今日も、日本を見つめる世界の目を紹介します。
【中国】
チャイナネット
http://japanese.china.org.cn/
温州で救助隊が語る事故現場
深夜2時ごろ、記者は金麗温高速道路の温州西出口から2㌔のところにある動力客車(高速列車)追突事故現場に到着した。現場は掘削機、カッター、救急車がひしめいていた。死傷者が多く、医療看護要員が足りないことから、地元の整形病院も救援に駆けつけているという。午後2時、死者は35人に増えた。
午前2時半、温州消防支隊の余作帥小隊長は第1段階の救援を終えたばかりだった。彼はこう語った。われわれは夜9時前、現場にかけつけた。事故の場所が温州市内にあるため、野次馬や救援の人々が多く、怒声の中に、助けを求める旅客のか細い声と泣き声が混じっていた。
余小隊長は28人の将兵を率いて、横倒しになっている一つの車両に入った。高速走行中に衝突、転落したため、車両は大破、変形しており、切削道具を使わないと中に入れない。車両は原形をとどめておらず、多くの乗客が座席や手荷物の下敷きになり、助けを求める声も弱かった。将兵は乗客たちの指示に従って、10人余りの乗客を救い出した。
医療要員が著しく不足しているため、整形病院も救援に加わった。温州芸星整形病院の医師と看護士は1時すぎに現場に駆けつけた。看護部主任は次のように語った。大部分のけが人はすでに運び出した。われわれが受け入れた1人のけが人は車内で生存していた最後の1人かもしれない。この人は胃から大量出血しており、けがの状態は比較的重い。
温州康寧病院は事故現場に最も近い病院の一つ。看護士の潘晨燕さんは、この夜、病院に運び込まれた54人のうち、3人は着いたときすでに死亡していたと語った。
午後2時現在、死者は35人に増え、ほかに191人がけがをしていた。浙江省の多くの医療機関が温州の支援にかけつけ、現地で血液が足りないため、温州市の多くの大衆が徹夜で献血に訪れているという。
大紀元
http://www.epochtimes.jp/色欲に蝕まれる中国 「異彩」を放つ性事情
色欲は決して中国特有の代物ではない。世界をつなぐインターネット上には400万以上のアダルトサイトが存在し、毎日検索エンジンを通じてこれらのサイトを探し求めるユーザーは世界中に約7000万人もいる。この数字は全検索数の6分の1に当たるという。しかし、こんな色欲が氾濫する世の中でも、中国の性事情は「異彩」を放っている。
その「異彩」の1つは、共産党幹部のセックススキャンダルの日常化である。確かに欧米の政界からも時たまスキャンダルが伝わってくるが、それに伴う代償は往々にして重いものである。しかし、その当事者らが中国に行けば、自らの行為は「スキャンダル」とも呼べないほどにごく「普通」のことだと気付くだろう。
中国共産党の紀律検査委員会が行った調査によると、7割以上の市(県)級の幹部が「女性(男性)関係に問題がある」というが、この数字でさえ、中国人はまだ「甘い」と考えている。中国人の目には、ほぼすべての市(県)で権力を握っている幹部にはこの種のスキャンダルが存在し、汚職幹部となると、「愛人率」は100パーセントに迫っていると映っているということだ。
もう1つの「異彩」は、幹部や有名人のセックススキャンダルに対し、政府メディアは一貫して蓋をすることである。監視の目さえなくなった「欲」が野放しにされ、昼間壇上で声高々に党の主義主張を唱える中共の幹部らは、夜な夜な「天上人間(高級ナイトクラブ、「人間」は「世界」の意)」などといった風俗店に潜り込み遊興にふける。このような高級ナイトクラブは中国に4000カ所以上あるとされ、会員費だけで年間200万元(約2500万円)かかるという。
江沢民・前主席にも公然の愛人秘密がある。宋祖英(45歳)という美人ソプラノ歌手に熱を上げた江は、「国家大劇院」まで建ててプレゼントしたと言われている。外形が墳墓のようなこの北京の新ランドマークは、憚らずに愛人をもつ共産党幹部のシンボルともされる。当の宋祖英は江の「後援」でトントン拍子に出世し、今や押しも押されもしない大御所的存在となっている。そして、中国の芸能界では宋祖英のように、共産党幹部に「献身」することにより、立身出世をはかる者が後を絶たない。
このような中共幹部の「作法」が、「金銭欲」と「性欲」に深く溺れる中国社会を作り上げた。「金」と「性」が多くの中国人の人生目標となり、両者を手に入れた人は人々の羨望の対象となった。「笑貧不笑娼」、つまり、貧乏人は笑われるが、売春婦はだれからも笑われないという意味の言葉が流行ったのも久しく、金を稼いだ者の勝ちという考えがすでに人々の価値観に深く根付いてしまった。
中国共産党は、政権成立当初の1950年代には「禁欲主義」を唱えていた。人間の感性的な欲望を抑圧することで、共産主義の思想を刷り込もうと図り、それにより、自らの強権政権を強固なものにした。しかし現在では、同じ中共政権が「享楽主義」へと様変わりしている。今度は「金銭欲」と「性欲」を用いて、人々の思想を麻痺させ、政権の延命を図っている。どちらも本質は変わらない。
中国人はかつて「万悪は淫を首とする」という倫理観を重んじ、淫蕩な人には天から罰が下されるという「天の理」を信じていた。淫らな行為に「通姦」という罪名を付け、それを唾棄していた。しかしいつの間にか、「通姦」は「婚外恋愛」としてお茶の間に浸透し、罪悪感どころか達成感さえ人々は覚えるようになった。色欲に蝕まれた中国の大地。その上にある「天の理」は、人間の所為によって変わることがないことも肝に銘じよう。
【韓国】
中央日報http://japanese.joins.com/
韓日のスポーツ教育格差…スポーツだけに専念する韓国と勉強もする日本
――みなさんこんにちは。ここは日本・京都です。これからソウル大学と東京大学の親善野球試合を中継放送します。ただいま両校の選手団が入場しています。ソウル大学の選手が東京大学の選手より体格的な条件が良く見えませんか。
――はい、そうですね。しかし、体格が良いのと体力が良いのは別の話です。申し上げにくいですが、2005年に両校の親善試合が始まってからソウル大学は4戦4敗を記録中です。それもすべてコールドゲームでです。
――ソウル大学も東京大学もスポーツ特待生を受け入れていないと聞いています。同じように最高名門大学に入学した両国の秀才たちの実力差はそんなに大きいという話ですか。
――それが両国の教育環境や文化の違いではないかと思います。韓国は幼い時から「勉強する子ども」と「スポーツをする子ども」が明確にわかれます。スポーツをする学生は授業にほとんどついていけないほど練習に明け暮れ、これに対し一般学生は正規の体育の時間もさぼって勉強に専念するよう強要されます。これで体力をつけてスポーツの楽しみを得られるでしょうか。
――ただいま試合が始まりました。序盤から東京大学が連続ヒットを放ち大量得点します。
――はい。これに対しソウル大学の選手は東京大学の投手の速球を打つのも大変そうに見えますが。
――ちょうど中継席に時事通信ソウル支局長の吉田健一さんがおられます。韓日の学校の体育現場を比較してみてどうですか?
――日本は小学校から高校まで1週間に2~3時間体育の授業があります。ある程度は強制的にしますが反発はほとんどないです。日本は「勉強だけやるのは良くない。元気でなければならないためだ」とする考えがあります。
――吉田さんは息子さんがソウル・徳寿(トクス)中学校の野球選手と聞きましたが。
――はい。息子が好きで野球をやっていますが、正直、野球をやる時間が多く、授業についていけるか心配にもなります。それでも野球をしながら学ぶ点が多く良いです。
――筑波大学で体育哲学を専攻されたキム・ジョンヒョ博士もおられます。筑波大学は「怪物サッカー選手」と呼ばれた平山相太が入学した大学ではないですか。
――そうです。パク・ジュヨンと比較されたスター選手の平山が名門の筑波大学に入学したのは当時大きな話題になりました。平山は難しいことで知られる筑波大学の論述試験を堂々と通過しました。日本はスポーツ選手も進学を控え1年ほどは入試勉強に専念できるよう配慮します。
――湖南(ホナム)のサッカー名門錦湖(クムホ)高校を率いたチェ・スヨン監督もそばにいらっしゃいます。どういうことですか。
――私はこのたび湖南大学で博士論文を提出します。テーマは「韓日高校サッカー選手たちの運動参加動機と運動満足、運動持続意図の関係分析」です。アンケート調査をしてみると両国のサッカー選手の運動に対する認識に明確な差がありました。
――どのような差があるのでしょうか。
――簡単に言えば、韓国の選手は学力が落ちるのでスポーツを通じて大学進学や就職をしなければなりません。そのため運動遂行の向上と社会的認定を重要視しスポーツを放棄できません。しかし日本の選手たちは勉強とスポーツを併行するため負担なくスポーツをやり、サッカーに対する満足をさらに感じると解釈される、こういう話です。
――いま試合が終わりました。東京大学がソウル大学に21対4、7回コールドで勝ちました。ソウル大学はこれで5連続コールド負けを喫しました。ソウル大学を出たサッカー解説委員のハン・ジュンヒさんがいます。ひとことお願いします。
――韓国はエリートと非エリートの格差がとても大きいです。日本は小さい。スポーツだけではありません。楽器を弾こうが、絵を描こうが、韓国は職業としてやる人々の水準は世界最高です。しかしそれを趣味で楽しむ人々の実力は大きく劣ります。すなわち私たちが持つ時間、お金、エネルギーを、職業ではない側に投資するには韓国社会がまだ不安な構造という点でしょう。エリートと非エリートの格差を減らすには韓国社会がもう少し豊かにならなくてはならないようです。
――来年も試合が行われますが、ソウル大学がまたコールドゲームで負けるのではないでしょうか。
――残念ですが賭けをするならコールド負けに賭けます。
東亜日報
http://japan.donga.com/
中国の億万長者に「非正常な死」多発 中国紙報道
中国の億万長者は非正常な死に方をするものか?
中国吉林省で発行される新文化報が03年以降、マスコミに訃報が報じられた億万長者72人の死因を分析した結果、△他殺15人、△自殺17人、△突然死7人、△死刑14人、△病死19人だった。マスコミに報道された死の中では、事件絡みが多いことを勘案しても非正常な死に方が多い。
まず疾病で死んだ19人の平均寿命は48歳に過ぎなかった。主に心血管関連、脳疾患、がんなどで亡くなったが、最年少は37歳、最年長は59歳だった。同紙は、中国人の平均寿命である73歳(09年集計)より遥かに短い人生を送ったとした上で、多くの業務と頻繁な接待で休憩や運動が不足して病気になった可能性があると指摘した。
自殺者の平均年齢は50歳だった。極端な選択を控えてほとんどが事業が失敗の危機に追い込まれたか、犯罪に関わって刑事処罰を控えていた。
殺害された15人も、平均年齢は44歳に過ぎなかった。犯人は殆どが友人やライバル、部下職員だったが、いずれもカネが絡んでいたという。犯行を犯して処刑された億万長者14人の平均年齢は42歳に過ぎない。彼らはカネの力だけを頼りに、破廉恥な犯罪を犯して捕まった。このほか、突然死の7人は鉛中毒、化学実験中の爆発が原因で死亡した。
中国版フォーブス紙の胡潤によると、中国で資産が1億人民円(約163億ウォン)以上の億万長者は、約6万人と推算されるという。新文化報は、億万長者をひとつの職業と看做す場合、中国で最も危険な職業とされる警察官よるは低いが、かなり危険度の高い職業に分類されると皮肉った。
一方、胡潤が毎年発表している中国の長者番付リストは「殺傷簿」の汚名がついている。証券日報は昨年11月、胡潤が1999年に中国100大富豪リストが発表して以来の10年間、計1330人の企業家が名を連ねたが、このうち50人に不幸な出来事が起きたと報道している。
【米国】
ウォール・ストリート・ジャーナル
http://jp.wsj.com/
ノルウェー爆弾・銃乱射テロで92人死亡、戦後最悪の事件に
ノルウェーの首都オスロと郊外のウートオイヤ島で起きた連続テロ事件で、警察は32歳のノルウェー人の男を訴追した。犠牲者は合わせて少なくとも92人に上っており、ノルウェー国内で第2次世界大戦以降最悪の事件となった。
訴追されたのは、ノルウェー人でオスロ在住の男。報道によると、男の名前はアンネシュ・ブレイビクで、金髪で青い目をしているという。警察は男の名前を明らかにしていないが、容疑者が会員制交流サイト「フェイスブック」に自分について、極右のキリスト教徒で反イスラム教的な考えを持っており、農園を経営していると書き込んだという報道を認めている。報道によると、容疑者は2つの武器を自分の名前で登録、所持していた。ノルウェーの法律によると、テロ行為には最高で21年の禁固刑が科せられる。
警察によると、犠牲者のうち85人は22日夕方に発生したウートオイヤ島での銃乱射事件で死亡した。島では与党労働党の青年部がサマー・キャンプを行なっており、事件発生時には約600人が島に滞在していた。死亡者の多くは10代の若者。また、この数時間前にオスロ中心部の官庁街で起きた爆発事件では、少なくとも7人が死亡した。
オスロ警察の広報担当者Sveinung Sponheim氏によると、容疑者はオスロの中心部で自動車爆弾を爆発させたあと、車でウートオイヤ島に向かい、警官隊が駆け付けるまで1時間以上にわたって拳銃1丁と自動小銃1丁を人々に向けて無差別に発射したという。目撃者によると、複数の人間が犯行に関わった可能性があるが、警察はまだ捜査を続けている。
警察によると、容疑者は事件後、直ちに投降し、尋問に応じているという。取り調べは数日間続く見通し。警察は事件の背景に政治的な動機があるかについては明らかにしていない。容疑者には既に弁護人が任命された。
事件が最初に通報されたのは現地時間22日の午後3時26分、オスロ中心部で爆発が起きたというものだった。その後、ウートオイヤ島での乱射事件が通報されたのが午後5時38分、警察が島に渡るために本土の埠頭に到着したのがそれから40分後で、容疑者が逮捕されたのはそこからさらに50分後のことだった。
目撃者がノルウェー国営のNRKラジオに語ったところによると、容疑者は警察官の服装をしており、現場にいた若者を集合させてから銃を発射、多くの人が海に飛び込み泳いで逃げようとしたという。
オスロ警察の警部はノルウェー日刊紙VGに対し、警察は島で銃を発射した人間がもう一人いる可能性を捜査していることを明らかにした。報道によると、目撃者は警察官の制服を着ていない男も銃を発射したと話している。
スカンジナビア地方では過去に、社会民主主義を支持する政治家が狙われる事件が発生している。2003年にはスウェーデンのアンナ・リンド外相が首都ストックホルムの中心部で刺殺される事件が発生した。1986年にはスウェーデンのオロフ・パルメ首相が銃で暗殺された。
また、スカンジナビア地方では近年、イスラム過激派による事件も発生している。2010年12月には、スウェーデンの首都ストックホルムの繁華街で自爆テロが発生、犯人が死亡した。9月には、7月にオスロとドイツのデュイスブルクで逮捕された3人の男のうちのクルド系イラク人の男が攻撃を計画していたことを告白した。標的はイスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載したことで知られるデンマークの新聞ユランズ・ポステンとみられている。
ノルウェーのテレビ局は22日、「世界の聖戦の支援者(Helpers of the Global Jihad)」と名乗るグループが「これは始まりでしかない」と述べたと報道したが、このグループが今回の連続テロを行なったかははっきりしないとしている。
情報分析会社のStratfor Global Intelligensは、連続テロ事件の影響が欧州各国に広がるかどうかは、誰が犯行に関与したかによるとの見方を示した。
Stratfor Global Intelligensによると、今回の事件が個人の犯行であれば、ノルウェー国内で治安体制の見直しがされる以上の影響はほとんどないとみられるが、極右やネオナチの傾向のある人物やグループが事件に関与していた場合、欧州全体で極右への支持は一時的に減少する可能性があるという。一方で、長期的な影響はなさそうだと指摘している。
ノルウェー警察は今年3月の報告書の中で、右派過激派の集団が活動を活発化させていると警告したが、右派過激派のグループや個人はノルウェー社会に対する大きな脅威とはなっていないと結論づけていた。
オスロでは、爆発事件の影響で首相ら政府のトップのオフィスが入居する高層ビルの窓が吹き飛んだり省庁のオフィスが破壊されるなどの被害が出ているが、ノルウェーのストールベルゲ法務相は政府の機能は損なわれていないと述べた。
連続テロから一夜明けた23日、軍が人通りの少ないオスロの通りのパトロールを行なった。オスロでは官庁街に続く道路はほとんど封鎖されているが、警察は市民への自宅待機の要請を解除した。
CNN
http://www.cnn.co.jp/
ノルウェー連続テロ、「必要だった」と容疑者 政治的動機か
ノルウェーで22日に起きた爆破、銃乱射事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が、テロ攻撃は「ひどいこと」だが「必要なことだった」と主張していることが分かった。容疑者の弁護士を名乗る人物が23日夜、地元テレビ局TV2に語った。
ブレイビク容疑者はテロの疑いで逮捕され、25日に出廷する予定。右翼思想を持つキリスト教原理主義者とされる。当局者のなかには、政治的な動機に基づく犯行だとの見方も出ている。
ノルウェー警察は23日、目撃者らの証言に基づき、同容疑者以外に共犯者がいた可能性についても調べを続けていると明らかにした。死者の数は23日までに92人となった。警察幹部によると、首都オスロの爆破現場では依然として少なくとも4人が行方不明となっている。一部の遺体はがれきの下に埋まっているが、崩落の恐れがあり捜索作業は難航している。警察によると、爆発物は車の中に仕掛けられていたとみられる。
ノルウェー農協の関係者がCNNに語ったところによれば、ブレイビク容疑者は5月に、爆弾材料になり得る肥料6トンを購入していた。同容疑者が農場を持っていたため、不審な行動にはみえなかったという。
ノルウェーのストルテンベルグ首相は、同国にとって第二次世界大戦以来最悪の残虐行為だと述べた。また乱射事件が起きたウトヤ島について「若者の楽園だった場所が地獄に変わってしまった。われわれの手で取り戻さなければ」と話した。ハラルド国王は「国家に対する攻撃、わが国の民主主義の核心に対する攻撃であることは明らかだ」と語った。首相と国王夫妻らは、遺族や生存者らのいるホテルを慰問した。
オバマ米大統領と潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は23日、ストルテンベルグ首相に弔意を伝え、オバマ大統領は支援も申し出た。国連安全保障理事会は同日、攻撃を非難する声明を発表した。
【英国】
ロイター
http://jp.reuters.com
ノルウェー爆破・銃乱射の死者92人に、容疑者「必要な行動」
ノルウェーの首都オスロと郊外のウトヤ島で22日に起きた爆破と銃乱射による死者は、23日までに計92人となり、警察当局は不明者の捜索活動を続けるとともに、逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)以外の人物が関与していた可能性も捜査している。
一方、ブレイビク容疑者の弁護士は、現地テレビ局TV2に対し、同容疑者が「行動は残忍だと認識しているが、必要だったと考えている」とし、25日に予定されている裁判所での審理で自分の考えを説明する意向であることを明らかにした。司法当局によると、テロ行為で有罪となれば、最長禁錮21年が科される可能性がある。
同容疑者は、移民制限を主張する進歩党に所属していたことがあり、ブログ上では多文化主義やイスラム教徒への攻撃に関する書き込みを行っていたが、警察の捜査線上に浮上したことはなかったという。動画共有サイトのユーチューブに投稿された反イスラムを呼び掛ける映像では、ウェットスーツを着込んだ同容疑者が自動小銃を持つ姿がはっきりと映っている。
銃乱射が起きたウトヤ島は当時、与党・労働党の青年部会の集会が開かれていた。目撃者によると、容疑者は警察官の制服姿で現れ、若者たちに向かって銃を乱射。銃撃を逃れようと湖に飛び込んだ人も多かったという。警察によると、特殊部隊が島に到着して容疑者の身柄を確保するまで、銃乱射は約1時間半に及んだ。
ノルウェーのストルテンベルグ首相は「天国のような島が地獄に変わってしまった」とコメント。23日夜にはオスロ中心部で爆破事件の現場も視察し、ノーベル平和賞の授賞式が行われる場所でもあるオスロを襲った事件に悲しみと怒りをにじませた。
警察は、銃乱射で85人、オスロの爆破で7人の死亡が確認されたとしており、さらに現在行方不明となっている人の死亡が確認されれば、犠牲者の数は最大98人になるとの見方を示した。警察幹部はロイターの取材に対し「島には何人いたか分かっていないため、さらに捜索を続けなくてはならない」とし、小型潜水艇も使って行方不明者を探していることを明らかにした。
【中国】
チャイナネット
http://japanese.china.org.cn/
温州で救助隊が語る事故現場
深夜2時ごろ、記者は金麗温高速道路の温州西出口から2㌔のところにある動力客車(高速列車)追突事故現場に到着した。現場は掘削機、カッター、救急車がひしめいていた。死傷者が多く、医療看護要員が足りないことから、地元の整形病院も救援に駆けつけているという。午後2時、死者は35人に増えた。
午前2時半、温州消防支隊の余作帥小隊長は第1段階の救援を終えたばかりだった。彼はこう語った。われわれは夜9時前、現場にかけつけた。事故の場所が温州市内にあるため、野次馬や救援の人々が多く、怒声の中に、助けを求める旅客のか細い声と泣き声が混じっていた。
余小隊長は28人の将兵を率いて、横倒しになっている一つの車両に入った。高速走行中に衝突、転落したため、車両は大破、変形しており、切削道具を使わないと中に入れない。車両は原形をとどめておらず、多くの乗客が座席や手荷物の下敷きになり、助けを求める声も弱かった。将兵は乗客たちの指示に従って、10人余りの乗客を救い出した。
医療要員が著しく不足しているため、整形病院も救援に加わった。温州芸星整形病院の医師と看護士は1時すぎに現場に駆けつけた。看護部主任は次のように語った。大部分のけが人はすでに運び出した。われわれが受け入れた1人のけが人は車内で生存していた最後の1人かもしれない。この人は胃から大量出血しており、けがの状態は比較的重い。
温州康寧病院は事故現場に最も近い病院の一つ。看護士の潘晨燕さんは、この夜、病院に運び込まれた54人のうち、3人は着いたときすでに死亡していたと語った。
午後2時現在、死者は35人に増え、ほかに191人がけがをしていた。浙江省の多くの医療機関が温州の支援にかけつけ、現地で血液が足りないため、温州市の多くの大衆が徹夜で献血に訪れているという。
大紀元
http://www.epochtimes.jp/色欲に蝕まれる中国 「異彩」を放つ性事情
色欲は決して中国特有の代物ではない。世界をつなぐインターネット上には400万以上のアダルトサイトが存在し、毎日検索エンジンを通じてこれらのサイトを探し求めるユーザーは世界中に約7000万人もいる。この数字は全検索数の6分の1に当たるという。しかし、こんな色欲が氾濫する世の中でも、中国の性事情は「異彩」を放っている。
その「異彩」の1つは、共産党幹部のセックススキャンダルの日常化である。確かに欧米の政界からも時たまスキャンダルが伝わってくるが、それに伴う代償は往々にして重いものである。しかし、その当事者らが中国に行けば、自らの行為は「スキャンダル」とも呼べないほどにごく「普通」のことだと気付くだろう。
中国共産党の紀律検査委員会が行った調査によると、7割以上の市(県)級の幹部が「女性(男性)関係に問題がある」というが、この数字でさえ、中国人はまだ「甘い」と考えている。中国人の目には、ほぼすべての市(県)で権力を握っている幹部にはこの種のスキャンダルが存在し、汚職幹部となると、「愛人率」は100パーセントに迫っていると映っているということだ。
もう1つの「異彩」は、幹部や有名人のセックススキャンダルに対し、政府メディアは一貫して蓋をすることである。監視の目さえなくなった「欲」が野放しにされ、昼間壇上で声高々に党の主義主張を唱える中共の幹部らは、夜な夜な「天上人間(高級ナイトクラブ、「人間」は「世界」の意)」などといった風俗店に潜り込み遊興にふける。このような高級ナイトクラブは中国に4000カ所以上あるとされ、会員費だけで年間200万元(約2500万円)かかるという。
江沢民・前主席にも公然の愛人秘密がある。宋祖英(45歳)という美人ソプラノ歌手に熱を上げた江は、「国家大劇院」まで建ててプレゼントしたと言われている。外形が墳墓のようなこの北京の新ランドマークは、憚らずに愛人をもつ共産党幹部のシンボルともされる。当の宋祖英は江の「後援」でトントン拍子に出世し、今や押しも押されもしない大御所的存在となっている。そして、中国の芸能界では宋祖英のように、共産党幹部に「献身」することにより、立身出世をはかる者が後を絶たない。
このような中共幹部の「作法」が、「金銭欲」と「性欲」に深く溺れる中国社会を作り上げた。「金」と「性」が多くの中国人の人生目標となり、両者を手に入れた人は人々の羨望の対象となった。「笑貧不笑娼」、つまり、貧乏人は笑われるが、売春婦はだれからも笑われないという意味の言葉が流行ったのも久しく、金を稼いだ者の勝ちという考えがすでに人々の価値観に深く根付いてしまった。
中国共産党は、政権成立当初の1950年代には「禁欲主義」を唱えていた。人間の感性的な欲望を抑圧することで、共産主義の思想を刷り込もうと図り、それにより、自らの強権政権を強固なものにした。しかし現在では、同じ中共政権が「享楽主義」へと様変わりしている。今度は「金銭欲」と「性欲」を用いて、人々の思想を麻痺させ、政権の延命を図っている。どちらも本質は変わらない。
中国人はかつて「万悪は淫を首とする」という倫理観を重んじ、淫蕩な人には天から罰が下されるという「天の理」を信じていた。淫らな行為に「通姦」という罪名を付け、それを唾棄していた。しかしいつの間にか、「通姦」は「婚外恋愛」としてお茶の間に浸透し、罪悪感どころか達成感さえ人々は覚えるようになった。色欲に蝕まれた中国の大地。その上にある「天の理」は、人間の所為によって変わることがないことも肝に銘じよう。
【韓国】
中央日報http://japanese.joins.com/
韓日のスポーツ教育格差…スポーツだけに専念する韓国と勉強もする日本
――みなさんこんにちは。ここは日本・京都です。これからソウル大学と東京大学の親善野球試合を中継放送します。ただいま両校の選手団が入場しています。ソウル大学の選手が東京大学の選手より体格的な条件が良く見えませんか。
――はい、そうですね。しかし、体格が良いのと体力が良いのは別の話です。申し上げにくいですが、2005年に両校の親善試合が始まってからソウル大学は4戦4敗を記録中です。それもすべてコールドゲームでです。
――ソウル大学も東京大学もスポーツ特待生を受け入れていないと聞いています。同じように最高名門大学に入学した両国の秀才たちの実力差はそんなに大きいという話ですか。
――それが両国の教育環境や文化の違いではないかと思います。韓国は幼い時から「勉強する子ども」と「スポーツをする子ども」が明確にわかれます。スポーツをする学生は授業にほとんどついていけないほど練習に明け暮れ、これに対し一般学生は正規の体育の時間もさぼって勉強に専念するよう強要されます。これで体力をつけてスポーツの楽しみを得られるでしょうか。
――ただいま試合が始まりました。序盤から東京大学が連続ヒットを放ち大量得点します。
――はい。これに対しソウル大学の選手は東京大学の投手の速球を打つのも大変そうに見えますが。
――ちょうど中継席に時事通信ソウル支局長の吉田健一さんがおられます。韓日の学校の体育現場を比較してみてどうですか?
――日本は小学校から高校まで1週間に2~3時間体育の授業があります。ある程度は強制的にしますが反発はほとんどないです。日本は「勉強だけやるのは良くない。元気でなければならないためだ」とする考えがあります。
――吉田さんは息子さんがソウル・徳寿(トクス)中学校の野球選手と聞きましたが。
――はい。息子が好きで野球をやっていますが、正直、野球をやる時間が多く、授業についていけるか心配にもなります。それでも野球をしながら学ぶ点が多く良いです。
――筑波大学で体育哲学を専攻されたキム・ジョンヒョ博士もおられます。筑波大学は「怪物サッカー選手」と呼ばれた平山相太が入学した大学ではないですか。
――そうです。パク・ジュヨンと比較されたスター選手の平山が名門の筑波大学に入学したのは当時大きな話題になりました。平山は難しいことで知られる筑波大学の論述試験を堂々と通過しました。日本はスポーツ選手も進学を控え1年ほどは入試勉強に専念できるよう配慮します。
――湖南(ホナム)のサッカー名門錦湖(クムホ)高校を率いたチェ・スヨン監督もそばにいらっしゃいます。どういうことですか。
――私はこのたび湖南大学で博士論文を提出します。テーマは「韓日高校サッカー選手たちの運動参加動機と運動満足、運動持続意図の関係分析」です。アンケート調査をしてみると両国のサッカー選手の運動に対する認識に明確な差がありました。
――どのような差があるのでしょうか。
――簡単に言えば、韓国の選手は学力が落ちるのでスポーツを通じて大学進学や就職をしなければなりません。そのため運動遂行の向上と社会的認定を重要視しスポーツを放棄できません。しかし日本の選手たちは勉強とスポーツを併行するため負担なくスポーツをやり、サッカーに対する満足をさらに感じると解釈される、こういう話です。
――いま試合が終わりました。東京大学がソウル大学に21対4、7回コールドで勝ちました。ソウル大学はこれで5連続コールド負けを喫しました。ソウル大学を出たサッカー解説委員のハン・ジュンヒさんがいます。ひとことお願いします。
――韓国はエリートと非エリートの格差がとても大きいです。日本は小さい。スポーツだけではありません。楽器を弾こうが、絵を描こうが、韓国は職業としてやる人々の水準は世界最高です。しかしそれを趣味で楽しむ人々の実力は大きく劣ります。すなわち私たちが持つ時間、お金、エネルギーを、職業ではない側に投資するには韓国社会がまだ不安な構造という点でしょう。エリートと非エリートの格差を減らすには韓国社会がもう少し豊かにならなくてはならないようです。
――来年も試合が行われますが、ソウル大学がまたコールドゲームで負けるのではないでしょうか。
――残念ですが賭けをするならコールド負けに賭けます。
東亜日報
http://japan.donga.com/
中国の億万長者に「非正常な死」多発 中国紙報道
中国の億万長者は非正常な死に方をするものか?
中国吉林省で発行される新文化報が03年以降、マスコミに訃報が報じられた億万長者72人の死因を分析した結果、△他殺15人、△自殺17人、△突然死7人、△死刑14人、△病死19人だった。マスコミに報道された死の中では、事件絡みが多いことを勘案しても非正常な死に方が多い。
まず疾病で死んだ19人の平均寿命は48歳に過ぎなかった。主に心血管関連、脳疾患、がんなどで亡くなったが、最年少は37歳、最年長は59歳だった。同紙は、中国人の平均寿命である73歳(09年集計)より遥かに短い人生を送ったとした上で、多くの業務と頻繁な接待で休憩や運動が不足して病気になった可能性があると指摘した。
自殺者の平均年齢は50歳だった。極端な選択を控えてほとんどが事業が失敗の危機に追い込まれたか、犯罪に関わって刑事処罰を控えていた。
殺害された15人も、平均年齢は44歳に過ぎなかった。犯人は殆どが友人やライバル、部下職員だったが、いずれもカネが絡んでいたという。犯行を犯して処刑された億万長者14人の平均年齢は42歳に過ぎない。彼らはカネの力だけを頼りに、破廉恥な犯罪を犯して捕まった。このほか、突然死の7人は鉛中毒、化学実験中の爆発が原因で死亡した。
中国版フォーブス紙の胡潤によると、中国で資産が1億人民円(約163億ウォン)以上の億万長者は、約6万人と推算されるという。新文化報は、億万長者をひとつの職業と看做す場合、中国で最も危険な職業とされる警察官よるは低いが、かなり危険度の高い職業に分類されると皮肉った。
一方、胡潤が毎年発表している中国の長者番付リストは「殺傷簿」の汚名がついている。証券日報は昨年11月、胡潤が1999年に中国100大富豪リストが発表して以来の10年間、計1330人の企業家が名を連ねたが、このうち50人に不幸な出来事が起きたと報道している。
【米国】
ウォール・ストリート・ジャーナル
http://jp.wsj.com/
ノルウェー爆弾・銃乱射テロで92人死亡、戦後最悪の事件に
ノルウェーの首都オスロと郊外のウートオイヤ島で起きた連続テロ事件で、警察は32歳のノルウェー人の男を訴追した。犠牲者は合わせて少なくとも92人に上っており、ノルウェー国内で第2次世界大戦以降最悪の事件となった。
訴追されたのは、ノルウェー人でオスロ在住の男。報道によると、男の名前はアンネシュ・ブレイビクで、金髪で青い目をしているという。警察は男の名前を明らかにしていないが、容疑者が会員制交流サイト「フェイスブック」に自分について、極右のキリスト教徒で反イスラム教的な考えを持っており、農園を経営していると書き込んだという報道を認めている。報道によると、容疑者は2つの武器を自分の名前で登録、所持していた。ノルウェーの法律によると、テロ行為には最高で21年の禁固刑が科せられる。
警察によると、犠牲者のうち85人は22日夕方に発生したウートオイヤ島での銃乱射事件で死亡した。島では与党労働党の青年部がサマー・キャンプを行なっており、事件発生時には約600人が島に滞在していた。死亡者の多くは10代の若者。また、この数時間前にオスロ中心部の官庁街で起きた爆発事件では、少なくとも7人が死亡した。
オスロ警察の広報担当者Sveinung Sponheim氏によると、容疑者はオスロの中心部で自動車爆弾を爆発させたあと、車でウートオイヤ島に向かい、警官隊が駆け付けるまで1時間以上にわたって拳銃1丁と自動小銃1丁を人々に向けて無差別に発射したという。目撃者によると、複数の人間が犯行に関わった可能性があるが、警察はまだ捜査を続けている。
警察によると、容疑者は事件後、直ちに投降し、尋問に応じているという。取り調べは数日間続く見通し。警察は事件の背景に政治的な動機があるかについては明らかにしていない。容疑者には既に弁護人が任命された。
事件が最初に通報されたのは現地時間22日の午後3時26分、オスロ中心部で爆発が起きたというものだった。その後、ウートオイヤ島での乱射事件が通報されたのが午後5時38分、警察が島に渡るために本土の埠頭に到着したのがそれから40分後で、容疑者が逮捕されたのはそこからさらに50分後のことだった。
目撃者がノルウェー国営のNRKラジオに語ったところによると、容疑者は警察官の服装をしており、現場にいた若者を集合させてから銃を発射、多くの人が海に飛び込み泳いで逃げようとしたという。
オスロ警察の警部はノルウェー日刊紙VGに対し、警察は島で銃を発射した人間がもう一人いる可能性を捜査していることを明らかにした。報道によると、目撃者は警察官の制服を着ていない男も銃を発射したと話している。
スカンジナビア地方では過去に、社会民主主義を支持する政治家が狙われる事件が発生している。2003年にはスウェーデンのアンナ・リンド外相が首都ストックホルムの中心部で刺殺される事件が発生した。1986年にはスウェーデンのオロフ・パルメ首相が銃で暗殺された。
また、スカンジナビア地方では近年、イスラム過激派による事件も発生している。2010年12月には、スウェーデンの首都ストックホルムの繁華街で自爆テロが発生、犯人が死亡した。9月には、7月にオスロとドイツのデュイスブルクで逮捕された3人の男のうちのクルド系イラク人の男が攻撃を計画していたことを告白した。標的はイスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載したことで知られるデンマークの新聞ユランズ・ポステンとみられている。
ノルウェーのテレビ局は22日、「世界の聖戦の支援者(Helpers of the Global Jihad)」と名乗るグループが「これは始まりでしかない」と述べたと報道したが、このグループが今回の連続テロを行なったかははっきりしないとしている。
情報分析会社のStratfor Global Intelligensは、連続テロ事件の影響が欧州各国に広がるかどうかは、誰が犯行に関与したかによるとの見方を示した。
Stratfor Global Intelligensによると、今回の事件が個人の犯行であれば、ノルウェー国内で治安体制の見直しがされる以上の影響はほとんどないとみられるが、極右やネオナチの傾向のある人物やグループが事件に関与していた場合、欧州全体で極右への支持は一時的に減少する可能性があるという。一方で、長期的な影響はなさそうだと指摘している。
ノルウェー警察は今年3月の報告書の中で、右派過激派の集団が活動を活発化させていると警告したが、右派過激派のグループや個人はノルウェー社会に対する大きな脅威とはなっていないと結論づけていた。
オスロでは、爆発事件の影響で首相ら政府のトップのオフィスが入居する高層ビルの窓が吹き飛んだり省庁のオフィスが破壊されるなどの被害が出ているが、ノルウェーのストールベルゲ法務相は政府の機能は損なわれていないと述べた。
連続テロから一夜明けた23日、軍が人通りの少ないオスロの通りのパトロールを行なった。オスロでは官庁街に続く道路はほとんど封鎖されているが、警察は市民への自宅待機の要請を解除した。
CNN
http://www.cnn.co.jp/
ノルウェー連続テロ、「必要だった」と容疑者 政治的動機か
ノルウェーで22日に起きた爆破、銃乱射事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が、テロ攻撃は「ひどいこと」だが「必要なことだった」と主張していることが分かった。容疑者の弁護士を名乗る人物が23日夜、地元テレビ局TV2に語った。
ブレイビク容疑者はテロの疑いで逮捕され、25日に出廷する予定。右翼思想を持つキリスト教原理主義者とされる。当局者のなかには、政治的な動機に基づく犯行だとの見方も出ている。
ノルウェー警察は23日、目撃者らの証言に基づき、同容疑者以外に共犯者がいた可能性についても調べを続けていると明らかにした。死者の数は23日までに92人となった。警察幹部によると、首都オスロの爆破現場では依然として少なくとも4人が行方不明となっている。一部の遺体はがれきの下に埋まっているが、崩落の恐れがあり捜索作業は難航している。警察によると、爆発物は車の中に仕掛けられていたとみられる。
ノルウェー農協の関係者がCNNに語ったところによれば、ブレイビク容疑者は5月に、爆弾材料になり得る肥料6トンを購入していた。同容疑者が農場を持っていたため、不審な行動にはみえなかったという。
ノルウェーのストルテンベルグ首相は、同国にとって第二次世界大戦以来最悪の残虐行為だと述べた。また乱射事件が起きたウトヤ島について「若者の楽園だった場所が地獄に変わってしまった。われわれの手で取り戻さなければ」と話した。ハラルド国王は「国家に対する攻撃、わが国の民主主義の核心に対する攻撃であることは明らかだ」と語った。首相と国王夫妻らは、遺族や生存者らのいるホテルを慰問した。
オバマ米大統領と潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は23日、ストルテンベルグ首相に弔意を伝え、オバマ大統領は支援も申し出た。国連安全保障理事会は同日、攻撃を非難する声明を発表した。
【英国】
ロイター
http://jp.reuters.com
ノルウェー爆破・銃乱射の死者92人に、容疑者「必要な行動」
ノルウェーの首都オスロと郊外のウトヤ島で22日に起きた爆破と銃乱射による死者は、23日までに計92人となり、警察当局は不明者の捜索活動を続けるとともに、逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)以外の人物が関与していた可能性も捜査している。
一方、ブレイビク容疑者の弁護士は、現地テレビ局TV2に対し、同容疑者が「行動は残忍だと認識しているが、必要だったと考えている」とし、25日に予定されている裁判所での審理で自分の考えを説明する意向であることを明らかにした。司法当局によると、テロ行為で有罪となれば、最長禁錮21年が科される可能性がある。
同容疑者は、移民制限を主張する進歩党に所属していたことがあり、ブログ上では多文化主義やイスラム教徒への攻撃に関する書き込みを行っていたが、警察の捜査線上に浮上したことはなかったという。動画共有サイトのユーチューブに投稿された反イスラムを呼び掛ける映像では、ウェットスーツを着込んだ同容疑者が自動小銃を持つ姿がはっきりと映っている。
銃乱射が起きたウトヤ島は当時、与党・労働党の青年部会の集会が開かれていた。目撃者によると、容疑者は警察官の制服姿で現れ、若者たちに向かって銃を乱射。銃撃を逃れようと湖に飛び込んだ人も多かったという。警察によると、特殊部隊が島に到着して容疑者の身柄を確保するまで、銃乱射は約1時間半に及んだ。
ノルウェーのストルテンベルグ首相は「天国のような島が地獄に変わってしまった」とコメント。23日夜にはオスロ中心部で爆破事件の現場も視察し、ノーベル平和賞の授賞式が行われる場所でもあるオスロを襲った事件に悲しみと怒りをにじませた。
警察は、銃乱射で85人、オスロの爆破で7人の死亡が確認されたとしており、さらに現在行方不明となっている人の死亡が確認されれば、犠牲者の数は最大98人になるとの見方を示した。警察幹部はロイターの取材に対し「島には何人いたか分かっていないため、さらに捜索を続けなくてはならない」とし、小型潜水艇も使って行方不明者を探していることを明らかにした。