日本史事典.comより【石山合戦(石山戦争)とは】わかりやすく解説!!原因や経過・結果・その後などを紹介します。
目次です。
- 1 石山合戦(石山戦争)とは
- 2 石山合戦が始まるまでの経緯・原因
- ①石山合戦の原因
- ②信長が石山本願寺の明け渡しを一方的に要求
- 3 石山合戦の経過
- ①浄土真宗本願寺派とは
- ②信長を苦しめた一向一揆
- ③石山本願寺への兵糧攻め
- ④毛利氏の水軍ＶＳ信長軍
- ⑤石山合戦の終戦
- 4 石山合戦のその後
- 5 まとめ
その起源は、1488年の加賀一向一揆（長享の乱）までさかのぼります。
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一向一揆と石山合戦 (戦争の日本史 14)
神田 千里
吉川弘文館
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神田千里先生が教えてくれました。
当時、守護大名であった富樫政親を倒し、地元の国人勢力による半独立自治体制を
打ち立てました。本願寺派はまだ従の立場です。
本願寺中興の祖・蓮如は時の政権とのつながりを深め、継いだ実如は細川政元（勝元の子）の要請に応じて加賀から兵を出します。ここから本願寺派が加賀の支配権を確立していきます。
加賀の勢力と、石山との関係が今ひとつわかりませんが、信長に従っていた石山本願寺が、1570年に突如として信長を攻撃します。
先にけんかを売ったのは本願寺側なのです。
ここで和睦をしたものの、1573年、将軍の足利義昭の呼びかけに浅井、朝倉、上杉らからなる織田信長包囲網に本願寺派も加わります。
これは「伊勢・長島一向一揆」、「越前一向一揆」とともに信長を苦しめましたが、何とか鎮圧します。「越前一向一揆」では、浄土真宗の別派である高田派が信長の軍に加勢しているのです。
このあたりが、単純ではありません。
また、本願寺派側の目的も見えてきます。
信長の弾圧への反発というよりも、京都（三好）を巡る政争であり、室町幕府という旧支配体制の支援なのです。実際に、室町幕府の滅亡と同時に、和睦が成立しています。
ここで終わっておけばよかったのです。
ここで、毛利を頼って逃げた義昭が、再び信長を攻撃しろと指令しました。有名な木津川口の戦いはここで起こります。
ここでも朝廷の取りなしにより和睦します。
信長は本願寺を許す大人の対応をします。
信長の宗教弾圧とみられがちですが、神田先生によれば、蓮如以来室町幕府との関係を深めてきた本願寺派の室町支援の構図だったのです。
まとめを見てみましょう。
✔ 石山合戦とは1570年～1580年に起こった織田信長と浄土真宗本願寺派との戦いのこと。
✔ 織田信長が浄土真宗本願寺派の本山、石山本願寺を手に入れようとしたことが戦いの原因。
✔ 浄土真宗本願寺派は門主顕如をリーダーに各地で一向一揆を起こし信長と戦った。
✔ 石山本願寺の立地、大阪の上町台地は難攻不落の天然の要塞といわれた。
✔ 石山本願寺の跡地に豊臣秀吉が大阪城を築城した。
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