ウクライナとロシアの戦争はどちらが勝ちますか?
Yoshizawa Tsutomu さんの意見が秀逸です。
後半を引用して紹介します。
当初の目標を達成できておらず、ウクライナ国が健在である時点で第一段階はロシアの負けです。
ウクライナの勝利条件は国の存続・国民の防護と領土の奪還です。まだ奪還の途中なので勝ち負けはこれからです。
プーチンにとっての勝利条件は自身の生存です。ロシア、ベラルーシ、ウクライナを統一して大ロシア帝国を復活させれば偉大な大統領として死ぬまで君臨できたでしょう。今それは無理だと分かりましたが、ウクライナでの戦争が継続できればそれはそれで得です。
2014年にクリミアを併合してから、プーチンはウクライナで低強度の紛争が半永久的に続くことを望んでいました。ウクライナが内戦をかかえた国であればNATOに加盟することはできません。また、ロシア製兵器の実戦での試験が行え国防と武器産業に有利となり、兵員の訓練にもなります。今の占領地域を維持すればクリミア半島への水の供給も確保できます。
このため、ロシアとプーチンにとって今の支配地域を維持することが今の戦略目標です。決定的な勝利はなくても、プーチンの寿命が続く限り戦線を維持できればロシア(プーチン)の勝ちです。ロシア側は停戦交渉に関してウクライナに対する譲歩を示していません。ロシアが戦争をやめるつもりはないです。
戦争が終われば、違法な武力行使を行った責任や、多数の戦死者を出した責任がプーチンに向かうでしょうし、大統領の権限で握りつぶしてきた汚職も暴かれかねません。
その通りですね。
きちっとした分析ができるYoshizawaさんは素晴らしい。
テレビのコメンテーターより、よほど優れています。