」の美しいさえずりを聞いてみてください!。